内田和俊のレビュー一覧
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ネタバレ皆と同じ意見だが、10代のみならず大人にもささる本。
「正しさ」「目標」「性格」「他人との比較」…。
人生でこれらのことを改めて考えることって中々ない。けれど、いざ自分に問題が降りかかり直面した時、考えざるを得ないかもしれない。
本書でも触れているが、10代は多感な世代だ。そして親も仕事や家庭内で苦労の連続である。お互いに心が不安定だから、より衝突してしまう。
そこからうまれる「めんどい」という気持ちをどう考えていくかを本書は説いている。
個人的には性格は「思考」「気分や感情」「行動」の3つの要素から出来ている、という部分や、自分の存在そのものに価値がある、といった考え方が非常にしっくりきた -
Posted by ブクログ
新年度中学生向けの本を探して。
題名では「10代」となり、内容も思春期の年齢の読者に語る感じではありますが、大人でもわかりやすい本だと思います。
いつの時代もその年齡の「いきづらさ」があります。価値観や行動規範が窮屈だった昭和のころより現在のほうが選択肢は増えています。しかし選択肢が増えたことによって新たな悩みも出てきます。
生きていると思い通りにならないことが多く、とくに10代では思春期を迎えての心のざわつきも増えてきます。
そんなときによく言われる「気持ちを切り替えよう」「計画的に行動しよう」など。
分かってはいてもでは実際にどうすればよいのか分かりづらいんですよね。
この本では、 -
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ネタバレレジリエンス=心の自然治癒力、という奥付けに惹かれて購入。
書いてある内容が私に当てはまっていたので、繰り返し読んでレジリエンスを高めていきたい。
特に第3章のレジリエンスを弱めてしまう考え方は重要。
しかし…第4章レジリエンスを高める処方箋のなかの記述に今ひとつ理解が及ばなかった。『自分にとって不本意な結果があって〜中略〜もし自分に原因があるとしたら、それは何なのかを考えてください』p158より引用。
…自分に原因がないこともあると思うが、その場合はそのまま自分に原因はないと思ってもよいのだろうか?全く原因がない、ということも考えにくいので…そうなると他責思考になってしまわないだろうか -
Posted by ブクログ
タイトル通り思春期真っ只中の中高生に向けて書かれた本ですが、大人になってからでも、というかこの社会で生きていく中で知っておいた方がいいことがたくさんありました。
特に印象に残ったことは
・「思考」「行動」「気分・感情」は連動していて、この中で気分・感情を変えることはできないけど、残り2つは考え方しだいで変化可能
・「目的」はしっかりとあった方がいいけど、「目標」は変わってもいいし、変わっていくもの
・比較してしまうのはしかたないけど、仲の良い友達との比較や明確な基準値のないもの(数値化できないもの)の比較(幸せ度や充実度のようなもの)には注意
・未完了を完了させていくことでスッキリ
・サード -
Posted by ブクログ
10代のみならず、50代の心にも優しく語りかけてくれて、楽にしてくれた、生き方を楽にする考え方のヒントの本。
メンタルオーガナイズ、選択理論心理学、認知行動療法などを学んだ人には、わかりやすくそれらのポイントをこんな風に説明するんだ、と思えるかと。
よしよし、にとどまらず、現実を変えるための行動についても詳しくわかりやすく紹介してあるのもよいところ。
一番心に響いたのは次。
「いずれにしろ、言葉にしない限り、あなたの大切な『思い』は残念ながら、なかなか他人には伝わりません。つまり、なかったことになってしまうのです。」p179
いい本との出会いも、誰かに届けたい思いも、言葉にしないとなかったこと