広田照幸のレビュー一覧

  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
    昔の日本の村のしつけと現代のしつけの比較が興味深い。
    村でのしつけは結局労働と密接に結びついていて、学校は全然重要じゃなかったという下りは著者のほかの著書でも通底する歴史観。
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
     世間を賑わす少年犯罪が起こるたびに、訳知り顔のコメンテーターたちは「昔は家庭のしつけが厳しく、こういう事件は起きなかった」、「最近の親は子のしつけに無関心」などとメディアで発言するが、そういった言説の虚を突くのが本書。

     著者は明治時代など、主に戦前の史料をもとに、以下のような主張をする。

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  • 教育学
    [ 内容 ]
    教育は社会のあり方やその変化と無縁ではありえない。
    その思想や制度は、近代の大きな変動のなかで変容を遂げ、経済のグローバル化や地球規模の課題が、現代の教育にさらなる変容を迫っている。
    未来の人間や社会のあり方を考え、そこに働きかけていく営みに向けた知として、いま教育学の何が組み換えられ...続きを読む
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
    マスコミや世論で語られている「学校の教育の崩壊」「しつけの崩壊」がどのようなメカニズムで起こるのかの一考察が語られていると思います。もちろんこれが全てではないとは思いますが。序盤は少しつまらないのですが終盤非常に面白い論の展開が見られます。読む価値はありですね。
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
    とても参考になりました。家族史にも触れられていて、これから教育を考えていくヒントになりました。たくさんの文献が紹介されていたので、興味を持てたものを読んでみようと思います。
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
     実際には日本のしつけは衰退したわけではないことがわかる。
     もともとの日本のしつけは非常に程度が低く、現状が最も高いようだ。
     そもそも家庭内でのしつけはされておらず、ほとんどの場合無しつけで、たまにコミュニティによって出るもの杙打たれる方式でしつけが行われていた。
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
    この本を読んで思った。「マジでしつけは衰退してんのか!?」でもいろいろ文句のつけどころも…一度は読むべし?
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
    日本人のしつけは本当に衰退したか??筆者論には衰退してはいないと書かれているが…よく読むと…。ってまぁね、考え方が違えば基準も違うわけですよ。
  • 教育
    学校の役割の中心に、何が正しいのかを判断するための知識の基礎を置き直すという提言は、混迷する政策に振り回されている現場(実際はもっとしたたかではあります。でないとやってられませんから。)を大いに勇気づけてくれる。
  • 教育学
    私が学んでいた高等教育や大学政策は、どうも教育学の中でもかなり外れに位置しているようだ。また学問としての「教育学」には、おおよその範囲があることがわかった。隣接する学問としては心理学・医学・社会学だった。こうしたディシプリン間の関連を、ミクロ―マクロ、学問志向―教職志向で整理した田中による図表を用い...続きを読む
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
    しつけの部分、やっぱり気になりますね~。自分がするって意味でも、他人がしているって意味でも。必然的に自分に甘く、他人に厳しくなりがちなものだと思うし、巷の“最近のしつけは…”っていう話も、そもそも古い人が自分に甘く他人に厳しい結果繰り出される言葉、って気がする。本書にもあるように、最近の方が我が子に...続きを読む
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
    タイトル通り、日本人のしつけ観をまとめた一冊です。

    大まかな流れとして、子供のしつけの責任所在は
    ①周囲の環境
    ②学校
    ③学校と家庭(主に親)
    ④家庭(主に親)

    と変遷してきたようです。
    その背景には高度経済成長による貧困層の縮小及びそれに付随する親たちの余暇時間の増加
    としてい...続きを読む
  • 教育学
    前半は教育学説史、後半は現代の教育学説と社会の関連性のようなもの。
    個人的には、後半に強く興味を持った。

    ポストモダン以降、「教育の目的」が語り得なくなってしまった。
    その教育学の空隙を埋めたのが、政治家やエコノミストの言論である。

    彼らの持ち込んだ「経済のための教育」というイデオロギーは、教育...続きを読む
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
    [ 内容 ]
    礼儀正しく、子どもらしく、勉強好き。
    パーフェクト・チャイルド願望は何をもたらしたか。
    しつけの変遷から子育てを問い直す。

    [ 目次 ]
    ●「家庭の教育力」は低下した?
    ●「村のしつけ」は幸福なものだったのか
    ●「教育する家族」の登場
    ●童心主義・厳格主義・学歴主義
    ●高度成長は何を...続きを読む
  • 教育
    [ 内容 ]
    教育を基礎づけていた普遍的・超越的な原理が崩壊し、グローバリゼーションとあいまった新自由主義的教育改革が進行しつつある中で、「教育」を語る対立軸は揺らぎ、その思想の危機が臨界に達しようとしている。
    「教育はいかにあるべきか」について語る、現在の錯綜した言説を位置づけ直し、教育の未来に向...続きを読む
  • 教育
    従来の教育本より確実に読みやすい。
    実践的教育学と教育科学の性質をもとに、
    教育学の概要を語っている。

    よく教育学を学ぶ人は、この2つがあることを知らず、
    どちらかだけに偏りがち。
    現場ではA、でも科学的にはBの方が効果が上がる。
    だから、AとBは喧嘩になる。
    なぜなんだかわからない方は一度読んで...続きを読む
  • 教育学
    広田照幸は注目すべき学者のひとりであるように思う。本書では学校の成り立ちや歴史から現在の状況まで紹介分析されている。ポストモダン化された現在の混迷状況における対処の考え方(の萌芽しか本書では見えないが)が私の考えに近い。著者の他の著作もぜひこれから読んでいきたい。
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
    地域社会が変容して都市化して行く中での、教育、しつけの言説の変化はわかりやすいが、処方箋的なものとか、結局のところどうした方がいいのかは明確には提示されていない。(最後に一応書いてあるけど)「よい」教育、しつけとは、とか。
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
    「しつけ」なんてことを良く考える年代の方は参考に。
    これを読んで「正しいしつけ」を学ぶことは全くできませんが
    「家庭のしつけの昔と今」「教育全般の歴史的背景」
    は学ぶことができるかもしれません。
    「昔は良かった」というのは常に幻想が含まれている。

    高学歴・高階層の親ほど、わが子のしつけに「自信があ...続きを読む
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
    しつけ本を読むなら、その前にこの本を読んだ方がいいかも。良かれ悪かれ人はしつけを受けて、今があり、先入観や、予備知識を持たない人はいない。だから、これを読んで、世にある「しつけ」というものを、一度ただしく認識するべきだと思う。