高橋篤史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ここは、実名を出せばキリが無く要約だけ語りたい。
1 伝統的粉飾
・不良在庫飛ばし、またはキャッチボ-ル。
・非連結対象会社への損失移転。
・監査法人との長期的馴れ合い。
・役職員の企業への誤った忠誠心。
2 IT企業の粉飾
・無形商品(システム一式、メンテなど)の循環取引による架空計上。
・MSCB・第三者割り当て等の増資濫用。
・甘い監査法人への乗り換えを繰り返す。
・粉飾を継続したままの新規上場の認可。
・上場後に反社会的勢力に喰い物にされる。
排除すべき課題としては
・架空循環取引を受ける大手企業子会社の存在。(利益中抜き)
・些細な動機から、雪だ -
Posted by ブクログ
まず、イントロがいい。
戦前〜戦後の日本経済および日本企業の盛衰興亡を俯瞰し、そこに次々と本書で登場する企業がシンボリックに立ち現れていく。
テーマがいい。
あとがきでも触れてあるように、合理的なはずのビジネスにおける非合理の象徴としての、同族経営と醜い権力闘争。
ここに登場する人々はすべて生臭く、時に滑稽ですらある。だから、面白い。
ビジネス書として読むよりも、悲喜こもごもの人間ドラマとして捉えたほうが楽しめる。
ただ、ある種悲劇のパターンとしては類型化されているので、取り上げている企業への思い入れや知識、関係性がないと、フレッシュさは読みすすめるごとに失われていく。 -
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試し読み
Posted by ブクログ
前著の「粉飾の論理」がめちゃめちゃおもしろかったので期待して購入。前著でも、市場の裏側にうごめく不気味な人脈を活写していたのだけど、今回はさらにつっこんでいる。経営者側からの記述が多かった前著に対して、今回は裏側の人々の記述がとても多い。
上場企業にまつわるわりと有名な事件からそうでもない小さな事件まで取り上げて、それぞれの事件の経緯をとても丁寧に描いています。そういうひとつひとつの事件はそれぞれ関係ないように見えて、少数の人物たちのつながりのなかで展開されているのを、丁寧な取材であぶり出している。そういう人脈を追っていくところなんて、ミステリー小説を読んでるようなスリリングさがあります。最 -
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
最近の株式市場でのスキャンダルを取材したもの。多くが実名で書かれており、ちょっと懐かしい感じで読める。私募CBに絡んだ話題が多く、いったん上場してしまうとほとんど紙幣を刷るのと同じ感覚で株券を刷り、後は野となれ、、、という事件が多いようだ。松島庸が株券紛失事件後、「胡散臭いというより、比較するものがなかったので、わからなかった」と言ったことが引用されているが、「ポッと出」の若者に群がってエクイティ・ファイナンスを繰り返させ、やがて「ハコ」企業(いいネーミングだなぁ。。。)と化してゆく様はどれも同じように見える。リキッドオーディオ、クレイフィッシュ、ファーネス工業、ゼクー、南の建設、プライムシス