【感想・ネタバレ】残念な教員~学校教育の失敗学~のレビュー

あらすじ

「教え方を知らない教員」が8割! 鈍感教員、学ばない教員、学べない教員、コミュニケーション不全教員、理念欠如型教員――「残念な教員」を量産する学校教育現場の「失敗のしくみ」を踏まえ、過去の教育実践の蓄積と著者自身の取り組みをベースに、未熟練教員と生徒を共に成長させる方法を提示する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

世の中には、素晴らしい教師とそうでない教師がいる。その差はなんであるのか。参考になる一冊。
学ばない教師が多いのは、事実である。忙しさを理由にしている。確かに忙しい。業務も細分化され、やることはさらに増えている。
しかし、だからと言って勉強をしない理由にはならない。そうであるならば、子どもも学ばない

そんな気持ちにさせてくれた一冊。ただ、自分には同じことはできないので、違ったアプローチから残念でない教員になりたい。

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2022年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「目的」
 就活後いろいろな人の自己分析を一緒に行う中で義務教育の大切さを改めて感じ、自分にとってあまりいいイメージのない義務教育の学校について批判的な本を手に取った。
 読む前の考えとしては、”個人というより学校という体制がやる気のない生徒を生んでいるのではないか。教育業界で内と外との流動性を高くしないといけないのでは。”という考え方。

「まとめ」
この本では残念な教員=生徒を成長させられない教員として、残念な教員が中高の8割を占めるのではないかという仮説のもと事例を挙げる。
・採用段階では読書など基礎教養がなく、意欲も少ない人材が多い事、意欲が多い学生もいわゆる”いい子ちゃん”が多く自分で考えることができない事を指摘。
・育成段階では、上述した意欲のない教員は怒りに任せる偏った方針や余計な接触からの逃避に走る。意欲がある教員も学校という閉ざされた空間の中で数多くの偏った教員の指導を受けざるをえず、偏った考え方の教員が再生産されていく。


「感想」
・筆者自身の偏った意見が目立ったのは気になったが、書いてある現場についての描写は概ね教育業界の現状を捉えているのだろうなと感じた。
・一方で閉ざされた空間で先輩教員の持つ既得権益が強い力を持つ中、身につけてほしい力がどう身についていくのか現実的なプロセスが見えなかった。(意欲的な新米教員が淘汰されるという矛盾を解決していないと感じたから)

・上記を踏まえて個人的には教員に求められるのは本書に書かれているマーケティングではなくコミュニケーションではないかと感じた。教員が理想を持つことは大切だが、学校は教師の理想を子供に押し付ける場所ではない。自分の理想と子供の考え、ひいては親や他の先生の考えとすり合わせを続けることが重要。
・それを可能にするための既得権益に対する対処は現状トップダウンでの変革しか思いつかない。。

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2017年01月19日

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