【感想・ネタバレ】残念な教員~学校教育の失敗学~のレビュー

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Posted by ブクログ 2020年04月27日

わかりやすいと思う
そんなに読むのが苦にならなかった

精神的タフネスさ
積極的行動とそれに連関する思考力
自己認識と他者認識
が、教員にも必要

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Posted by ブクログ 2016年06月28日

P24 私の経験で言えば、50%以上の教員は大多数の生徒よりも鈍感であり、道徳の面でも劣っている。
P25 自分の仕事に関連する本を、月に2冊すら読まない人間が約8割もいるということだ。
P33 知識は一斉講義の形で獲得するものであり、そこで手に入れた知識を記憶し、再現できることが学力である、という...続きを読む思想に繋がりやすい。つまり考える力=思考力の軽視である。
P44 教員たちは、自らの経験から「教員が生徒にする話とはこういうものだ」と勝手に理解している。本来、比較対象となる質の高い講演会をこまめに聞きに行くほどの勉強家は、多く見積もっても2割程度しかいない。

大体クラスのカースト上位の子って学力は問わず頭がキレる子が多いと思うけど、教師になるのって多分そういう人ではなく鈍感で人の上に立つタイプじゃない気がする。傲慢ではダメだけど卑屈でもダメだよね。

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Posted by ブクログ 2015年03月09日

衝撃的な内容だった。「残念な教員」が、”普通”に働ける教育現場の実態が浮き彫りにされているからだ。指導技術もさることながら、教育現場で働くということに対する根本的な認識を考えさなければならないのでは…と。
しかしながら、ここに書かれていることは、何も教育現場に限ったことではなく、多くの現場で活かせる...続きを読む示唆を含んでいると思う。
筆者の的確な分析と辛辣な意見だけでなく、”成長した”教員の具体例が載っているのもいい。心を打たれると同時に、改めて本業の技術が確実に伸びる必要条件は”素直さ”なのだと痛感させられた。学び多き一冊だ。
折にふれて読み返し、自己をチェックしていきたいと思う。

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Posted by ブクログ 2023年12月05日

集団塾のバイトをするにつれて、何となく買ってみた。

作者の成功談(怒鳴りつけた生徒が後から先生のおかげです!と感謝しに来る。自習は週に1時間まで 授業だけでクラス平均がセンター6割から8割)など、ほんまかいな!となる自慢話も多かった。

自分が高校生なら、怒鳴られた時点で何があろうとその教師が嫌い...続きを読むになっていた
おそらく筆者のその後のフォローがとても上手かったんだろうな。

ただ、書かれていることはとても為になる。

「今の教師は受験指導が出来ない」「教育界では出世が引力にならない」との今の教育の問題点から、「生徒との間に板書のルールを作っておく」「指示は短く」との具体的な指導法までがくわしくのっている。
筆者の人間性は置いておいて、教師になる人には1度は読んで欲しい1冊。

「目標と評価を常に捉えておく」「新人ならば、過去の優れた教育者の発問を真似すべき」は、自分にとって役に立ちそう

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Posted by ブクログ 2019年12月23日

読むほどに、教員になるまでに勉強しておきたいことが頭に浮かんできました。また、なんだこの先生は!と思う残念な教員についても同感できるものがありました。子どもを自分の目でとらえて、子どもに寄り添った教育ができるよう実践していこうと決意できました。

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Posted by ブクログ 2017年03月27日

かなり過激な書き方と自身過剰である。著者が中高一貫の教育しやすい生徒を対象にしているために、断言するには誤解も生まれるだろうと思う内容である。
教育者で作家(といったら怒られるかも)の諏訪哲二氏の「尊敬されない教師」ベスト新書は、林氏の著書を痛烈に批判している。ただし、諏訪氏の文章は決してわかりやす...続きを読むく書かれていないため、スッキリしない。おそらく永遠に分かり合えないだろう。

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Posted by ブクログ 2016年01月07日

冷静・客観的に教師という仕事を見直すきっかけになる。ただしここに書かれている批判の中にも、根拠不明瞭なものは混じっていると感じる。
秀逸なのは批判だけに終わらず、ではどういうものが良いのかを分析的に俯瞰した後で考察しているところ。

