片山美佳子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昔の人間は野蛮で粗野であったのだなぁ。
現代も色々なひとがいるが、この本を読むと、だいぶ洗練されたんだなと思う。
情報量も多く、資料として良いものだとは思う。
が、掲載順がランダムであり歴史が把握しづらい。おそらく通して読む際に飽きないようにとの配慮なんだと思うが、年代も種類も系統立っていないし、記述も統一されていない。すなわちまあ、エンタメ的な読み物として作っているのだろうけど、だとすると似通ったものも多くボリュームがあり過ぎる。
できれば年代順に並べて、人類の文化の洗練されていく過程を感じたり、こんな時代にまだこんな馬鹿なことをしていたのかという風な読み方をしたかった。
ちなみに収録される -
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Posted by ブクログ
AIを使って作ったディープフェイクと呼ばれるニセ動画。最近のものはかなり精巧になり、ホンモノと一見区別がつかない。
誤情報とニセ情報が氾濫するようになった。
騙されないようにファクトチェックが重要なのです。
…という本。
内容的にはやや冗長。
この本の中では、ロシアがニセ情報を使いこなす匠の技を持っている、と評価されてます。
トランプが勝った2016年のアメリカ大統領選でもロシアは相当暗躍していたらしいし、バイデンの勝った2020年選挙はアメリカの情報機関が巻き返した、という感じなんですかね?
ウクライナ情勢はまさしく情報戦の様相を呈しているけど、はやく終結してほしい、と心から願いま -
Posted by ブクログ
人類vsAI。ハリウッド映画でこすられすぎた構図。
ディープフェイクとは、AIを使用し悪意をもって偽情報や誤情報として使われる合成メディアのこと。私の記憶で残っているのは元オバマ大統領が話している動画だ。本物か偽物が分からないクオリティ。恐ろしい時代になっている。
インフォメーションとアポカリプスを組み合わせたインフォカリプスという造語。直訳すると「情報世界の終焉」。確かにネットワークのメリットは当たり前に使っているが、デメリットの方は事件を起こしているのが事実。それが国レベルになるとなんとも世界の崩壊を危惧してしまう。当時は画像だが、スターリンの時代からあったとは。
この手の技術はやは -
Posted by ブクログ
ネタバレ現在、私たちが置かれている誤情報・ニセ情報がもたらす危機について、端的に表す言葉としてインフォカリプス(情報の終焉)と定義し、これについての現状を述べた本。
現在は写真や動画を気軽に手に入れることができますが、私たちは、一見正しく思われる音声や画像素材を本物だと信じてしまう傾向があるそうです。これを心理学者は「処理の流暢性」と呼び、人は無意識に、脳が素早く処理できる情報を肯定的にとらえると説明しているそうです。
写真は何度か見ていると、処理の流暢性を補正する働きがでるそうですが、動画はまだそうなっていないようで、このような中、ディープフェイクと呼ばれるAIによってつくられる本物と見分けが