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会社でプロフェッショナルとして働こうとしても、その概念が輸入品に過ぎない日本では、さまざまな矛盾や障害が立ちはだかる。日本的プロフェッショナルは、比較優位の世界だけに留まらず、個性化による人生の目標の達成を同時に目指す。経営学、ヘッドハンティング、心理学、宗教など、多様な視点から、日本でプロフェッショナルとして生きる考え方を提示する。
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Posted by ブクログ
この本に気づくのが少なくとも15年遅れたと、思った。筆者の実際の仕事、ビジネスの経験を元にした考え方の指針、アドバイスが埋め込まれている。この本は、社会人になって仕事や、生活に悩み始めた若いビジネスパーソンにお薦めです。
仕事としてのプロだけではなく、生き方を考えさせられる本。自分のことを書いているのではないか、というようなところが何箇所もあり、響きまくりました。 最後の一文で涙しそうになりました。 一日一生。
グロービスのヒト系講師、安永雄彦さんの著書。 元銀行員、大学教授、そして僧侶という多能多才の方だけに、安永さんのような経験をお持ちだからこそ見える視点や深い洞察、心の持ち方にただただ深く感銘を受けました。 安永さんは、日本型プロフェッショナルの原点は内面にあり、一つにユング心理学の仮説からヒン...続きを読むトを紐解いています。全てを自分の内面の問題として引き取り、それと向き合って解決せよと、今直面している課題に真正面から取り組み、自分と向き合うことで個性化と一流への道を悟らせてくれます。 また、日本型プロフェッショナルとは何かと言われれば、どんな環境であっても、たとえ会社に対して矛盾を感じていても、それと折り合いをつけながら、「自分がなすべきことを考え、自分に課していく。会社の収益目標を達成するだけでなく、顧客のため、地域のためというように、社会的側面も含む大きな視点で、会社や事業の課題をとらえて取り組んでいく」と述べています。 このような内面のあり方や自身のスタンスによってプロは醸成されるものという側面を学べる点も含めて、一度しかない人生を自分らしく生きるための人生の指南書として常に側においておきたい一冊です。
日本人のビジネス書は体系化がされておらず、読んだ後で、足りなさを感じることが多いが、本書は私自身の現実や思いによくマッチする内容であり、参考になる著作だった。
グロービスで、人事系の講義を習った安永さんの本。 授業の最後の法話をまとめたとのことだが、こんな内容だったかな? プロフェッショナルになるには、やはり、 ・軸を持つこと ・一つ一つの仕事を、高いレベルで、しっかり前向きにこなすこと と感じた。 (こういう書き方はしてないけど)
副題の「アメリカ的論理思考では問題は解決できない」に惹かれて買ってみたが、論理的思考について触れている箇所が少なく、ちょっと予想外。 ただ書かれている内容は著者の実体験が多く、腑に落ちることが多かった。 「定期的な評価制度をおろそかにしない」の箇所はおもしろかった。人事評価に携わっていた著者は「書...続きを読む類に記入するときには絶対に手を抜いてはいけない」と語る。「こんなにできるわけないじゃん」と思いながら、投げやり気味に書いていたことをちょっと反省。
著者は、安永氏である。 グロービス経営大学院の教授でもあり、ヘッドハンティング会社の社長でもある。 しかし、氏の内容を表すのはそれだけにあらず、僧侶でもあり銀行でのキャリアもあり、 なかなか多才な人物である事がわかる。 内容は、半分が日本型プロフェッショナルの条件について、もう半分が 基本的な物事...続きを読むの考え方や心の持ちようみたいな感じである。 よって、ちょっとタイトルからすると半分は無駄とは言わないが、適切な内容と 言えない。 では、日本型プロフェッショナルとは何か?それは、 1.特定の分野で「一流」と呼べる知識・能力を持っている。 2.高い倫理観を持ち、公益に尽くすという心がある。 3.上記に基づき、自らの意志で実践していく実行力をもっている。 以上の3つであると言える。 これって日本型なのか?個人的にはそうは思わない。本書で欧米系を引き合いに 出すときには、ジョブステップ的な事を持ち出す事があるが、これって本質とは かけ離れていると思う。 よって、内容的にはイマイチ(笑) だが、まぁ得るものもあるだろう。 最後に思考の基本系というのは、 1.目先ではなく、長期目線で 2.多面的に 3.根本的に 以上3つで考える。 以上
再読。 アメリカ式合理主義を突き通しても、日本では願いを成就できない。 環境の持つ清濁を合わせ呑み、その中で考える最前の身の処し方を、迷わず進む事が肝要。 う〜ん、身につまされる。名著っす。
日本型プロフェッショナルとして、仕事に取り組むにあたって大事な心構え、考え方について、仏教などの観点からの示唆なども含め、わかりやすく記載された一冊。著者の講義を受講中であるが、著者らしさが出た一冊であり、納得感がある。 <メモ> ・仏教の修行は坐禅を組んだり、滝に打たれたり雑念を消して無に近づく...続きを読むことが重要な部分だと思われるが、実際には炊飯や掃除など日常的な作業をしているときのほうが、透明な自己になることができたり、自己を磨いたりできる。 誰もみていない廊下を毎朝ふくことが一番むずかしかったりする。己が試される。そうした日常的な場での自分との闘いが何よりも自分を鍛える。 ・仕事に対して、自分なりの哲学を持つこと。自分がどんな付加価値をつけられるかという点を考えてみること。 ・自分に引き付けて問題を捉え、自分の価値感を交えながら話すことができれば、どれほど抽象的なテーマを与えられても、それなりに答えられるもの。その前提になるのは、自分が何を目指しているのか、自分は何についてよいと思うのかを常日頃から考えていること。 ・選ぶにせよ、捨てるにせよ明確な基準をもって意思決定できるかという点も重要。 ・リーダーのあるべき姿 貞観政要の十思九徳より ①寛大でしまりがある ②柔和で事が処理できる ③まじめで、ていねいで、つっけんどんでない ④事を治める能力があり、慎み深い ⑤おとなしく、内が強い ⑥正直、率直で温和 ⑦大まかだが、しっかりしている ⑧剛健で、内も充実 ⑨強勇で、ただしい ・思考の三原則 ①目先に捉われないで、できるだけ長い目で見ること ②物事の一面に捉われないで、出来るだけ多面的に、できれば全体的に見ること ③何事によらず枝葉末節に捉われるず、根本的に考えること 安岡正篤氏の運命を創るより ・
一言で言えば世間にとらわれず、自分に妥協せず、自分自身にとっての成功を目指せと言うことだろうか。 自分の内面と向き合うこと、生き方を考える機会を与えてくれる、いい本だった。 先生の授業、講話が人気がある理由が分かった。
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