皆藤黒助のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ昭和40年、50年代の雰囲気(オカルトブーム、ツチノコブーム、団地での怪談話など)の描写の妙もさることながら、話の構造も巧みだったと思う。
各話のミスリードを誘う二段構えの構造。
オカルトの世界に引き込むのも、初手のツチノコは「言うてもまだオカルトと決めつけるのは早い」と思わせてからの、次の団地の幽霊で「あ、この話の世界観では幽霊は実在するのね」と見せつけて、次の話ではもうオカルトが実在する世界観を受け入れているので、そこからどんなとんでも展開が来ても受け入れやすいという、とても丁寧な段階を踏んでいたことに後から気がついた。
本当に巧妙である。
その巧妙さから最後に明かされるのは、神出鬼没な -
Posted by ブクログ
ネタバレ建築士×助手の事故物件事件簿という設定を知り、面白そうだなと思ったのと、表紙の天木の顔がカッコよかったため読んでみた作品。
事故物件調査でまるで探偵のように事件を解決する建築士の天木×霊が見える助手の織家という最強のコンビが結成された。
これは、面白いシリーズが始まった。
次回は、「白い家」についての謎が明らかになると言うので、次回作も楽しみです。
事故物件に抵抗のある人は多いと思う。もちろん私も、いくら家賃が安くても、事故物件に住みたいとは思わないなぁと思う。
やっぱり、ホラー要素もあり、事故物件はコワイと改めて思いました。
そんなことを思いながら、読みはじめたが、実際の事故物件の間取 -
無料版購入済み
展開が面白い!
建築×お化け、事故物件を扱う話のようですが、最近のこの専門知識を活用した人気ジャンルの物語は学ぶところも多くてとても新鮮です。
お化けに関してもなかなか理詰めに迫っている様子、これから先の展開も楽しみ。
唯一残念なのは、やや話の運びが下手というか、なぜその話題からそういう結論/展開に至ったの?という場面が数箇所あり、違和感を覚えてしまったところ。まぁ原作に沿って漫画作るのはきっと大変だし仕方ないのかもしれないけどさ〜。