悪い事例からは、自分の失敗談を思い出すことにもなり、大変反省させら...続きを読むれた。

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Posted by ブクログ 2015年10月18日

ここに出てくる教員は反面教師として、良い例であった。筆者のように実践できる人の方が少ないという印象だが、やはり教育に携わるものとして少なからずのプロ意識は持つべきだし、いつになっても学ぶ姿勢というものは捨ててはならないと感じた。

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Posted by ブクログ 2015年09月18日

若干筆者の思い込みというか自慢っぽいところが目につくが,言っていることは概ね納得できる.
初等・中等教育fsけではなく大学にも当てはまることが多々ある.
これは個々の教員や学校を超えた構造的な問題と言えるのかも知れない.

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Posted by ブクログ 2015年09月17日

教師が目指すべき姿、教育とは何か、考えていたときに出会った本。
著者の林純治さんの教育への確固たる思いが述べられている。現状の学校教育の問題点、教師に必要な技術が具体的に書かれている。
なかなか厳しめの意見で、教師の仕事はこんなに大変なものかと思った。

教師という道を選ぼうとしている自分に、考えさ...続きを読むせてくれる機会をくれた本。

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Posted by ブクログ 2015年08月02日

民間から教師に転職してきた身として共感できる部分も多い。著者の自慢がいちいち鼻にかかるが、ネタとして見れば面白い。

「教育に遅効性はない」という言葉が胸に刺さった。

「今はわからないけど、大人になったらわかる」という指導は教師の言い訳だ。
そのときに心に刺さらなければ、大人になる前に忘れているも...続きを読むのだ。自分自身の経験からも納得できる。
その瞬間に必要な指導を与えなければならない。

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Posted by ブクログ 2015年07月25日

 部分部分については、賛成したいところはある。
 ただ、もう少し冷静にと感じてしまう。抑制の利いた文体で書かれていたら。

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Posted by ブクログ 2015年04月08日

あーいるいる。と思わせられる先生が多数(自分も含めて)。
「残念な教員」がたくさんいることも事実であるが、「残念な教員」が「すばらしい教員」になるには、どうすればよいか、もう少し考えられるとよいと思った。

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Posted by ブクログ 2015年03月01日

<目次>
第1章  教育現場の実状
第2章  教師の技術
第3章  教育現場における「評価」
第4章  教員の成長
第5章  授業について
第6章  教員が技術を身に付ける順序
第7章  身に付けてほしい3つの力

<内容>
なかなか痛い本。って内容がおかしい、のではなく、教育業界に対し、正鵠を射て...続きを読むいるな、という意味。教育業界内にいて、うすうす感じている問題点をしっかりと分析している。
また、技術論以降は若い教師に読ませて、勉強させたい(著者も言う通り、役に立たない中高年教師は勉強しないし、仮に読んでも改善されることはない、悲しいけど…)。
中学、高校の教員にとって、本職である授業にしっかり取り組むためには、やはり部活動は邪魔なんだよね…。

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Posted by ブクログ 2022年05月14日


教育現場にいる者として自分も襟を正さないといけないと感じさせてくれる一冊だった。
実際に学校現場で働いている著者だからこその分析と鋭い指摘であった。
本を読む、自分の授業を振り返る、人の助言を素直に聞き改善するなどすぐにできる事も書かれており、多くの教員が参考になるのではないかと感じた。
ただ、職...続きを読む員室で後輩を大声で怒鳴る、生徒のストレス耐性を確かめるために些細なことを大声で叱る、など共感しがたい部分もあった。
自分の努力と実践に陶酔しているように感じられる点も多々あり、そこが残念であった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年01月09日

世の中には、素晴らしい教師とそうでない教師がいる。その差はなんであるのか。参考になる一冊。
学ばない教師が多いのは、事実である。忙しさを理由にしている。確かに忙しい。業務も細分化され、やることはさらに増えている。
しかし、だからと言って勉強をしない理由にはならない。そうであるならば、子どもも学ばない...続きを読む

