岡田育のレビュー一覧

  • 我は、おばさん
    おばさんー「あなたたちだけでは通してもらえない道も、私が押せば閉ざされた関門が開くかもしれない、他に困ってることはないの?と腕まくりしてくれる、大人の女性だ」。未来の子どもたちのために、そんなふうに歳を重ねたいものだ。盛りだくさんの内容だった!
  • 我は、おばさん
    エッセイかと思って買ったから最初は少し驚いたけど、途中から夢中で読んだ。これは面白い…
    こんなおばさんになれるかな、なりたいな、と思ったし、こんなおばさんたちに助けられながら生きてきたんだな、とありがたさがジワジワと。
    おばさんの話を通して女性蔑視やシスターフッドなども書かれていて、そうそう!と同意...続きを読む
  • 我は、おばさん
    無数の小説、漫画、映画、実際の女性から、素敵なおばさんたちが小気味良く紹介され、なんかさっさとおばさんになりたいかも!とだんだんワクワクしてくる、アラサー女にとって希望でしかない一冊。
    古典では『更級日記』『若草物語』、最近の小説では松田青子『おばちゃんたちのいるところ』、漫画ではヤマシタトモコ『違...続きを読む
  • 我は、おばさん
    おばさんに込められたネガティヴな意味、蔑称としての呼び方を、たくさんの資料物語などから例を上げ、あるべき〈おばさん〉の再構築。私達が誇り高く名乗れる一般名詞へと導いてくれる。快哉を!
    そしてブックガイドとしても興味深く読みました。
  • 我は、おばさん
    最近、自分の心の中での一人称がちょいちょいおばさんになるので読んでみた。
    年をとる=女性は人間としての価値を失う、みたいな価値観は変わったらいいなと思うし(逃げ恥でゆりちゃんが言っていたことに通ずる)、将来私が結婚しなくても、子どもを産まなくても、胸をはっておばさんと呼ばれたい。おばさん、次世代のみ...続きを読む
  • 我は、おばさん
    第一部 未来を向いて生きる中年
    第二部 母とは異なる価値観の提示
    第三部 少女でもなく、老婆でもなく
    第四部 社会の中に居場所を作る
    第五部 おばさんになる方法
    ジェーン・スー×岡田育 巻末特別対談


    岡田育さんは20歳近く年下なので、私が自分のことも同じ「おばさん」に括るには、大雑把に過ぎるかも...続きを読む
  • 我は、おばさん
    その言葉からして男性からも女性からも忌み嫌われ、存在せず愛されず、その苦労がことごとく無視されてきた“おばさん”を再定義し我々の手の中に取り戻すパワフルな一冊。

    バーティカルな血縁の中で強化され再生産される価値観の息苦しさを斜め上からぶった斬る存在として。
    シスターフッドに護られるだけでなく、シス...続きを読む
  • 我は、おばさん
    発売されて間もない今、「おばさん」の入り口に立つ者としてこの本を読むことができたことを幸運に思う。

    紹介されている色々な「おばさん」像を噛み砕きながら、自分ならどんなふうに、何を下の世代に残せるかな……と考えながら読んだ。
    「非・おかあさん」というある意味無責任な立場からしかできないこと、やらなき...続きを読む
  • 嫁へ行くつもりじゃなかった
    どんな形でもお互いに尊重しあえて楽しく過ごせればなによりだよね〜と思いながら読みました 新婚おわりたてのいま、フウフ二人して勉強に励むそれなりに珍しい結婚生活を送っているとはおもうけど、こういうのもいいよね、って改めて思えたのでよかったです
  • オトコのカラダはキモチいい
    以前から気になっていた本としてTwitterのフォロワー様から頂いた物です。
    読んでみた感想ですが、未知である男性の体の魅力を知れて大変満足です。私自身は腐女子として男同士のあれこれの小説をよく書く人間なので、これからの小説の資料にも大変役立ちそうな1冊だと思いました。また新しい扉、新しい価値観(こ...続きを読む
  • 40歳までにコレをやめる
    作者の言葉をお借りして「それをやらなくたって死にゃしない」この一言に尽きる。「自分自身がやりたくて続けている事はいくつあるか?」その投げかけにハッとさせられました。
    『する決断はしない決断と表裏一体。(中略)何かを始めるのに、そしてやめるのに遅すぎるということはない』p22より引用
  • 我は、おばさん
    人生で30年くらい続くおばさん世代。
    絶対に楽しく生きないと損だ。
    繰り返しがやや多くて飛ばしたところもあるが、
    おばさんが生計を立てるための職業とか歴史的な背景とか学ぶことが出来て、勉強になった。
  • 我は、おばさん
    おばさんについて
    あらゆる文献をもとに記されていて
    面白かった
    更科日記の菅原孝標女が好きになった
    本当におばさんの地位向上を真に願います
  • ハジの多い人生
    面白かったです。“ハジ”は端っこという意味。
    表紙のドーナツみたいな、「普通」なんて無いので皆さん距離の違いはあれど端っこに居るはずで勿論わたしも…と、岡田さんの文章にしみじみ頷きました。
    端っこからのほうがよく見える事もある。色々な所にも移動しやすい。たぶん。「普通」の定義が狭い人間は、「世界」の...続きを読む
  • 我は、おばさん
    著者のTwitterスレッドをよく読むのでタイトルだけ見て軽いエッセイのつもりで購入した。読み始めたら、参考文献ドカドカ出てきて驚きながら読んだ。
    古い価値観を変えていきたいという姿勢に、著者の岡田さんが負け犬の酒井順子さんとは一回り下の世代であることをヒシヒシと感じた。

    子供がいない「非・おかあ...続きを読む
  • 我は、おばさん
    岡田さんの聡明さと加齢への考えが「歳をとったら楽になった」「可愛いおばあちゃんを目指して」みたいなぬるエッセイ化ではなく、根拠も文献も理論も踏まえて書かれてるのが気持ちいい。これまでで一番好きかも。
  • 40歳までにコレをやめる
    目新しいことが書いてあったわけではないけど、なんだかほっとした。同じようにはできなくても、似た感じで私ももっと手放せることがあるんだろうなという気持ちと、こうやって自分にマッチしないことを手放してもそんなに困らない(むしろ楽になる)んだなって思うと安心する。40歳までとタイトルにもあるけど、だいたい...続きを読む
  • 我は、おばさん
    岡田育さん、面白いです。さすが元編集者さん。言葉の用い方が、幅広い知識と思慮深さをお持ちの方のように感じます。

    「おばさん」を再定義しています。いろいろな角度からおばさん論を展開していて、興味深い内容です。

    私は第三部「少女でもなく、老婆でもなく」が面白かったです。おばさんど真ん中の私ですが、カ...続きを読む
  • 我は、おばさん
    自分で言うのは平気だけど、ひとに言われるとちょっとがっかりする「おばさん」。でも、もうがっかりしないで、「はいはい?呼んだ?」って気持ちになりそう。
    古今東西のさまざまな作品に出てくる「おばさん」をピックアップして論ずることで、「おばさん」とは?を考察していく。で、「おばさん」、いいじゃない!と張り...続きを読む
  • 我は、おばさん
    こ、こ、濃かったーーー!! 「おばさん」を再定義する、様々な作品からの紐解き。更級日記からの解説が最も響いた。そんなおばさんになりたいものだ。おばさんは楽しい、おばさんは強くてしなやか。我は、と、宣言することから始める感覚。おじさんもぜひ読んでほしい。