バンダイナムコエンターテインメントのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
原作では描けない領域へかなり踏み込んだ内容になっている点に戦々恐々…
これ、もはや283プロ事務員の裏方仕事を描く範疇を逸脱している気がするのだけど、あの過去編は283プロの成り立ちに関わり、言ってみれば七草姉妹の根源に関わる話とも受け取れる。その意味では必要な物語か……
プロデューサーを脅かすようにして、また家族である姉を突っ撥ねるようにしてアイドルになったにちかは283プロにおいて本当に特異な存在
プロデューサーをしてにちかの平凡さには気付いていながら、彼女の奥底に感じた何かしらに期待してしまう素質の持ち主。その点ではどう足掻いてもにちかは実力不足、誰かの応援を必要とする
第1巻では各アイドルを支える仕事をしていたはづきはけれど彼女の姉であるが故ににちかに優しくなれないというのが辛い……
ゲームだとにちか登場の頃には容易く出来るようになっていた「W.I.N.G」優勝。だからはづきが言い渡したアイドルを続ける条件をそれ程キツイものだとは思わなかった
しかし本作では283プロ随一の人気ユニットとされるアンティーカでさえも優勝できていないという描写が門の狭さを感じさせるね
そんなものをにちかに条件として出さざるを得なくて、それでもにちかは喜んだというのが苦しくなってくる…
ていうか、直後にアンティーカのカリスマ性をこれでもかと描く構成が憎いね
それはにちかを追い詰めかねないもの。だからこそ、家族の支えがアイドルをどのように輝かせているかを知ったはづきが少しだけにちかに優しくなる様子は良かったな
…だと云うのに、そんなにちかの相方に芸歴10年の緋田美琴を選ぶプロデューサーは鬼かな?ってなる…。まあ、後から思うとこの二人は意外とバランスが取れていたってなるんだけども
でも、にちかはそんな事知らない。眼の前に急に立ち上がった巨大過ぎる壁と並び立つ存在になるしか無い
73ページ頃の段々と食べられなくなっていくのに練習は減らせないにちかの追い込まれっぷりはガチで心配になるやつ……
これ、はづきが事務員ではなくただの姉であれば無理解のままにちかを諌める事は出来たのかも知れないけど、なまじ理解できるだけににちかを止められない
また、理解を更に進める為に美琴と話せば、美琴がにちかに相応しいとも理解できてしまうから余計に状況を止められない
そんな姉の心境をにちかは全く知らずに追い詰められている。そんなギリギリな心の支えになっている「八雲なみ」の真実が描かれる構成は本当に容赦ないな…!
ゲームにおいてにちかが憧れる伝説的なアイドルとして語られる八雲なみ。彼女については過去の出来事であるが為に断片的にしか語られない
それがこのような形で始まりから終わりまで描かれるなんて思いもしなかったよ…
言ってしまえばなみって天然の光り輝くアイドルではないんだよね。天井のプロデュースによって成立した人口の輝き。おまけに彼女自身はアイドルになんて成りたいとは欠片も思っていなかった
だから追い詰められた彼女が天井の方針に縋り付いたのはそれ以外に道がなかったからで
けれど、そのようななみの在り方をしても同時代の他アイドルに比べたら輝けるだけ恵まれていたというのは尚更に彼女を追い詰めたのだろうなぁ…
生きる為にはアイドルを続けるしか無くて、でもアイドルを続けるのは彼女を追い詰めて
だからこそ、新曲制作をなみの好きにさせるというのは本当に餞別のようなもので。だからこそ、それが叶わなかった時に彼女はもう生きる理由を持っていなくて
全ては終わってしまった過去だとして、操り人形のような栄光だったとして…
それでも彼女が放った輝きは事実であるならば、今もその輝きを懐かしむ者が居るのは不思議ではない
この過去編が今のにちかをどう支えるのか、そして輝きの残滓から生まれた❝彼女❞がどう物語に関わってくるのか
