木谷恭介のレビュー一覧

  • 死にたい老人

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    周りに迷惑をかけたくなくてひっそりと断食で自殺しようとする83歳の記録。これを読むと尊厳死とか安楽死とか死について考えるきっかけになる。人は死を意識するから、今を大切に生きるのかもしれないなと感じた。言い方は可笑しいかもしれないけど、何度失敗しても再挑戦するエネルギーはすごい。

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    2023年04月13日
  • 死にたい老人

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     著者の小説は一切未読。題材に興味を惹かれて借りる。
     東日本大震災、民主党政権失政の時代を背景に、断食安楽死の失敗談が語られる。
     なお、82歳まで男性機能が保たれていたことに驚きを禁じ得ず。
     結局「人間は理性的に自殺することはできない」という知人の忠告を裏付ける結果に終る。
     日本中の児童の心胆を寒からしめたジャガーバックス「地獄大図鑑」の著者でもある。神仏を信じず、墓前でも手を合わせない無神論者というが、感慨深さを覚えてしまう。

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    2021年07月14日
  • 百万塔伝説殺人事件 警察庁 宮之原警部 東北旅情難解ミステリー長編

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    聖徳太子と法隆寺展で興味を持った百万塔が事件の鍵だったため、読んでみました。宮之原警部が名探偵すぎてスルスル事件が解決していきましたが、一昔前の時代も感じながら読み進めていけました。

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    2023年02月05日
  • 死にたい老人

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    83 歳という高齢で断食安楽死を実行しようとした作家の奮闘記(?)ですが、軽い気持ちで読むのはお控えください。
    昨今では、生活保護も受けずに孤独&餓死でミイラ姿で発見されたというニュースも聞きますが、作者の場合は生活苦で追い詰められているわけでもなく、自分の意志でという点が大きく違います。息子さんもいて自身も作家としての稼ぎもあり、離婚してからはお手伝いさんにも通ってもらって身の回りの世話も問題なく、あるのは持病の胃潰瘍や心不全ですが、あくまでもこだわるのは己の意志による断食安楽死という死にざまです。その経緯は、自身の宗教観や死生観、戦争体験、社会経験、離婚経験、政治不信、欲望減退などが複合的

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    2020年05月09日
  • 加賀金沢殺人事件

    購入済み

    宮之原とさよの二人の連携が大変良かった。この二人の今後が気になるので、続編を期待します

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    2020年04月14日
  • 死にたい老人

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     平穏死関連の本を何冊か読み、私自身も死ぬなら平穏死で…と思い始めました。でも実際にはできるのか?

     83歳の作家が断食による餓死に3度挑んだ記録です。

     結果的には途中で胃に痛みが出て「どうやら胃潰瘍らしい」と気づきます。胃潰瘍は放置すれば胃穿孔に進み腹膜炎でのたうちまわることになる、そうなればとても安楽死にはならない。(この本では「厳密には医師がかかわっていないので安楽死ではないが」としながらこの言葉を使っています)

     結局、死ぬことが怖いのだ、と気づき、そのストレスで胃がやられてのでは、と気づく。

     死と向かい合ったことを赤裸々につづった本です。すごく参考になりました。

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    2013年01月27日
  • 死にたい老人

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    作家である83歳の著者が、誰にも迷惑かけずに
    自分の意志で死ぬ時期を決めようと
    断食死に挑むエッセイ。
    1回目失敗。2回目、3回目と体調体重に日々の数行。
    第2章の何故断食を選択したかの項のみ、
    なんだか横道に逸れた話が多いのだが
    最後のまとめ的な文章が、人間らしくて良い。

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    2012年10月16日
  • 死にたい老人

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    83歳という筆者が断食死を考え、それを実行しようとした記録。

    死と老いとを考えると、自死や尊厳死などを含めて死というものと向き合うのに切実に考える年齢なのかもしれない。
    確かに、無理やり生かされる事を拒む権利もあるかもしれないが、自分で断食をして死ぬという事は以外と難しい。

    2011年に断食死を実行し、その間に起きた地震災害や福島の原発事故など筆者の考える人生観もこの中に書かれていて、83歳の経験と思考もさすがだなと思わされた。

    私は、断食死の文章より世相を一くさり書かれていた文章の方に惹かれてしまいました。

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    2012年04月17日
  • 出雲いにしえ殺人事件

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    宮之原警部シリーズ第10作。

    作者の初期の作品である。
    以前にも讀んでゐたにも拘らず、新刊書コーナーにあつたため、買つてしまつた。
    「徐福傳説」と「邪馬臺國」がからんだ殺人事件。

    相變らず、この作者のミステリーは取材がきつちりとしていて勉強になる。

    2004年7月26日讀了

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    2009年10月04日
  • 死にたい老人

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    死にたいのに死ねない?そんな老人のお話…
    過去の実際の断食方法についても書いてあり…途中逃げ出したくなるから穴に埋められて意志を貫いたのかな?となるとこの老人はまずは自分を縛るところからしないといけなかったのでは…とか思ってしまった
    まぁ…生きていこう…

