松下麻理緒のレビュー一覧

  • 毒殺倶楽部

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    01月-09。3.0点。
    大学でミステリ愛好会だった主人公、OB会の帰りに轢死体を発見。被害者はミステリ作家、死亡時のことを編集者から聞かれた際、作中作の存在が。。。
    被害者は、毒殺方法を話し合う匿名サークルにいたのか。

    作中作の多重構造で、少し分かりにくい部分もあったが、2時間ドラマのようでサラッと読めた。

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    2021年01月14日
  • 不在者 家裁調査官 加賀美聡子

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    11月-29。3.0点。
    女性家裁調査官が主人公。老婆が孤独死するが、相続人は孫名。しかし、うち一人は行方不明。その後、老婆の家から行方不明の孫に遺産を全額相続するとのメモが出て。

    読みやすい。行方不明の孫の意外な事実などあり、結構面白い。
    但し真犯人については、既に前半から「怪しい」と分かってしまった。

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    2020年12月03日
  • 転落

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    松下麻理緒『転落』角川文庫。

    先に読んだ『誤算』と共に古本屋で購入。

    『流転の海』の改題・改稿、文庫化。本作も『誤算』と同様に、テレビの2時間物のサスペンス・ドラマに有りがちなストーリーが展開する。描かれた事件が犯罪なのか否かを曖昧な状態で放置しているがために、幸せな家族が壊れていく過程に納得出来ぬままに結末を迎えた。

    32年前に劇団の合宿で水死した愛理の母親・理津子は娘の33回忌に当時の劇団仲間を集めようとする。理利子の義理の姪で愛理の同級生のみどりは、そんな理津子の行動に不信を感じる。少しずつ明らかになる愛理の死の真相と理津子と亡き夫が犯した罪……

    本体価格600円(古本7冊で12

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    2020年11月03日
  • 誤算

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    松下麻理緒『誤算』角川文庫。

    第27回横溝正史ミステリ大賞・テレビ東京賞受賞作。東京女子大学心理学科を卒業した同期の女性2人が共同執筆した作品。

    テレビの2時間物のサスペンス・ドラマに有りがちな陳腐なストーリー。横溝正史ミステリ大賞の本賞ではなく、テレビ東京賞受賞というのも頷ける。年老いた資産家の遺産相続を巡る骨肉の争いと殺人事件を描いたミステリー小説である。すんなり読めるが、納得出来ない展開があったり、苦笑する程の歯切れの悪い結末とミステリー小説としてのレベルは低い。

    35歳の看護師・川村奈緒は一時の気の迷いで結婚した敏也が借金を作り、行方をくらましたことから、勤め先の病院を退職し、敏

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    2020年11月02日
  • 誤算

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    じいさん以外全て悪人

    看護師の奈緒はろくでもない男にひっかかり結婚したが全てを失って離婚することになる。住む場所も無く資産家のじいさんの看護を住み込みで看ることに。
    このじいさん体が弱く資産をかなり持っている為身内が遺産を巡って見苦しい争いをしている。
    奈緒は看護を親身になってしていると弱っていたじいさんが日に日に元気になっていく。早く死んでくれと思っている身内にとっては面白くない。
    親身に看護してくれる奈緒にじいさんはプロポーズをする。奈緒は身内から邪な事を吹き込まれていた為プロポーズを受けることに。
    庭の桜が咲いて久しぶりに親しい者を集めて花見をしようと提案。その場で爺さんは奈緒と結婚し

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    2020年01月23日
  • 誤算

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    ネタバレ

    ○ 総合評価  ★★★☆☆  
    〇 サプライズ ★☆☆☆☆
    〇 熱中度   ★★★☆☆   
    〇 インパクト ★★☆☆☆
    〇 キャラクター★★★☆☆
    〇 読後感   ★★☆☆☆

     敏也という男に騙され,貯金と職場を失った看護師,川村奈緒は鬼沢家に住み込みの看護師として働くことになる。鬼沢家は長男の淳一とその妻,美恵子。二人の子どもの宏と家政婦のよし子。鬼沢の娘の京子と洋子。京子は歯科医の妻。洋子は売れない画家。鬼沢の主治医は,幼馴染の山崎医師。ほかに異母兄弟の西山恵太
     川村奈緒は,ベテランの看護師として力を発揮し,鬼沢の体調は少しずつ回復していく。しかし,ホスト狂いで夫に話せない借金がある

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    2022年12月03日
  • 誤算

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    夫に振り回された看護師の奈緒。人生をやりなおすため、資産家の家の住み込み看護師となる。奈緒にも遺産相続のチャンスが?というお話。資産家の家というのが、韓国ドラマに出てきそうな資産家で面白かった。

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    2018年10月10日
  • 誤算

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    ネタバレ

    梅田の本屋で押していたので購入。

    訳あって大資産家の老人を住み込みで介護をすることになった川村奈緒。
    莫大な財産とその相続権を持つ家族たちのキナ臭い空気のなか、自身も当事者となっていく…

    ミステリーといってもアリバイやトリック、犯人探しがメインではない。

    様々な思惑がことごとく「誤算」によって外れていく様は、痛快であり不謹慎ではあるがコメディに近い。

    テンポよく話が進みストレスなくスラスラ読めるので普段読書しない人にも薦めやすい。

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    2018年08月04日
  • 誤算

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    遺言が発表されるまではどういう展開になるかわからずハラハラしたけど、最後が少し尻つぼみ感が。最後にもっとどんでん返しが欲しかったかな。

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    2015年12月14日
  • 誤算

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    住み込み看護婦が魅せられた夢は
    罠だったのか?
    もう貧乏くじは引きたくない。
    (帯より)

    でも貧乏くじ…?

    女性の視点なんでしょうかね~。

    【横溝正史ミステリ大賞】

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    2012年06月10日
  • 誤算

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    真面目が取り柄の看護士の奈緒はヒモと別れて無一文となり、
    実業家の鬼沢の家で住み込みの看護士をすることとなった。
    わがままで頑固な鬼沢に、遺産目当ての娘たち、
    存在感のない長男夫婦、噂好きの家政婦、そして認知した息子の恵太。
    奈緒が厳しく看護をすることで鬼沢も元気になり心を許し始め、
    恵太の勧めで奈緒は鬼沢との結婚を考えるように。
    しかし遺産相続の睨み合いは波紋も大きく…

    面白いくらいにどろどろとした家族関係です。
    そのまんまワイドショーに出てきそうです。
    ラストも二転三転するしうまく考えてあるなぁ。
    ゴシップ好きの心理がよくわかるかも。

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    2010年09月20日