皆藤黒助のレビュー一覧

  • 事故物件探偵 建築士・天木悟の執心

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    ネタバレ

    事故物件の解決に携わっているし、オカルトに詳しいのに嫌いだと言い切る天木。
    普段の言動も変人なので油断していたら、後半で明かされた件で、そりゃ嫌いにもなるわなと納得。
    そして、事故物件に詳しくならざるを得なかった点にも納得。

    そんな天木に巻き込まれてしまった織家ちゃんを気の毒に思いつつ、彼女の実家もまたオカルトに関わる謎が。
    必然だったか。
    彼女の実家に限らず、作中に出てくる事故物件は冗談抜きで怖い案件ばかり。
    『木目の家』は命の危機があったという面でも怖かったし、『望まぬ同居人』はオカルトより怖いのは……な案件で別の意味で背筋が凍るという。
    また、どの案件も予想外のオチ(二段構え)が来るので、そこも面白かった。

    ただ一方で、毎回建物の見取り図が出てくるが、作品の読み解きにあまり必要なかったので(本文の説明で十分分かる)見取り図を絡めた展開が欲しかったなあと個人的には思った。
    また今回では解決しない点、織家ちゃんの母親の件も最後の最後でご都合主義感もあったので、ちょっとモヤモヤしてしまって勿体無いと感じた。
    次回ありきでしょうか。

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    2023年12月28日
  • 環司先生の謎とき辞典 チカと文字禍とラブレター

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    知華と先生の会話が面白かった。
    そして終盤の展開にえ?となり進む手が止まらなかった。
    先生のキャラが好き。漢字にもさらに興味が湧く作品だと思う。
    2弾あったら嬉しい。

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    2023年06月06日
  • 環司先生の謎とき辞典 チカと文字禍とラブレター

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    佐々木や田中などの見慣れた名字が出てくるのに、凄い漢字が充てられているので登場するたびに驚くという。
    それでいて先生は名字呼びしないので、凄い漢字の名字と下の名前も覚えなきゃなので、キャラ把握がちょっと大変だった。
    固有名詞がこてこてなんよ。

    漢字の声が聞こえて漢和辞典の目的のページを一発で開ける特殊能力(?)もちの現国教師と過去のトラウマからSNS嫌いの女子高生が校内や自分に降りかかった謎を解決していく学園ミステリもの。
    先生と女子高生チカの距離が最初から割と近いので(二人きりで過ごすことが多い)条例的に大丈夫なのかと心配になったが、なるほどなるほど。
    特に先生がチカの方に寄りがちだったのは理由があったのだと、後半の展開を見て納得した次第。
    でも、やっぱり距離感大丈夫かなとは思ったけれども。
    ジュブナイル寄りなレーベルで先生と生徒の距離感をつっこむのは野暮かなあ。

    といいつつ、謎解きは結構しっかりしていた印象。
    二段構えだったり、ちょっとしたことが伏線になっていたり、チカのSNS嫌いが裏目に出る展開もあったり、ミステリとして面白かった。
    また漢字に込められた意味なども興味深かったし、勉強にもなった。
    変人認定はされるだろうけど、そういう漢字マニアな部分を授業に活かせたら、楽しい授業になりそうなんだけどなあ。

    キャラ設定はライトノベルといった感じ。
    先生は先述通り、どうもチカとの距離感ばぐっていたり、反応が子供っぽいところもあるけれども、後で明かされる件でなるほどと思えたり。
    チカも過去の件は、そりゃ交流苦手にもなるよなと納得。
    このあたりのすれ違いも作中できちんとフォローされるのですっきり。

    一方ですっきりできないのが、某キャラの件。
    それなりの悪意があって、しかも何度もやらかしているのに受け入れちゃったチカの器の大きさに関心しつつも、お咎めはないんかいとも思った。
    虐めの件も絡むから難しいのかもしれないけれども、真実をあぶりだしておいてからの展開にはちょっとぽかんとしてしまった。
    やっぱり、チカの器が大きいのだな。
    それに対して自分の器の小ささよ……わたしなら、そのキャラの手を絶対取れない。

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    2023年05月27日
  • やはり雨は嘘をつかない こうもり先輩と雨女

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    ミステリパートは、一般的でない知識を元にした蓋然性の推理を積み重ねる形。だから、あまり評価は出来ないが、そのへんで勝負するつもりは元からなさそう。とにかくヒロインが可愛い。そこだけでお釣りが出てしまう。

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    2021年04月09日
  • ようするに、怪異ではない。