そんな気持ちにさせてくれた一冊。ただ、自分には同じことはできないので、違ったアプローチから残念でない教員になりたい。

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Posted by ブクログ 2021年12月06日

 著者は真剣に生徒と向き合う良い先生なんだろう、と思う反面、新人教師を恫喝したエピソードでは指導のために恫喝は必要だったのだろうかと疑問が残る。前後の状況や新人教師の態度などわからないので何とも言えないが。
 それでも必死に教育者としてあるべき姿を模索する様は、ただ非難ばかりしている有識者より、よっ...続きを読むぽど責任感があり信頼できる。大量の雑務に忙殺されず、教育者としての能力を研鑽できる職場に、どの学校もなっていってほしい。激辛カレーイジメなんて論外。

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Posted by ブクログ 2021年05月26日

[読書]1 残念な教員 学校教育の失敗学  林 純次

第1章 教育現場の実状
第2章 教師の技術
第3章 教育現場における評価
第4章 教員の成長
第5章 授業について
第6章 教員が技術を身に付ける順序
第7章 身に付けてほしい3つの力


ふなっしーさんが読んでたから勝手に影響されて購入。到着...続きを読むした日に読み始めて次の日の午後には読み終わった

次の日にはリリースできた!

残念な教員は一定数いる。8割かぁ。私もちょっと前まで、ザ・残念だったなぁ。今でも残念教員だなーって思うところもあった。けど、残念教員を作り出し続けてしまう教育界の構造がある。
時代とともにアップデートしていかないとね!

ふなっしーさん、貴重な機会をありがとう(勝手に影響されただけ)

いや、このペースで書いてたら続かないんだ…
でも楽しかったし、後に残る!

やり切れたからひとまずこれでいいのだ

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Posted by ブクログ 2020年08月23日

学校教育者dis本はいいですね。現場によっては腐っているので(どの業界もそうだと思いますが)そんな人達を見てきた著者の観察眼を疑似体験できて面白かったです。業界の人は共感する部分も多いのではないでしょうか、もちろん逆もまた然りです。あーいるいる~。くらいで読むのがちょうどいいかと。実践集では無いし解...続きを読む決策がある訳ではないので、そこを期待するとガッカリしてしまうかも知れませんが、私は個人的に楽しく読めました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年01月19日

「目的」
 就活後いろいろな人の自己分析を一緒に行う中で義務教育の大切さを改めて感じ、自分にとってあまりいいイメージのない義務教育の学校について批判的な本を手に取った。
 読む前の考えとしては、”個人というより学校という体制がやる気のない生徒を生んでいるのではないか。教育業界で内と外との流動性を高く...続きを読むしないといけないのでは。”という考え方。

「まとめ」
この本では残念な教員=生徒を成長させられない教員として、残念な教員が中高の8割を占めるのではないかという仮説のもと事例を挙げる。
・採用段階では読書など基礎教養がなく、意欲も少ない人材が多い事、意欲が多い学生もいわゆる”いい子ちゃん”が多く自分で考えることができない事を指摘。
・育成段階では、上述した意欲のない教員は怒りに任せる偏った方針や余計な接触からの逃避に走る。意欲がある教員も学校という閉ざされた空間の中で数多くの偏った教員の指導を受けざるをえず、偏った考え方の教員が再生産されていく。


「感想」
・筆者自身の偏った意見が目立ったのは気になったが、書いてある現場についての描写は概ね教育業界の現状を捉えているのだろうなと感じた。
・一方で閉ざされた空間で先輩教員の持つ既得権益が強い力を持つ中、身につけてほしい力がどう身についていくのか現実的なプロセスが見えなかった。(意欲的な新米教員が淘汰されるという矛盾を解決していないと感じたから)

・上記を踏まえて個人的には教員に求められるのは本書に書かれているマーケティングではなくコミュニケーションではないかと感じた。教員が理想を持つことは大切だが、学校は教師の理想を子供に押し付ける場所ではない。自分の理想と子供の考え、ひいては親や他の先生の考えとすり合わせを続けることが重要。
・それを可能にするための既得権益に対する対処は現状トップダウンでの変革しか思いつかない。。

