林純次のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ずっと自分が思い、考えていたことととても近いことや同じだなーと思ったことが自分の中の物よりも詳しく書かれていました。
現状として「本当に学校の勉強だけで学力はつくようになっているのか?」という疑問を持ち始めると、「そうだ」と言い切るだけの根拠に中々乏しい現状があると思います。
場当たり的なカリキュラムの追加や変更、増えていくばかりの教師の負担、それでも財源は出ずに減らされ続ける一方で、求められる学力を備えられるだけの準備や力量が絶対にあると言い切って出来ている人は一体教師の側にも何人いるのか。
今一度検証して、考えていかなきゃ行けないのではないかと思います。
コロナ禍で休校になったとき、マスコミが学校の存在をどのように表現していたかと言えば「勉強の機会が失われた」ではなく「子どもたちの居場所」という表現。
このことからも世間や地域から学校で学力を身につけることというのは希薄化していて「とりあえず面倒見てもらうところ」化してきているのであり勉強はお金を払って塾に行かせていればなんとかなると思われてしまっているくらい学習における学校という存在の権威は低下しているように感じます。
中々すぐには難しいかとも思いましたが、この本の中には現状の打破を考える上でのアイデアが多く詰まっていると思ってので、また何回か読み込んでみたいと思います。 -
ネタバレ 購入済み
早急な教育改革が必要
学校での教師を経験し、現場の最前線で働いた筆者からの意見・提言は貴重であると感じる。
年齢が同じだからという理由だけで、同じレベルの内容を理解度が異なる生徒に提供するのは私も不同意。
実際、子供が小学校入学時に配布された各学年の授業コマ割りを見て感じたが、小学校授業に英語教育も週2回入れたからと言って改善するとは到底思えず、むしろ国語や算数といった主要科目の時間が削られているように見えた。正直学校教育に期待は薄く、各家庭での教育が重要になっていると強く感じた。
留年や飛び級だけでなく筆者が提案していた受講内容を個人の進度に合わせて受けられることは真の教育という観点から非常に重要だと感じた。日本の国際的な地位低下は激しいので、学力という競争力を上げることは喫緊の課題である。文科省の優秀な官僚の皆様に一読いただき、対応いただきたい。 -
Posted by ブクログ
残念な教員の著者の続編。偏差値30から京大現役合格に嘘はないであろうが、誰にでも成し得る事ではないからこそ書籍になるのでしょう。
教員をしている人は、目標になかなか到達しない学生や生徒をなんとかしようと日夜努力している。教育は自然科学ではないので、唯一の真理や方法があるわけではない。色々な方法を試して見た結果、うまくいくときもいかない時もある。この本に書かれたことを万人にしてもうまくいかないこともあるだろう。ただ、不正解だった問題に対して厳しく「なぜその答えを選択したのか」問い詰め、振り返らせる方法はやはり効果があり、方法として厳しくするか、優しくするかは生徒による。
教育は実践の学問であると思われるため、一人一人の実践と成功(または失敗)を積み重ねる事で、合格という成功へ導けるのだろう。 -
Posted by ブクログ
P24 私の経験で言えば、50%以上の教員は大多数の生徒よりも鈍感であり、道徳の面でも劣っている。
P25 自分の仕事に関連する本を、月に2冊すら読まない人間が約8割もいるということだ。
P33 知識は一斉講義の形で獲得するものであり、そこで手に入れた知識を記憶し、再現できることが学力である、という思想に繋がりやすい。つまり考える力=思考力の軽視である。
P44 教員たちは、自らの経験から「教員が生徒にする話とはこういうものだ」と勝手に理解している。本来、比較対象となる質の高い講演会をこまめに聞きに行くほどの勉強家は、多く見積もっても2割程度しかいない。
大体クラスのカースト上位の子って学力は問わず頭がキレる子が多いと思うけど、教師になるのって多分そういう人ではなく鈍感で人の上に立つタイプじゃない気がする。傲慢ではダメだけど卑屈でもダメだよね。 -
Posted by ブクログ
衝撃的な内容だった。「残念な教員」が、”普通”に働ける教育現場の実態が浮き彫りにされているからだ。指導技術もさることながら、教育現場で働くということに対する根本的な認識を考えさなければならないのでは…と。
しかしながら、ここに書かれていることは、何も教育現場に限ったことではなく、多くの現場で活かせる示唆を含んでいると思う。
筆者の的確な分析と辛辣な意見だけでなく、”成長した”教員の具体例が載っているのもいい。心を打たれると同時に、改めて本業の技術が確実に伸びる必要条件は”素直さ”なのだと痛感させられた。学び多き一冊だ。
折にふれて読み返し、自己をチェックしていきたいと思う。 -
Posted by ブクログ
集団塾のバイトをするにつれて、何となく買ってみた。
作者の成功談(怒鳴りつけた生徒が後から先生のおかげです!と感謝しに来る。自習は週に1時間まで 授業だけでクラス平均がセンター6割から8割)など、ほんまかいな!となる自慢話も多かった。
自分が高校生なら、怒鳴られた時点で何があろうとその教師が嫌いになっていた
おそらく筆者のその後のフォローがとても上手かったんだろうな。
ただ、書かれていることはとても為になる。
「今の教師は受験指導が出来ない」「教育界では出世が引力にならない」との今の教育の問題点から、「生徒との間に板書のルールを作っておく」「指示は短く」との具体的な指導法までがくわしくのっている。
筆者の人間性は置いておいて、教師になる人には1度は読んで欲しい1冊。
「目標と評価を常に捉えておく」「新人ならば、過去の優れた教育者の発問を真似すべき」は、自分にとって役に立ちそう