真保裕一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
外交官黒田康作シリーズの第3弾。
シリーズではあるが、単独作品としても十分楽しめる。
欧州の小国アンドラにいる日本人女性進藤結香のSOSに黒田が向かったことで、国家間の陰謀に巻き込まれる。
偽名を名乗った女性にも、何やら隠された思惑がありそうで、黒田にも危機が迫る。
テロ組織ETA(バスク祖国と自由)との関与が噂される絵画偽造グループ、その背後にいたと思しき貿易商、息子の養育権を争うために裁判を起こした元妻、偽刑事の存在、情報部員の暗躍。
殺人事件を巡って、フランス、スペイン、アンゴラのそれぞれの警察が国家の威信をかけて、牽制しあう。
さらに、この裏には、自らの手を汚そうとしない政治家や官僚が。
曖昧な幕引きが引かれようとする状況に、「日本政府は、進藤結香さんを見捨てません」と、黒田が立ち塞がる。
相変わらずの目まぐるしい展開に、読者も翻弄される国際サスペンス小説。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ海外の邦人保護を任務とする外交官・黒田はテロ情報をもとにローマへと派遣されます。
時期を同じくしてイタリアを訪れた日本人の母親と幼い娘。
少女が何者かに誘拐され、黒田は真相を追いかけていきます。
最初から、ただの誘拐事件ではないことを思わせる部分が多々あり、
裏に隠れた真相を見極めようと、1つの言葉も漏らすまいと真剣に読みました。
中盤まではノンストップ状態です。
次第に最初の想像とは異なり、政治的な思想と民族問題が絡んだ展開になります。
やや強引な部分もあったと思いますが、
アマルフィの美しい景色を容易に想像することができ、
最後まで面白く読み終えました。