安永雄彦のレビュー一覧
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ネタバレ祖母が亡くなったのをきっかけに、祖母の宗教のことを理解したいなと思って読み始めた。
宗教には全然詳しくないし頭も良くないが、要は
「人間は煩悩だらけで完璧な善人にはなれない、けれどみんな極楽浄土にいける。」
ってことを言ってるのかな?と私なりに解釈。
「ストレスフルな世の中で、心荒んで煩悩にまみれることもあるだろうけど、大丈夫。みんな極楽浄土に行ける。とりあえずそれは信じろ。とにかく信じて生きていくんだぞ」みたいな。
あと「自分1人の力でどうにかするな。」みたいなメッセージもあって、これは今の自分に刺さるなぁと思った。
私は迷って動けなくなって、やばい!と思った瞬間に1人で突っ走って盛大に転けるパターンの人間なので...なんかとても刺さりました。 -
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グロービスのヒト系講師、安永雄彦さんの著書。
元銀行員、大学教授、そして僧侶という多能多才の方だけに、安永さんのような経験をお持ちだからこそ見える視点や深い洞察、心の持ち方にただただ深く感銘を受けました。
安永さんは、日本型プロフェッショナルの原点は内面にあり、一つにユング心理学の仮説からヒントを紐解いています。全てを自分の内面の問題として引き取り、それと向き合って解決せよと、今直面している課題に真正面から取り組み、自分と向き合うことで個性化と一流への道を悟らせてくれます。
また、日本型プロフェッショナルとは何かと言われれば、どんな環境であっても、たとえ会社に対して矛盾を感じていても、それと折り合いをつけながら、「自分がなすべきことを考え、自分に課していく。会社の収益目標を達成するだけでなく、顧客のため、地域のためというように、社会的側面も含む大きな視点で、会社や事業の課題をとらえて取り組んでいく」と述べています。
このような内面のあり方や自身のスタンスによってプロは醸成されるものという側面を学べる点も含めて、一度しかない人生を自分らしく生きるための人生の指南書として常に側においておきたい一冊です。 -
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何度でもリセット 元コンサル僧侶が教える「会社軸」から「自分軸」へ転換するマインドセット
著:安永雄彦
何が自分をこのような人生に駆り立ててきたのか、時々考える。自分では、そのときの判断で決断してきたように思うが、後から振り返ると常に一貫した「自分の軸」があることに気付いた。
失敗や後悔の念も多い人生キャリアではあるが、ただひとつ大事にしてきた「自分の軸」はあえて言えば「好奇心」である。「自分の軸」は、それぞれ違っていい。本書では各々の特別な「自分の軸」を見つける方法について以下の7章により構成されている。
①仕事で自分をなくしていませんか?
②会社軸から自分軸を取り戻したイギリス時代
③「自分の軸」を見つける
④「自分の軸」を活かす
⑤「自分の軸」を守る
⑥失敗や逆境に負けない自分になる
⑦あるがままに「凡夫」として生きる
銀行員→コンサルタント→僧侶というキャリアを歩んでいる著者。僧侶であるがゆえに、優しく諭してくれる語り口でビジネスサイドの経験と価値観も取り入れながら、マイルド説法として語り掛けてくれている。
山のテッペンを目指すプロセスの形成ではなく、「長い下り坂」の時代と今を捉え、山頂というひとつのゴールではなく、山下りの中で「どこへ向かうのか」という目標を定める意思決定からスタートしている。
ただ頂上に向かって歩くのではなく、走りながら考える過程においてはやはり本書でのキーワードである「自分の軸」が必要となる。特に気に入ったフレーズとしては、「他者にも選ばれる自分の長所、特徴、持ち味を存分に帰化し、自分自身の好奇心も満たしていく方法を見つける。」すなわち、「自己中心」とは区別し、何事も自分の軸を中心に備える大切さを説いてくれている。
読後には思わず本に向かって手を合わせたくなるようなありがたい一冊であった。 -
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銀行員、ヘッドハンター、僧侶、と一風変わったキャリアを歩んできた著者が、築地本願寺の改革に取り組む様子を著した異色のビジネス書。境内の中にあるカフェを訪問して、その変貌ぶりに興味を抱き手に取ってみた。
旧態依然とした文化や価値観の中で、一歩ずつ改革を進める様子を臨場感たっぷりに描いていたが、最も興味深かったのは、死生観・生き方について述べた終章だった。
印象に残ったのは以下の箇所。
◆生きる不安を消し去るためには、「生と死は表裏一体だ」という冷厳な事実を認めることです。そして生かされている今日を、しっかりと生きることです。(中略)私たちにわかっていて、私たちが影響を与えられるのは、「今日」だけ、「今」だけです。(P.212-213)
◆唯一確かなのは、今ここにある現実です。だからこそ、今ここにある現実の中で、自分はどう生きるかを考える。自分の今の役割を知り、どのようにその役割を果たせばいいのかを考える。役割を果たすために行動することに、最大限の力を注ぐ…。(P.213) -
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ネタバレ400年の歴史を持つ築地本願寺が経営破綻するなんてこと無いだろう。とみな思うだろうが、会計処理が大福帳管理なら実態はわからない。
プロダクトアウトではなく、マーケットインで望まれるものを望まれるタイミングで提供するためには顧客DBが必要。
でもそもそもデータベース化されていない事に驚き。もちろん紙ベースのものはあったようですが。
新たな取り組み、それも寺院らしくない、金儲けするのか?と揶揄されるのではと僧侶の方々も不安に思われるような事も、きちんと対話し理解を得て着々と進められている。
更には若手僧侶の育成に向けてMBO。
