ロダーリのレビュー一覧

  • 猫とともに去りぬ

    Posted by ブクログ

    読んでいる時に頭の中で「おそ松くん」や「天才バカボン」などの赤塚不二夫作品のキャラクターたちがイメージされ、ついつい台詞の語尾に「~ザンス」や「~ダス」などと勝手につけてしまう。そんな雰囲気を持つ作品集でした。とあるお話を聞かされても「なんでトラがぐるぐる回るだけでバターになるんだよ?」と納得できないタイプの人にはちょっと厳しい奇想天外さですが、それを豊かな想像力と受け入れられる人ならばクスッとできると思います。

    0
    2012年12月11日
  • 猫とともに去りぬ

    Posted by ブクログ

     現代社会へのアイロニーが織りなされているファンタジー短編集となっております。 
     ピアノを武器にするカウボーイやピサの斜塔を略奪しようとする宇宙陣、捨てられた容器が家を支配するなど奇抜なアイデアに魅力を感じました。社会への風刺を入れながらも児童文学者であるロダーリのユーモアで暖かみがある話に時々笑みが浮かんでしまいました。
     古典新訳文庫の作品であるためとても読みやすく、小学生の知り合いにでも勧めてみたい一冊になっております。
     16編の短編の中でも表題にもなっている猫とともに去りぬがお気に入りです。猫星が何故存在しないのかとコロッセオを占拠する猫たちに心が躍りました。

    0
    2012年11月06日
  • 猫とともに去りぬ

    Posted by ブクログ

    イタリー版星新一、という感じだ。いや、星新一+谷川俊太郎という感じかな。ふわっとした児童向けの文体の中に、鋭い社会批判の視点が入っている。アカ上がりの作家だけあって(こういう見方はよくないとはわかっているが)、その現実を風刺する語り口は独特で魅力的なものだ。
    とても読みやすい訳。

    0
    2012年08月13日
  • 羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳

    Posted by ブクログ

    ”読者参加型”の短篇という企画は面白い。短篇と巻末の「著者の結末」を照らし合わせながら読むともっと良かったのかも。最後に読んでも、どんな物語だったのか良く思い出せないので。あと、この光文社古典新訳シリーズは、レーヴィ、ブッツァーティ、ロダーリを読みましたが、すべてが同一人物による翻訳なので、今回の『羊飼いの指輪』は少し辟易してしまった。もしかするとそれは文体に対してではなく「幻想」に対してなのかも。

    0
    2012年01月05日
  • 羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳

    Posted by ブクログ

    ファンタジーの練習帳と副題がついている通り、それぞれの物語に3通りのストーリーが用意されています。
    作者のお気に入りもありますが、読み手が選べるエンディングはおもしろいな、と思いました。

    0
    2011年11月15日