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Posted by ブクログ 2016年03月22日

 子どもがが中学に入学して1年。本当に何かと「残念」な先生方に遭遇しモヤモヤしていた時だったので、とってもスッキリしました。…レビューでは評価が低いようですが。

 「小学生は正直にダメ出しをしてくれるが、中学・高校生は教員に内申書を握られている上、教員に対して異議を申し立てるほど学校の授業に期待を...続きを読むしてもいない。だから、誰からもダメ出しをされず、職業人にあるまじきレベルの授業を展開していることが少なくない。」
 まえがき3ページ目のこの部分で、すでに『同感!!』。この1年で実施されたたった3回の授業参観で、まるで創意工夫のない、ホントにお経を聞いているような授業に遭遇し、「なんだ?この授業・・」と感じた私の心はまず一つスッキリ!
 他にもなるほど、そういうことでこうなるのか・・と随分納得がいきました。

 私立の一貫校の整った環境よりも、公立という野でたくましく育てよ、と思っていましたが…教員という環境のことも考えないといけなかったのか、目から鱗。
 いや、先生みんながみんな・・という訳では決してないだろうし、そうだったら困るけれども。

 下二人の進路は、はてどうしたものか・・。いろいろと考えさせられました。
 
 

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Posted by ブクログ 2015年12月28日

読んでいて思わず私は違う!と言いたくなるような、でもそんな部分こそ実は自分のウィークポイントだったりするガツンとくる本だった。本、読まなきゃダメだな。

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Posted by ブクログ 2015年12月21日

共感できる、納得できる内容だが、一部には「?」の部分もある。
現職教員や教職を志す学生は是非読むべきだとは思う。
ただ、数名のレビューにもあったが自分も内容を否定するのではないが、
なぜか読んでいて一種の「胸くそ悪さ」を感じたのはなぜだろう。
著者の「読者心理理解」が不足しているのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2015年11月18日

この新書は当たり。読む価値あった。
本の執筆までに分少量の数百倍の軌跡がなくては書けないものなのがよくわかる。
さて教員はここまでの熱量がなくては成立しない職業のままでいいのか、というのは気になる。「ほどほどにして結婚して子ども産んで一人前」もどうかと思うけど情熱を持ってめちゃくちゃ仕事抱えてるのが...続きを読む正しいのかは疑問。そんなだから私は教員じゃないのだろうな…。

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Posted by ブクログ 2015年09月29日

教員による教育現場の分析と、教育論のまとめ。
民間出身者らしく、かなり現在の学校現場を
批判的に書いている。

確かに指摘は当てはまるし、その教育論も
参考になることが多い。
初任者は、一読すべきだと思う。

一方で、職人的スキルを全面にだす教育スキルは、
現在の学校現場が指向している方向性とは
...続きを読むなっている部分も見受けられる。

さまざまな思いを持って、目を通すべき一冊である。

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Posted by ブクログ 2015年09月02日

新書だが、中々読みがいのある本だった。なぜかといえば、自分の経験や実践にかなり強い確信をもって語っているからだと思う。
所々、自分の失敗談も導入して自慢話にならないよう気をつけているが、「失敗学」と言うのなら、自分の成功談は外して、もう少し、失敗事例に対する教員個人の資質以外の要因の分析と改善案が欲...続きを読むしかった。
この本の特に前半(本を読もうとしない)に共感してしまうのは、自分の奢りだろうか。
(その他)
ー評価になると、途端に語気が弱まり、引用も減るのは、日本では仕方ないことか。
ー教員が日々学ぶのは「最適解」を即座に提供するためとあるが、私はそうは思わない。相手と話し合い、理解するためには知識が必要なのと、自分自身がモデルとなるためだと思う。
ーよく小学校をいい例、中高を悪い事例であげる。著者自身の小学校での失敗経験がこの捉え方に影響しているのではと勘ぐるのは考えすぎか。

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Posted by ブクログ 2015年08月17日

文章が高飛車でちょっと読みづらかった。
著者からすればなかなか教員に値しない人も多いのだろうけど、私の現場からするとそんなにいないけどなあと疑問に思った。
それとだいたい「何%」いるってその人の感覚だから根拠がないなあとがっかりした。

