しおんのレビュー一覧

  • さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々

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    一冊完結。
    とても下劣で暴力的な描写。 人間を壊す過程、壊された人間が追い詰められていく心理。醜さの極致を体現した登場人物達。そいつらが君臨して善良な者をなぶり殺す田舎。
    そんな読むに耐えないシーンで進む本作、胸くそ悪いの言葉がピッタリで評価1にする気も起きましたが、それほど衝撃を与えるライトノベルも無いもんだと思い最高評価です。
    民俗学、宗教、教育、精神医学の知識を織り混ぜた衝撃の復讐ライトノベル、読めば嫌な気分になること請け合います。
    それでもクズ共がクズのように死体になるところに爽快感を感じたいならどうぞ。でもそしたら読む側の人間性にも問題が、それを行間から作者さんが観察してるのでは…

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    2025年06月29日
  • さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々

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    これはまたすごい。端的に言うと、土着の神様 『オカカシサマ』の力を使った復讐劇。
    神様を使役した行動のおどろおどろしい描写、そして讐劇の悲惨な背景など、暗いストーリーで心にダメージもありますが、独特な作風で楽しく読めました。
    特に、オオカカシサマの使役による復讐は、独特かつ恐ろしいもので、本作特有の面白さがあったと思います。
    本作はこれにとどまらず、復讐劇を通じた冥と栞の恋模様が描かれているのが凄い。復讐劇というある種の特殊状態における恋模様は、悲しくも愛おしく、そして切なく感じました。

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    2023年09月25日
  • サクチシノニエ ~異端の儀式~

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    茨城県の村。
    続く猟奇的な事件。
    偶然か、必然か。
    と、いった趣向。

    物語としては十分楽しめた。

    薬、童謡、宗教。
    ライトノベル、ホラー、民俗。

    いろいろな要素が散りばめられているのだけれど、
    散ったまま終わってしまった感覚。
    小説として、いち作品としては、
    どこか惜しい作品。

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    2025年09月26日
  • 舌の上の君

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    ネタバレ

    感情の移り変わりの描写が自然で
    あれだけアイサを食べることを嫌がっていたのに、
    神を感じさせるや俺はアイサなんだなどと言ってしまうような心の移り変わりはホラー

    残酷だけど救いのある物語かと思ったけれど、最後には救いはなかったのではないかと思ってしまうようなものだった

    ミステリーの要素、伏線もあり楽しめた

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    2025年02月27日
  • さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々

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    いじめ、自殺、復讐がすぐ頭に浮かぶ小説なので、今心が弱ってる方はおすすめしないかな…
    まぁ、ハッピーエンドなんで、読んでください。
    あ、B級映画好きな人なら、楽しめそう…かも笑

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    2024年02月26日
  • 舌の上の君

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    普通に亡くなった方も
    弔いに食べる食人習慣の文化に対して
    私の本能的な嫌悪感が
    どこからきてるのか
    しばし 読む間に考え込んでしまいます
    美味であるから食べるというのでは
    納得できないけど ぎりぎりまで
    丹念に描かれていると思いました

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    2017年10月21日
  • さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々

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    ネタバレ

    いじめによって自殺に追い込まれた姉の仇を「オカカシサマ」の力を得た冥が晴らしていく話。いじめの描写は絶望感が伝わってきて読むたくないと思うほどだった。
    復讐モノではあるけど、復讐自体は淡々と儀式のように進められていて、痛快さは皆無と思えるほど。冥たちが日常生活を楽しむシーンもあるけど、"いじめによる自殺"の悲痛さが物語全体に横たわっているように感じた。

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    2025年02月19日
  • 5分後に禁断のラスト

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    タイトルの「禁断」をどう捉えるかなかなか難しい。本書の中で「禁断のラスト」になっている作品はいくつあるだろう。「DNA」はどんでん返しありで面白かった。それにしても5分じゃラストまで到達できない。

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    2025年01月13日
  • さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々

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    まあまあグロい表現が多々あり、インパクトの強い作品でした。復讐というのがこの物語のテーマで、しっかりとした描写もあり、期待を裏切らないものでした。またテンポのよく、読みやすかったです。

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    2024年09月22日
  • 舌の上の君

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    あらすじ:日本人料理人の厨圭が異世界転生した先は、死んだ人間を食べる風習(食葬)のある国だった。圧倒的に美味しい人間である「サカラ」のアイサに助けられて異世界で生活していくが食葬への抵抗感は残り……。

    さらっと言語習得のように、本筋から外れるところは排除されて読みやすい。
    愛する人に食べられたい、愛する人を食べて永遠に一緒に生きていきたい……という考えが軸に描かれるけれど、それは食べた牛豚鶏なんかも共に生きていくということ?とか、栄誉なことであっても子が召し上げられて15歳程度で殺されるのに親がそれを明かすか?とか引っかかることは多かった。ホラー要素はほぼなし。

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    2024年06月25日
  • さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々

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    ネタバレ

    残虐な復讐と神なるものへの対価から凄惨な終わりを予感させるが、ラストはあっさりと幸福な結末に終着した。これでよかったのか?

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    2024年05月04日
  • さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々

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    ネタバレ

    いじめの内容が酷くて、明里が壊れてしまった表現がとてもリアル。読む前はミスミソウを想像したけど、ファンタジーだった。
    復讐対象の7人を残りこのページ数でどう倒すつもり?と不安になるも、超能力でサクサク復讐を遂げていく。期待した部分がちょっとあっさり過ぎたかな…
    最後はまさかのハッピーエンド?オチは好きです。

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    2024年03月06日
  • さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々

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    いじめ、復讐を題材とする作品は多いが、これほどまでに被害者の黒々とした心情を描いたものは見たことがない。
    自己肯定感を地の底までに貶め、卑劣な言動で脳を蝕む様は詳細には描かれてはいないが、実際に死を選ぶまでの思考の過程がリアルだった。
    復讐劇を題材としているが、一人一人への復讐があっさりとしたものであり、復讐者が追い詰められるようなシーンはありはするが、絶対的な力があるのはとても良かった。

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    2023年10月04日
  • 死神少女と最期の初恋

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    ネタバレ

     知人に騙されてアニメショップに連れていかれたため、折角だからとジャケ買いした小説。面倒臭いことを考えずにライトな恋愛小説を読みたかったので。

     何か夢や目標があるわけでもなくぼんやりと生きている大学生の主人公と、感情というものを知らない死神の少女が出会い、互いが大切なものを見付けてゆくというストーリー。

     突然劇的な死に巻き込まれたり、突然美少女が自分の目の前に現れたり・・・暇を持て余した人の妄想を具現化したような小説。というと悪口になってしまうだろうか。でも、平坦な人生に起伏をもたらすものとして、タイムリミットと恋愛は双璧なのかなと感じた。ヒロインの死神としての設定に引っかかることも多

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    2018年04月15日