高橋篤史のレビュー一覧

  • 亀裂 創業家の悲劇

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    一気読みした。
    有名企業としての光の裏にある陰、現実の話しであるだけに、とても背筋が寒くなる読後感であった。各話とも登場人物、会社が複雑で入ってきにくいところがあるが、それはまさに複雑な亀裂であることを示すことの裏返しと感じた。

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    2024年03月02日
  • 亀裂 創業家の悲劇

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    企業の栄枯盛衰は、何度もニュースや週刊誌のネタになってきたが、本作は創業家に起こった悲劇がピックアップされている。

    大企業の世界は、庶民である私には遠い存在であるが、まさしく「魑魅魍魎が跋扈する」世界なのだと感じた。

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    2023年03月16日
  • 粉飾の論理

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    カネボウ・メディアリンクスの粉飾事件について詳細な経緯が記されている。「小説」としてもかなり面白いんじゃないかと思う。また、監査法人・ライブドア事件についても記載があり一読の価値あり。,,「カネボウ事件の関係者は誰もが平凡なサラリーマンにすぎなかった」

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    2018年10月11日
  • 粉飾の論理

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    近年日本で起きた粉飾決算を巡る話を取材したことが書かれている本。

    主な話はカネボウの話とメディア・リンクスに関わる話。おまけにライブドアの話が少し。
    取材した内容を淡々と描いてるだけなんだが、その濃さに圧倒される。
    大きな話なので関わる人も多いのは当然なのだが、裏帳簿だ裏金作りだ税金逃れだといった話ではなく、関わっていた人のほとんどが全容がわからない、不正とは認識できないで行われていたもので、読み進めて全容が見えてくるにつれて、どんどん話が大きくなる様は単に取材内容を書いているだけなのに良くできた経済ドラマを読んでいるかのように感じられた。

    経営に携わる立場を目指す人はもちろん、営業を仕事

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    2017年03月31日
  • 凋落 木村剛と大島健伸

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    社会人1年目に半年で辞めた会社。
    良くも悪くも自分の人生なのでしょうがない。
    (勉強になったと。。あのとき就職氷河期だったし)

    という意味で振り返りで購入。
    最後の3文で評価★�に。

    ともすれば人々は自らのちっぽけな不運を嘆きがちだ。
    持てる者と持たざる者、勝者と敗者が背中合わせのこの社会に
    多くの人々が不満を抱きつつもその不満さえもが豊かさの中で
    消費されていく。変革の機運はひどく乏しい。息苦しいけれども
    物質的に満ち足りてはいる。そんな時代を日本人はいつまで
    続けることができるのだろうか?

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    2011年08月30日
  • 凋落 木村剛と大島健伸

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    ネタバレ

    バブル後の不況と続くミニバブルのなか、数々のブラックな噂を撒き散らし、やっぱりな感じで破綻した商工ローンと、庶民の味方をうたいながら、あらびっくり、ブラック商工ローンと、実はズブズブの関係にあって、日本初のペイオフ発動を伴い、お国のなけなしの引当金の大半を引き剥がしつつ、ど派手に潰れた日本振興銀行。
    両行を牽引していた、二人の経営者の隆盛と凋落を追った評伝。

    おもに飛ばしの手法を用いた粉飾―大島・木村両氏が最終的にやったことは似たようなものですが、そこに至るまでの経緯や、両者のタイプが対照的なのが面白いところです。


    一方の大島さんは、スケールこそ群を抜いているものの、よくある強欲経営者で

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    2011年05月11日
  • 凋落 木村剛と大島健伸

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     丁寧な取材の積み上げをもとに書かれた、一級の経済ドキュメントです。この手の本は書き手が上手で題材が良くても取材が足りなければ消化不良になってしまい、ごろつきジャーナリズムの記事と大差なくなってしまいます。また取材が丁寧でも分析力や筆力が不足していれば読み物としての面白みがなくなります。
     SFCGと日本興業銀行を経営していた、大島健伸氏と木村剛氏。全く接点のなかった二人がそれぞれの会社の経営行き詰まりを背景に一瞬交差し、「債権の2重譲渡」という前代未聞の結末を迎えわずか3カ月で蜜月が破たんします。
     詳しくは是非本書を読んでいただきたいと思いますが、共通しているのは、両社とも「社会的な意義」

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    2011年03月31日
  • 粉飾の論理

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    僕にとっての粉飾という深い森への入り口となった本である。
    物語調で語られる粉飾の世界へどんどん引き込まれ抜け出せなくなっていくのは、物語の主人公達である彼らだけではなく、彼らを俯瞰している僕ら自身もである。
    粉飾の世界へようこそ。

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    2011年02月01日
  • 亀裂 創業家の悲劇

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    題名通り、創業者が如何に失敗していくか、という話なので内容自体はマイナスな形でどうしても終わってしまいます。なので、後味が悪いと感じる方は多いかもしれません。
    他方、この会社はこんなことをしている会社なのか?という社会的な勉強ができるので、その観点からは良いと思います。例えば、ロッテはお菓子で知っていますが、いまや韓国ロッテが主力で韓国では化学やホテルなど、お菓子とは別の事業をたくさんしていることは初めて知ったので勉強になりました。