シャニマス世界を別角度から描く本作のこれからを余計楽しみに思えてくる巻でしたよ -
Posted by ブクログ
シャニマスのストレイライト主役のスピンオフ漫画です
青年誌っぽい絵柄です
ストレイライトをメインに、好戦的な視点でシャニマスを広げていきます
シャニマス特有の、複雑な心の機微をしっかり表現しつつも、ユニット対決といった火花も絡められてあり読み応えがあります
絵柄が青年誌的で、ロリ寄りアイドルも含めて等身が高く、美少女アイドル育成ゲー厶のコミカライズにしては、キャラたちが美少女というよりは美女として描かれています
顔立ちも原作よりも若干に面長で、幼さよりも大人らしさが強調され、成人的な色気を醸し出しています
シャニPも顔出しで、好青年にハイブランドな成長をさせた出で立ちになっています
広い肩幅に絞られた腰、捲りあげられた袖から見える逞しい二の腕は、細くも肉感的なアイドルたちと対比され男らしさが強調されています
ストレイライトもそうですが、対バンで出てくるアルトス、ノクチルも含めて原作のイベントシナリオ通過済みでファンにとっては嬉しかったです
特に天塵、薄桃色を明けた2ユニットをぶつけて来るのは強かったです
どのイベントもシャニアニ2期で拾われた橋本優歩シナリオで、そこから成長を抽出されたユニットをコミカライズで持ってくるのはズルすぎました
あさひに武者震いも覚える千雪の横顔は、大崎姉妹に肯定される流れを含めてthe薄桃色で、ストレイライトばかりと思っていたばかりに不意打ちでした
ストイック推しのみならず、アルストとノクチルに興味がある人が読んでも損はないです
シャニソンとは違いますが、どのアイドルも骨スト感あるガタイで、パフォーマンスも衣装も映えて、絵だけでも読み応えがありました
原作のイベントシナリオもしっかり読み込まれているのが伝わってきて、良質なスピンオフでした -
Posted by ブクログ
P天同人作家の描く、七草はづきスピンオフ公式コミカライズです
P天R-18二次創作時代からフォローしていた身としては、まさか公式で単行本を出してくるとは思いませんでした
確かに、天井社長絡みで八雲なみプロデュース時代の二次創作を描いていたり、P天を櫻木真乃といった283アイドル視点で切り取ったりしたいました
その筆力は読ませるもので、あくまで二次創作といっても納得できるものでした
それが高山さんの采配かは存じませんが、ガルパン同人作家が公式4コマ連載を受け持ったように、公式に迎え入れられるとは特異点です
また汁だくP天エロ二次創作も見たくなりました
七草はづきスピンオフで、1巻は七草はづきから見た283事務所をコミカルな日常として描いています
領収書ひとつとっても、しやくちゃにするノクチル、取り乱している灯織、ギミー気味なノリもしっかり公式から吸い取っています
アイドルの仕事と絡めて、アイドル側から見た七草はづきも尊敬されてることが伝わってきました
七草にちかの布石も打たれています
特にCDショップの陳列棚に、アイマスブランドのネタが仕込まれていて、アイマス熱が伝わってきます
1巻では事務員の妹として顔を伏せられ、モブ演出なのが上手かったです
七草はづきと言ったら外せないのは、アルストロメリアです
婦人組の桑山千雪はもちろん、大崎姉妹の家族ネタからも七草家を切り取ります
アイドルの私服も、enza原作のカードから拾われており、ネタの細かさが読んでいておもしろかったです
作者のツイッターで、過去に打ち切られて消沈したマンガ家人生に、光を当ててくれたコンテンツとしてシャニマスを見ていることが伝わってきました
マンガ単体として技術も高いものを感じるので、自信と弾みをつけて描いていってほしいなと思いました
WEB連載を読むと、2巻からシーズ、八雲なみプロデュース時代にメスが入れられるようで、次巻が楽しみです