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    妖怪へのこじつけは多少無理がある感じ。 事件を追いかけるうちに「もしや、妖怪の仕業では?」なら良いんだけど。 先輩が可愛いんでまあ良いか。 軽く読めるんで、今後も読んでみたいシリーズ物。

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    2020年06月24日
  • ことのはロジック

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    言葉を知りたい女の子と、言葉の謎を解いていく男の子のお話。謎はちょっとこじつけか?と思うところもある。知ることの楽しみと恐ろしさはなるほどなと思った。
    2020/3/24

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    2020年03月24日
  • 真実は間取り図の中に 半間建築社の欠陥ファイル

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    欠陥住宅とか事故物件じゃなく、理屈じゃどうにもならない建物案件を解決に導くのが面白い。建築士、設計士でなく、大工女子なのも素敵。

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    2019年05月25日
  • ことのはロジック

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    期待していたものからは逸れていた。けども最後は心に響くものがあった。
    表紙の雰囲気からして「海外から転校してきた美少女と言葉を通じて心を交わしていく」青春モノに違いない、って事で買ってみたんだけど、いやそれは全然間違っちゃいないんだけど、初っ端からいきなり謎解きが始まって「あ、ロジックってそういう……」というマイナスな印象から出会いがスタートしてしまった。あと、全体を通してそれなりに重い話が多かったのも気になるところ。
    あくまで好みの話です、っていう卑怯な前置きをするんですけど、自分は多分こういう「学生が謎解いてく」系があまり好きではなくて、なんでかっつーと多分そこで自分の理想としているリアリティのラインから遠のいてしまうからだと思う。警察や探偵でもない高校生が謎を解くってことは、その必要性に迫られる状況が必要なわけで。普通に人生送ってたら何回あるんだろうかっていうその場面をいかに説得力もって自然に作り出すかって、多分めちゃくちゃ難易度の高いことだと思うわけで。なんてことを読んでる間ずっと考えちゃうのがもう悲しいかな損してる感。
    作中では当然謎解きの必要性が生じた理由が説明されてるんだけど、それが作為的に思えてしまうというか……個人的には青春っていうハンバーガーを食べに来たら頼んでないはずのハッシュドポテトついてきた、みたいな。それが店の……じゃない、作者の意志や好意によるものなのか、編集に言われてそういうものにしたのかは知る由もない。
    なんかすげー苦言を呈した感じになってるけど、最後のシーンやラストの一文はとっても良かった。読み終わった瞬間なんかは、勝手に頭の中で「うぇーい!」って会ったこともない作者の人とハイタッチしてた。自分がまず最初に「こういうの書きたい!」ってワンシーン先行でそっから物語を作ってくタイプだから、多分この人も最後のシーンがやりたかったことなんじゃないかなーと一方的にシンパシー感じてました。そういう部分にガッツリと力が入ってて、終わりよければ全て良しと思わせてくれる内容、好きです。

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    2019年03月31日
  • ことのはロジック

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    「月が綺麗ですねを超える告白をして、青春を取り戻せ!」

    うーん。なかなかのアオリ文。

    元天才書道少年と、転校してきた金髪碧眼の美少女が、言葉にまつわるミステリーに遭遇していく。
    個人的には三話「黄昏を消して」のロジックが好きかなあー。
    目の見えない女の子と、耳の聞こえない男の子が、お互いを想って謎を仕掛ける趣向がいい。

    「へー!」っと思わされる、言葉にまつわる知識が濃い反面、登場人物の扱いが雑な感じも(笑)
    あらすじに惹かれて買った小説ですが、サラッと読めて楽しかったです。

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    2019年02月24日
  • ようするに、怪異ではない。 お祭り百鬼夜行

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    ネタバレ

    スマホ触ったら爆発するって冗談めかして言うほど、ギミック嫌いっぽいのに、Bluetoothは知ってるのは、不自然。
    また、夏ノ瀬流がひどい。これで完全にギャグになってしまった。

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    2019年01月16日
  • ようするに、怪異ではない。

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    転校先の学校の木に、何故かやかんがぶらさがっていた。
    それを確認しに近づけば落とし穴が存在していて…。

    まったく人の都合を考えずに生きているような先輩。
    彼女に張り合ううちに、同好会に入ってみたり
    そこの人数が増えてみたり。
    誰のせいにもできないから妖怪のせいにする存在なのに
    いると張り切って探す先輩。
    自分の信じる道を突き進むのは素晴らしいですが
    嘘までついて巻き込まれるのはちょっと…。

