野口健のレビュー一覧
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〈本から〉
頂上は、はるかに遠く、雲の上にそびえている。本当に登れるんだろうか? 見ているとそう思う。信じられない気持ちで歩き始める。
右一歩、左一歩、右一歩、左一歩。このくりかえしで、確実に頂上は近づく。やればやっただけのことはある。そんな気持ちで歩く。(略)。
現場に行く。現場で自分の目で見る。そのとき「ぼくになにかできることはないか」と発想する。現場に行く前は、そこがどんなところで、なにが起こってるのか調べる。でも実際に現場で見るものは、調べた知識とは少し違う。調べた知識は「平ら」。でも現場で見るものは「立体」だ。現場に行くと、平らな知識がモコモコふくらんでくる感じがする。においも -
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『世の中には日なたと日かげがある、世界を見るなら日かげに注目するべき、真実は日かげにある』という話がとても印象に残った。とても立派なお父様だったのだなと思った。
そして『していい無理と、してはいけない無理』があることも、体感してきた野口さんの言葉だからこそ、とても説得力があり、響いた。
お話の本筋ではないけれど、エピソードとしてあった富士山清掃の部分で、これを読むことが出来た子ならば、SNSでの批判意見を書き込んだり相手を傷付けるような無責任なコメントをするような人には育たないだろうなとも思えた。
高学年に読んでいて欲しい1冊。読書感想文にも、是非。 -
Posted by ブクログ
人生を生きる上で大切なことがシンプルに書かれている
文章は愚直だけど、その内容は瑞々しい
小学校高学年向けだと思うが、大人にも十分おすすめ
▶︎一番大事なことは、自分がしたいことをして満足できるかどうか。人が進む道と同じ道を進むことが大事なのではない。自分の道を見つけて自分の満足できる道を自分の力で進むことが大事。そうすれば、たとえ失敗しても、自分は自分なりにやった、しょうがないと満足して思える。
▶︎ぼくは点にすぎない。ぼくは青い空を見上げて、しみじみと透き通った世界を感じていた。美しくて透明な気持ちにおそわれていた。その時ぼくは何か大事なことを発見したような気がして感動していた。日頃の -
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想像をはるかに超えて面白かったし、ためになりました。これはお勧めです。メッセージも良かったし、優れたノンフィクションは面白いものだということも教えてくれました。「落ちこぼれ」の学生だった野口健さんがいかにして冒険家への道を踏み出し、世界七大陸最高峰最年少登頂を成し遂げ、さらに清掃登山の活動を始めてたくさんの人たちへ広げていったかを子供にもとても伝わりやすいように書いてあります。生死をかけた登山の様子は普段想像もつかないような極限状態の冒険の話で驚かされたし、自称「落ちこぼれ」の状況からそのような影響力を持つように至った流れにも非常に納得がいきました。こういう風に人生を切り開いていくというか好
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恥ずかしながら「知らなかった…」ということの連続でした。もともと「富士山を世界遺産に」と呼びかけていらしたアルピニスト野口健さんの現在の胸の内。彼がこんなことを考えていると知り、なおのこと重い。
富士山が登録された世界遺産って、当初の「世界自然遺産」から「世界文化遺産」に変えて登録が叶ったという経緯をご存知でしたでしょうか?(私は恥ずかしながら迂闊にもきちんと理解していなかった次第です)
では、富士山のどういった「文化」が評価・登録の対象となったのかご存知でしょうか?
登録叶ったとはいえ、かなり「条件付き」の登録であり、「改善命令」が付されていること、また指定の期間までにその改善がなされ -
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