この問いは大事 98
教師の姿勢 斉藤喜博 154

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Posted by ブクログ 2015年05月26日

心にグサッと刺さる本。納得できる箇所もありました。「学ばない教員」については確かにそうだと思える箇所がありました。技術向上に向けて具体的に色々書いてくださっていて,参考になる部分も多いです。
しかし,著者がやっていることを現場の教員がやるとしたら睡眠時間は全然足りず,過労死する教員が増えることは間違...続きを読むいありません。あと,教える技術などについて「言い訳」と断じているのに対し,改善するべきことに関しては「時間がなく・・・」とあっさり書いてしまっている。矛盾を感じてしまうところもありました。
あと,いかにも「上から目線」な表現は反感を買うのでは・・・と思いました。

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Posted by ブクログ 2015年05月06日

高校(中学も少し)現場教員からみた教員としての機能を果たしていない残念な教員の実体とそれが生み出され継続する状況についての考察。内容が多岐にわたったため少し浅い議論になっている。残念な教員の心構え(プロ意識)のなさを嘆き避難する論調が多いが,その厳しさを自分にも当てはめている点は賞賛されるだろう。厳...続きを読むしい現状を指摘した上で,教員養成・育成・成長のために著者がどのような道を描くかを次に期待したい。

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Posted by ブクログ 2015年05月05日

著者が見聞きした「残念な教員」をこき下ろし、自身の教育実践の素晴らしさを説いた本、とでも言おうか。内容自体は頷けるところも多々存在はする。「私は、プロフェッショナルとして生徒の成長という『結果』を重んじるスタンスで教育活動を行っている(p15)」というそのスタンスは素晴らしいと思うし、生徒のことを第...続きを読む一に考えようとしている点も(全面的には賛同できないが)まぁ良い。
ただ、この著者の自己陶酔っぷりに辟易としてしまうのもまた事実。自分は素晴らしい、(この本で例に挙がっているような)教師はクズだ、というような書きぶりにはすこぶる違和感が残る。国語教師たるもの、こういう他人をこき下ろす文章を書けばたとえ良い内容だったとしてもなかなか心に響いてこないものだとは分からないものなのかな、と。まぁこの本の意図かもしれないが。
以外、本書の中で納得いかなかった点をいくつか。まずクラス全員の前で生徒を叱るという事例は納得できない(p219)。ストレス耐性を測るという名目のもとらしいが、そのような"実験的な"目的で叱ることに意味があるとも思えない。指導の目的は叱ること自体ではない。生徒の反省を促すことである。それは生徒の自尊心を傷つけるような形でなくても可能であるはずだ。
また「『先生には全て見透かされているような気がする』と言われた」という記述が何箇所かあったが(例えばp220)、自分ならそのような教師は気持ちが悪いと感じると思う。教師に生徒理解が必要なのは言うまでもないが、すべて見透かされていると思ったらバカでもない限り本心を隠そうとするだろう。人にすべての心理を知られるのは怖い。分かっていても「自分はすべて知っている」という態度を全面的に出すというのも疑問だ。何事も適度が大事。
そもそも自分は「熱すぎる教師」というものが苦手だ。それは小学校の頃の教師が関係していると思う(熱すぎる教師はたいてい暴走する)。だからこの著書のような熱い人が自分の先生だったら好きになれたかどうかというのも甚だ疑問。それに自身の経歴に大変な自信を持っておられるのだなぁと。この人自身、周りから彼の欠点を指摘された時にちゃんと聞く耳を持つのかな?きっと持たないんだろうな。自分を正当化しちゃったりするんだろうな。
とはいえ、著書の「生徒のために」という頑張りには敬意を示したい。ただ生徒の言葉だけを真に受けるのもいかがかと思うが。
最後に。中国語に「給人一杯水自己要有一桶水」という言葉がある。他人に一杯の水を与えるには自分にはバケツ一杯の水が必要だと。教師たるもの、知識を人に伝え教えるためにはその内容の何倍もの知識が必要であるものであることを肝に銘じ、日々勉学に励む必要があると思う。これは自分自身の決意です。

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