    最後の事件は青春ものっぽい感じでしたが
    自分と分かられた犯人の言動が…。
    目の前でやられたら、引くというより
    全力で逃げたいくらい気持ち悪いです。
    これも含めて、彼女は大丈夫だったのでしょうか…。
    そうだったら、それはそれですごいですけど。

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    2018年12月04日
  • 思い出の品、売ります買います 九十九古物商店

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    ネタバレ

    やけに高額買い取りしてくれる古物商。売る人ばかりだったけど商売できていたのだろうか。人間の縁を振り切って物の縁を選んだ結末だが、もともと彼は人との縁が薄かったようだし、これでよいのかも。

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    2018年11月19日
  • ようするに、怪異ではない。 お祭り百鬼夜行

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    文化祭で犯行予告とともに妖怪絡みの事件が4つ発生。事件も面白いが、ここの文化祭(通称百鬼祭)が面白い。境港市=妖怪の町なので全ての出し物に必ず妖怪の名前を入れるルール。「海坊主の水族館」「猫又のメイド喫茶」「目玉の卓球」などなど。楽しそう。

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    2018年04月30日
  • ようするに、怪異ではない。 ある夏の日のがらんどん

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    前巻の終わり方がアレだったので心配していたけれど、割と大丈夫でしたね。
    「がらんどん」の話で明らかになる設定はちょっと蛇足感が。
    うまいこと処理できればいいんだけど。
    田舎の雰囲気が好み。

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    2018年03月17日
  • 思い出の品、売ります買います 九十九古物商店

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    長年使っている物に神様が宿る
    付喪神の物語
    和製ファンタジーって感じで
    私的には楽しめました。

    足や手が生えて勝手に動き回るのは
    ちょっと困りますがね。
    今はディズニーのあの映画や
    夜の博物館のあの映画を思い出すような
    そんな世界観の物語でした。

    物を大切にしよう
    感謝しようと
    そんな風に思った本でした。

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    2018年01月27日
  • 思い出の品、売ります買います 九十九古物商店

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    大切にしていたものには心が宿ります。付喪神専門の不思議な古物店の物語。

    下駄を鳴らして歩きたくなる温泉の町、箱根強羅。のどやかな軒並みの中に、その店はある。店主は浮世離れした美しい女性。古物商なのだが、扱う品は変わっている。それぞれが次の持ち主を選ぶというのだ。心ある器物、いわゆる付喪神なのだった。最近出入りする青年には全てが驚くことばかり。だが彼は知ることになる。大切にされた道具には特別な思い出がこもっていることを。身近なものが愛おしくなる、優しさに満ちた物語。

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    2017年12月11日
  • やはり雨は嘘をつかない こうもり先輩と雨女

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    仮タイトルの「五色の雨が降る朝に」、言葉の響きが綺麗でタイトルだけで発売したら買おうと思ってた!

    発売日過ぎてから店の検索機で何回検索しても全然出てこないと思ったらタイトルが変わってたなんて…
    綺麗なタイトルだと思ってたんだけどなぁ

    内容はなんとなく先が予想できちゃったけど、雨の知識が大量で面白かった!

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    2017年09月06日
  • ようするに、怪異ではない。 お祭り百鬼夜行

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    青春小説,ミステリーにはお決まりの文化祭。今回は初の長編ということで4つの妖怪,もとい謎が登場。それぞれの謎がすべて解かれる時,最大の謎が現れるという。前2作よりも読みやすく,面白かったです。

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    2016年10月17日
  • ようするに、怪異ではない。

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    学園の日常の謎ものとしては、標準的な水準。
    前半のあまあまな展開に油断していると、後半にどきっとしますね。
    最終話にかけての展開がとても良かったと思います。
    キャラクターはそれぞれに魅力がありますが、現代の高校生というより、ちょっと昔の高校生って感じ。
    水木しげるロードとか普通に出てくるので、町おこしの一環として役立っているのかな?(^^;

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    2016年09月04日
  • ようするに、怪異ではない。

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    青春小説、ですね。謎解きよりも、登場人物たちの心の動きが面白く、そくそくと読み終えました。
    全体の軽い感じが、青春の明るさと程よい暗さを思い出させました。また、謎の具合もちょうどよい感じです。
    けっこう、登場人物が面白いので、続編も読んでみようと思いました。
    むしろ、この一冊はこれから続くお話のための人物紹介の一冊なのかな。
    深夜のテレビ番組でドラマ化すると面白いのではないでしょうか。あるいは、Eテレあたりでもよいかもしれません。

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    2016年01月01日