各地のお寺の後継ぎさんが学ぶために築地本願寺で働いているケースも多いとの事。いつかは戻るのだからという事でのんびりした意識の方も多いとか。
築地本願寺だけではなく、自身の寺に戻ってからも同じような考えを持ち、人々に寄り添う寺が増えていくことにも繋がると思われます。
新型コロナ感染症の拡大抑制の目処が立たない不安が広まる世の中において、精神的な支えを求める方々に寄り添い、縁をつなぐというお考えは素敵です。且つそれを永続的なものとする為にきちんと収支を合わせるべく取り組む事も考えられている。
宗教法人と一般法人とのルールの違いがあるので不公平感を感じる部分も出てくるかも。そういった事についてもお互いの利権を主張し合うのではなく、最適な解を見つけるべく、対話していくしかないでしょう。 -
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ネタバレお寺と経営という結び付けようもないタイトルに魅かれまsした。もとビジネスパーソンで、金融やコンサルをバリバリされていた人が、あるきっかけで浄土真宗と関わり結局僧侶になってしまい、僧侶になったらなったで、旧態依然というかイノベーションと最も遠い業界であるお寺の”経営改革”の体験記です。
お寺がビジネスをするなんてけしからん!という反対もいまだにあるそうですが、そりゃそうでしょう。しかし、赤字垂れ流しで、いざとなったら寄付やらお布施やらで凌げばよいということを良しとせず、寺にしかできないサービスで、ご縁をつないでいく、という発想が常人ではないですね。改革手法は月並みで、それほど感銘を受けるところはないですが、同じ組織の中にこそ反対者がいるなかで、改革を進めていこうとしている点は、素直に拍手です。
経営学という意味では物足りないが、おかれている環境を想像すると素直にすごいなと感心する本かと思います。
もっともそうだな思ったのが以下の文。
「再生のための改革者」に期待される一番の仕事は「今のままでいい」「今までのやり方いい」という内部の反対を押し切って、説得して何がなんでも改革をやり抜くことです。
外部のいろいろな人達を説得して協力を取り付けることです。結果を出すためには、お客さんがついてこないと意味がありませんが、それ以前に組織を変えなければなりません。 -
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ネタバレ日本型プロフェッショナルとして、仕事に取り組むにあたって大事な心構え、考え方について、仏教などの観点からの示唆なども含め、わかりやすく記載された一冊。著者の講義を受講中であるが、著者らしさが出た一冊であり、納得感がある。
<メモ>
・仏教の修行は坐禅を組んだり、滝に打たれたり雑念を消して無に近づくことが重要な部分だと思われるが、実際には炊飯や掃除など日常的な作業をしているときのほうが、透明な自己になることができたり、自己を磨いたりできる。
誰もみていない廊下を毎朝ふくことが一番むずかしかったりする。己が試される。そうした日常的な場での自分との闘いが何よりも自分を鍛える。
・仕事に対して、自分なりの哲学を持つこと。自分がどんな付加価値をつけられるかという点を考えてみること。
・自分に引き付けて問題を捉え、自分の価値感を交えながら話すことができれば、どれほど抽象的なテーマを与えられても、それなりに答えられるもの。その前提になるのは、自分が何を目指しているのか、自分は何についてよいと思うのかを常日頃から考えていること。
・選ぶにせよ、捨てるにせよ明確な基準をもって意思決定できるかという点も重要。
・リーダーのあるべき姿 貞観政要の十思九徳より
①寛大でしまりがある
②柔和で事が処理できる
③まじめで、ていねいで、つっけんどんでない
④事を治める能力があり、慎み深い
⑤おとなしく、内が強い
⑥正直、率直で温和
⑦大まかだが、しっかりしている
⑧剛健で、内も充実
⑨強勇で、ただしい
・思考の三原則
①目先に捉われないで、できるだけ長い目で見ること
②物事の一面に捉われないで、出来るだけ多面的に、できれば全体的に見ること
③何事によらず枝葉末節に捉われるず、根本的に考えること
安岡正篤氏の運命を創るより
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1. 「顧客創造」の再定義
•寺院=葬儀という固定観念を壊し、「人生に寄り添うサービス拠点」として顧客接点を広げた。
•→ ビジネスにも応用: 自社の提供価値やターゲット層を見直し、機能価値から“意味価値”へと進化させる視点が重要。
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2. ブランドの「眠れる価値」を掘り起こす
•築地本願寺の歴史的・建築的価値を“再編集”し、カフェやイベントと組み合わせて現代的に発信。
•→ 活かせる点: 既存の資産(商品・施設・社史など)に新しい切り口を加えることで、ブランドを再活性化できる。
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3. ステークホルダーとの信頼構築と共創
•僧侶・檀家・外部企業などとの対話を通じ、反発を受け止めつつビジョンを共有して改革。
•→ 企業に応用: 組織変革や新規事業では、社員・顧客・取引先と「一緒に創る」姿勢が成否を分ける。
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4. ライフステージ視点のサービス設計
•人生の終末期だけでなく、「誕生・結婚・悩み相談」と幅広いシーンに寄り添う設計を導入。
•→ マーケ戦略への応用: 顧客の人生やキャリアの変化に合わせた「長期関係設計」が、LTV(顧客生涯価値)の最大化につながる。
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5. 伝統と革新のバランス感覚
•伝統を壊さずに、新しいコンテンツ(音楽イベント・デジタル戦略)を融合させるアプローチ。
•→ 経営戦略に応用: 古い価値を守る一方で、新しい要素を取り入れる“守破離”の感覚は、ブランド進化の核になる。