杉浦志保のレビュー一覧
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いよいよ終わりが見えてきています。
とりあえず、成重さん…良かったね(感涙)
それだけはもう、心から思います。
重雪さんに関しては、何かあるとは思っていたけど、そうだったんだーって。
何て情の厚い人なんだろう、と思います。
「友達」のエピソードといい、伏線の回収は本当に杉浦さん丁寧だなー。
さて、結構あっさり退場したホシミノコトは、再登場するんじゃないかと思っているのですが、どうなんだろう。
意気は変わったけど、ラスボスは皇子と金隷なのかなぁ。
いろいろと含ませたままのものが多くて、それがスッキリしないうちはガーッとは飲められない感じ。
ラストの展開に期待・期待 -
Posted by ブクログ
このレビューは作品に関するネタバレを含みます
○概要
チグサのダーク面にひとまずピリオド。成重さんダーク話スタート。
○感想
いや、羅貫くんもたいがい歪んでるよ
ってのはさておき
成重さんはラウグルじいさま属性だったんだなぁと思ってみたり。
今回の件で傷つくのは彼自身なわけで、それは読んでてキツい。
成重マミーは潔くんやライさんのお母さん属性。ブレると女将さん属性になる気がするのですが、ぶっちゃけそこまでの道が果てしなく遠いのでどうだろうなぁ。
つかどうしてマミーはあの性格なのかが気になる。できたらそこも掘り下げて描いてほしいなぁ。
っていうか杉浦さんの描かれる話の根本はそこにあるのかも。
歪んでないように見えることこそが歪んでいて。いわば登場人物はそれぞれに歪んでいる。だから、どうするか、ってあたり。
にしても、殺そうと思った瞬間に大事な人の笑顔を思い出す成重さんは、十分綺麗な人だと思いました。そこらへんはイシュカとぴーちゃんな感じ、なあたり本当に佳境。
多分、成重さんが何をしても羅貫くんは受け入れると思うのです(だってチグサが殺した人のことを羅貫くんは知っているし)。つまりそこで“会えない”と思うのは成重さん側の問題。
そういう一線は、幽白とかにも出てましたが、有り難くて愛おしい。
んで、成重さんがアヤメ皇子サイドに行ったあたり、その方向の信頼も危ないもんだよねぇ&何かを決定的に間違えた気がすると思いつつ、でも羅貫くんならと読み手に思わせるあたりが素敵です。
傷はいつか癒えるといい。
せっかくなので
月を壊して自分の心が自分のものになったら、アヤメの皇子には名前がつくといいです。んで金隷と世界を続けていくといい。羅貫くんやチグサや成重さんや警備隊のみんなはどうだろうなぁ…10年計画で緑増やして…村作って暮らすとか。かなぁ。
いっそ元の世界行きもアリだと思うだに気になります。
続きが気になる作品。 -
Posted by ブクログ
◇全体的なあらすじらしきもの。
植物を自在に成長させる沙芽(サノメ)の力を持つ沢羅貫と、異世界人の千艸(チグサ)、灯二、成重&虹は、砂漠だらけの世界に緑を増やしつつ、植物を枯らす妖芽(アヤメ)の皇子の待つ宮処に向かっている。
宮処では、新たな沙芽を傀儡に世界を牛耳ろうとしていた金隷と、金隷に監禁された妖芽の皇子の間で喧嘩が起き、人間関係に変化が生じていた。
また、地下で道に迷っていたサノメの皇子の警備隊は、幽霊に導かれて地上に戻り、緑に覆われた大地に感動する。
一方、植物の生育スピードを操れることを知った羅漢は、あちこちの村に真実を知らせる手紙(怪文書)を送り、背負うものの重さに改めて迷いながらも沙芽の皇子を名乗る決意をしたのだった。
ところが、そんな羅漢の前に宮処の皇子の警備隊が立ちはだかり…。
◇感想的なもの。
杉浦さんは、関わりあうことで変化してゆく人の姿を本当に細やかに描かれる方だと思うのですが、今回も圧巻です。
たとえば、金隷に監禁されたことで、はじめて自ら考えて自ら行動する妖芽の皇子。
首をかききるその姿に、「大馬鹿者」と呻く金隷。
それまでは感じなかった思いの芽生えに震えが走りました。
枯れゆく世界の中で生き延びることだけがすべてだった金隷は、ようやく大事なものに気づいたのではないかなぁと思います。
また、自分の肩にかかる世界の重さに改めて戸惑う羅漢君と、成重さんたちのシーンは本当に秀逸でした。
村々に送った手紙の怪文書っぷり(怪しくはじまり、やたら料理レシピが詳細で最後の最後に爆弾発言)はまさに杉浦クォリティー。
そこから独白に至る流れもテンポが素敵です。
独白に、まだ高校生なんだよなぁ羅漢君、と改めて思いました。
羅漢君の戸惑いに気づいて、「大人が2、3人(4人と言い切れないという…)いるんですから」分けたらいい、と諭す成重さん(21歳)の落ち着きっぷりが素敵です。
それから、地上にようやくでられた皆さんですが。
不吉もしくは不要な“数字の子”として砂漠に放逐されて生きてきた彼らが一人一人が、「地上に緑を広げる」という約束が果たされているのを見て笑う場面がとても印象的でした。
元暗殺者の彼が意地で崖を登りきり、思わずといった様子で同じ言葉を呟いたのも。
羅漢君がわや皇子がわ、村々の人々や人外の彼らが、これからどう変化していくのかが楽しみです。