あらすじ
コミュ障でいじめられて、中学受験も失敗。そんな自分(阪本)が高校で先生(林)に出会い、京大理学部に進んだ、学びの物語――ベストセラー『残念な教員』の著者と教え子による、大学受験を超えた真の教育論。
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Posted by ブクログ
残念な教員の著者の続編。偏差値30から京大現役合格に嘘はないであろうが、誰にでも成し得る事ではないからこそ書籍になるのでしょう。
教員をしている人は、目標になかなか到達しない学生や生徒をなんとかしようと日夜努力している。教育は自然科学ではないので、唯一の真理や方法があるわけではない。色々な方法を試して見た結果、うまくいくときもいかない時もある。この本に書かれたことを万人にしてもうまくいかないこともあるだろう。ただ、不正解だった問題に対して厳しく「なぜその答えを選択したのか」問い詰め、振り返らせる方法はやはり効果があり、方法として厳しくするか、優しくするかは生徒による。
教育は実践の学問であると思われるため、一人一人の実践と成功(または失敗)を積み重ねる事で、合格という成功へ導けるのだろう。
Posted by ブクログ
受験生や保護者が参考にする合格体験記ではなく、教員である著者がどのような教育哲学をもって生徒と向き合ったかを綴った本。生徒がその時どう考えていたかを都度コメントが入っていたこともあり、教員の独りよがりではないことが分かり、著者の真摯な姿勢とそれによる成果のほどが伺えた。
クラスの目標が『団結』といったものでなく『結果を出す』というのも、むしろ教員も生徒も真剣に受験に向き合っていることが分かり、面白い。