    社会的・常識的なことの勉強にはオススメです。
    ちなみに、もちろん悪いことはしてはいけない、家族・親族は仲良くした方がいいと自分を戒めることもできます。

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    2025年12月14日
  • 創価学会秘録 池田大作と謀略と裏切りの半世紀

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    3代目会長池田大作がメインでボリューミー。サブタイトルに「謀略と裏切りの半世紀」にある通り、百戦錬磨のトラブルシューター顧問弁護士が金に踊らされて裏切るのは、壮絶。大学時代新宗教色々勉強したけれど、意外と触ってこなかったので読めてよかった。

    想像してたより権力闘争してなかったし、公明党との関係は一筋縄ではなかったし、何より問題児に対して「題目を唱えて規則正しい生活を送れ」って諭すんだ〜ってなった。てか大石寺と縁切るのにあんなに時間かかったなんて知らなかった。

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    2025年04月29日
  • 亀裂 創業家の悲劇

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    タイトル通りにおもしろかった。

    日本を代表する八つの企業に起こった経営を巡るトラブルを、綿密な取材を元に描き出している。

    後継者を巡る軋轢、人事の駆け引き、言葉巧みな闇の勢力に堕ちる者さえいる。

    本当に、現実は小説より奇なり、である。

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    2024年02月26日
  • 亀裂 創業家の悲劇

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    創業家一族の様々な亀裂を見ると、その過程にみな本業に関する話しが殆ど出てこない。マネーゲームや地位を獲得するのに躍起になり、本業に関する想いが全く感じられないものばかりだった。仕組みが複雑になり実態が分からないスキームばかりに心血を注いでいる暇があったら本業を磨くべきだと改めて思った。

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    2023年10月03日
  • 亀裂 創業家の悲劇

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    経営者一族の内紛を取り上げた一冊。なんとなく聞いたことのあることを詳しく知ることができ、参考になった。

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    2022年11月30日
  • 亀裂 創業家の悲劇

    ネタバレ 購入済み

    面白い

    創業者が道を外れて行くのは仕方ないと思うが、2代目3代目は、資産の奪い合いで道を外れて行くのが多いことを見て、家族には何も残さず、ビジネスのイロハや金の教育を施す方が大事なんじゃないかと思って読んだ。
    しかし最後に村上ファンドの話で締めくくるとは。

    何が正解なのかは、マジでわからないと言うのが読了後の感想です

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    2022年10月31日
  • 凋落 木村剛と大島健伸

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    いけすの外を泳いでると、こーゆー景色を見かけることもある。それの特大のやつって感じ。自分が見かけたやつと突き合わせて考えてみるのも面白い。

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    2021年08月01日
  • 粉飾の論理

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    とても面白かった。どうやって取材したかは分からないが、細かいディテールまで書かれていて読み応えがあった。

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    2021年07月09日
  • 粉飾の論理

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    カネボウ、メディアリンクス、ライブドアといった当時新聞紙上を賑わせた粉飾決算について、著者自身の取材を含め、詳細な記述がなされている。

    粉飾には様々なパターンがあるが、本書で取り上げられた企業の例は、『慢性的業績不振』や『実力の伴わない上場』が発端になっているようだ。粉飾により延命を図ろうとすればするほど、深みにはまり込んでいく。。

    粉飾自体許されるものではないが、さらに恐ろしいのは、粉飾に手を染める(窮地に陥った)上場企業には、"怪しげな"勢力が入り込む危険性があることだ。こうした勢力が入れ替わり立ち代わり現れては、上場企業を喰い物にしていく。かくして、"怪

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    2013年07月11日
  • 凋落 木村剛と大島健伸

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    レピュテーションとういう個人益の追求。持てるものとと持たざるもの、社会に多くの人々が不満を抱きつつも、その不満さえも豊かさのなかで消費されていく。今日人々は何ら疑問を感じることなく、ひたすら個人益を求め、それゆえ半径50センチの世界しかもっぱらの関心は向けられない。(あとがき抜粋)
     「2人の登場人物と取り巻きの人は後悔していないのか?」
     「個人益を目指すことで幸せになれるのか?」
     「数字の魔力」に想像力をめぐらせる。

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    2011年05月03日
  • 粉飾の論理

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    最近の粉飾事件をまとめて適当に制度批判をしている本かと思っていたら、思いがけずおもしろくて一気に読んでしまった。報道にでてくる表面的な話だけでなく著者自身が取材した内容もかなり多くて、それぞれの粉飾事件をより深くほりさげているし、文章も味つけになっている。特に、メディアリンクス事件を軸に裏の人脈を追った第2章は本当に秀逸。粉飾や不正の裏には、さまざまな人たちが入れ代り立ち代わり現れ、しかもそれぞれ全く関係のないかのように見える事件に同じ人物が絡んでいたりといった内容は、ミステリを読むより全然面白い。

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    2010年12月30日
  • 粉飾の論理

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    事実関係を関係者の実名を挙げて詳しく説明している。
    あまりに登場人物が多くて混乱することもあるが、粉飾に至る経緯や、関係者の心情、そして最後はどうなったかなど詳しく見る事ができ、とてもおもしろかった!

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    2010年08月29日