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    2025年10月31日
  • 死にたい老人

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    ネタバレ

    生きたいように生きることはできても、死にたいように死ぬことは難しい……。

    ツッコミどころが多いというか全体的に何をしたいんだこの人は周りの人間めちゃくちゃ迷惑だな……と思いながら読んでいたのだけれど、個人的に印象深かったのはあれだけ自分の頭で考えて死ぬことを選んだのだ死を恐れないと繰り返していた著者がいざ死に対するおそれを自覚したとき、他者の言葉が原因だとあっさり他人のせいにしたこと。
    一番人間らしさを感じたかも知れない。やるせない。

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    2020年08月07日
  • 死にたい老人

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    死について考えさせられるし、安楽死というか、自然に死ぬのって意外と難しいことがこの本の中身でよくわかる。こんな事を考えて実践したこと自体が興味深い

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    2019年06月12日
  • 死にたい老人

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    なかなか衝撃的な書。
    僕も実は「餓死」を希望してるんだけど、その理由は「年を取ると勝手にものを食べなくなって、眠るように苦しむことなく死ぬ」という話を聞いたことがあるから。
    でも本書を読むと、ひょっとするとそうでもないのかなあという気がしてくる。とか、もろもろ「死」を考えるにはなかなかに良書であると思う。

    ただ中盤の床屋談義は不要。

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    2015年11月05日
  • 京都除夜の鐘殺人事件

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    宮之原警部シリーズ 。
    恋人の平瀬玻奈子から除夜の鐘を撞こうと誘われて京都へ行くが、その鐘が盗まれたことによって事件に首を突っ込む。
    やがて住職が殺され、怪しい画家も死体で見つかる。
    大晦日から正月3日くらいの間で事件を解決する宮之原警部。
    本書もスイスイ読めてやはり3日ほどで読破した。
    大晦日から正月にかけての京都の情景も描かれて退屈しない。

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    2015年10月22日
  • 死にたい老人

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    年をとっても、好奇心旺盛な人はずっと変わらない。自分で死ぬためにもがいている様子を垣間見ることができて、面白かった。著者はすでに亡くなっているということで、ご冥福をお祈りいたします。

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    2014年10月15日
  • 死にたい老人

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    ネタバレ

    題名と断食安楽死の記録という見たことない内容に惹かれて。

    『人間は寿命に従順であるべきだ』
    82歳2ヶ月(!)で「女性とセックスできなくなった」ことを引き金に、
    断食安楽死を決意する。
    持病である心不全や、
    断食の合併症である胃潰瘍からの腹膜炎での死は、
    死の無駄遣いだという。だから薬も欠かさない。
    変なおじいちゃんであることは明白やろ。
    結局失敗に終わるねんけど、
    その過程も「人間って可愛らしいなあ」って思わされる。
    「飴食べたー!」「コンビニで誘惑に負けたー!」とか
    ちょいちょい笑える。

    断食実行中に起こった東日本大震災で、
    生きたい人が死んでいく様子を見た著者。
    一方で死にたいのに死

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    2014年01月21日
  • 死にたい老人

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    人はいつ死ぬべきか。自然主義の誤謬が得意(?)な僕としては、人の死のタイミングが気になってしかたないのだけど、この本は、そういうんじゃなくて、もうかなりの年なのに、奥さんに性行為を拒まれて離別し、そして勃たなくなったのを大きなきっかけに死にたい、という…入り口間違えたかな。
    何度かの断食死への過程で、救急車を呼んだり、胃が痛くて病院に行く。コンビニで食料を買っちゃったりする。老人が生きてたら迷惑だ、医療費がかかるみたいなことをいいながら、生きながらえるために医者に行く。
    なんなんだろ。
    息子にも怒られ、医者にもたしなめられる。鳩山由紀夫のようになりたくない、民主党に裏切られたといいながら、オチ

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    2013年05月26日
  • 伊予松山殺人事件 警察庁 宮之原警部 大いなる洞察力

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    鬼平は、いい奴だ。しかし、なんか単純、、戸籍売買は、ビジネスとなるんだ。一般人では、あまら、ピンとこない。

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    2013年04月27日
  • 京都四条通り殺人事件

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    はじめて手を出した木谷さんの作品。
    これ以前の、キャラの関係性を知らなかったので、ちょっと戸惑いつつ・・・・
    『京都』『四条』という地名に惹かれて読み始める。

    一匹狼オコゼと、007の推理バトル。
    むぅ・・・
    バトル、と言うほどの展開でもないか?

    この作品の後の、女性キャラ二人の関係進展が気になる感じかな。

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    2013年04月18日
  • 死にたい老人

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    自分の意思で断食しながら、死のうとする、83歳の作家のしに至るまでの日記。

    …のはずだが、あくまで自死にこだわるために、途中、胃薬を飲む。もちろん、水で。

    のど飴を舐めたりする。

    なんか、違う。
    この記録は、3回目の挑戦。

    本人が真剣に餓死を望むが、思わず笑ってしまう。

    それでは、餓死できませんよ!

    本書の最初と最後が、その記録になっているが、中ほどの戦中、戦後の話しが面白かった。
    本人は、至って真面目で、生きるための手段を心得ている。

    だから、もっと長生きしてしまうと思う。

    政府が、福祉に真剣に対峙しなければいけないだろう。

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    2013年02月11日