広田照幸のレビュー一覧

  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか
    私は教える側の人間だけど、あんなに必死に覚えたはずの教育基本法をすっかり忘れてしまっていたことに気がついた。子どもたちは社会の形成者。明日からの取り組みを変えていけたらいいなと思う。参考になった。子供にも読んでほしい。
  • 教育学
    ・「教育とはかくあるべき」という期待や願望を、教育の定義(教育とは何か)の中に盛り込んでしまうという方法的態度である p6

    ・教育とは、誰かが意図的に、他者の学習を組織化しようとすることである p9

    ・(教育とは)目の前の出来事を別の次元で概念的にとらえなおそうとする「メタ思考」の次元の言葉なの...続きを読む
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか
    教育社会学的観点から説明した本である。教員養成学部の学生だけでなく、教育に問題意識を持っている全ての人に向けて読んでみてもいい本である。現在の教育の問題点だけでなく教育の功罪をあますことなく丁寧に伝えている。
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか
    学校教育の目的について再確認できたし、学校教育の役割や孕んでいる問題などについて新たな視点も得られた。
    第3章『知識と経験』は共感できる部分が多く、生徒、学生側が読んでくれたら最高だなと思ったけど、まず読まないだろうな。
    日常経験からかけ離れたことを記号などを通して学ぶから、学校は退屈。だけど、日常...続きを読む
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか
    タイトルに惹かれて軽い気持ちで読み始めたのだが、久しぶりに「教育」について深く考える機会を得られ、とても充実した。そもそも学校ってなぜ存在するのか、なぜ現存の教科を勉強すべきかなど興味深く読んだ。
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか
    思春期の中学生と接していると、学校の意義、将来への不安、充実しないマンネリ化した日常などなど、友だちや成績以外のボンヤリとした悩みで、鬱々としている姿をよく見かけます。学校の意義とは?学校にできることとは?そして学校に期待するとは?そんな疑問に答えを見つけたくて、手にしました。
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか
    読みやすい、分かりやすい。そして、時事ネタも。

    ・教育とは、誰かが意図的に、他者の学習を組織化しようとすること。
    ・条文より…素案は「人格の完成」ではなく「人間性の開発」だった。「一人ひとりが未来の新しい社会を作り出していく主人公のような存在になること」が目指されている。
    ・「偏向」よりも「教育内...続きを読む
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか
    学校教育の役割を検証する。
    特にこれからの学校教育に求められるものをとらえなおす。
    「よりよく生きていくこと」と「高い収入を得ること」を切り離したとき、人はなぜ学ぶのか?「よく生きる」とはどういうことなのかまで考える。
    中高生向けに書かれているけど、大人こそ読むべきかも。
    教育学者のエゴもあって笑え...続きを読む
  • 迷走する教員の働き方改革 変形労働時間制を考える
    現在、進んでいない教員の働き方改革。
    その「どこがイカンのか」について詳しく書かれています。
    この本の内容をしっかり理解することは、働き方改革に繋がると思います。
  • 迷走する教員の働き方改革 変形労働時間制を考える
    ・「定額働かせ放題」
    ・予算計上のないまま、働き方改革は工夫してやれ。

    「働き方改悪」を防ぎ、それぞれの職場の実態に合わせて、子どもも教員も安心出来る環境づくりのための改革が必要である。

  • 迷走する教員の働き方改革 変形労働時間制を考える
    働き方改革のための第一歩として。基本の労基法や給特法についてよくわからない方は必読。教員こそこういう本を読んで自分たちの危機的状況を分析して対処法を真剣に考えた方がいい。
  • 教育学
    私が学んでいた高等教育や大学政策は、どうも教育学の中でもかなり外れに位置しているようだ。また学問としての「教育学」には、おおよその範囲があることがわかった。隣接する学問としては心理学・医学・社会学だった。こうしたディシプリン間の関連を、ミクロ―マクロ、学問志向―教職志向で整理した田中による図表を用い...続きを読む
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
    しつけの部分、やっぱり気になりますね~。自分がするって意味でも、他人がしているって意味でも。必然的に自分に甘く、他人に厳しくなりがちなものだと思うし、巷の“最近のしつけは…”っていう話も、そもそも古い人が自分に甘く他人に厳しい結果繰り出される言葉、って気がする。本書にもあるように、最近の方が我が子に...続きを読む
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
    タイトル通り、日本人のしつけ観をまとめた一冊です。

    大まかな流れとして、子供のしつけの責任所在は
    ①周囲の環境
    ②学校
    ③学校と家庭(主に親)
    ④家庭(主に親)

    と変遷してきたようです。
    その背景には高度経済成長による貧困層の縮小及びそれに付随する親たちの余暇時間の増加
    としてい...続きを読む
  • 教育学
    前半は教育学説史、後半は現代の教育学説と社会の関連性のようなもの。
    個人的には、後半に強く興味を持った。

    ポストモダン以降、「教育の目的」が語り得なくなってしまった。
    その教育学の空隙を埋めたのが、政治家やエコノミストの言論である。

    彼らの持ち込んだ「経済のための教育」というイデオロギーは、教育...続きを読む
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
    [ 内容 ]
    礼儀正しく、子どもらしく、勉強好き。
    パーフェクト・チャイルド願望は何をもたらしたか。
    しつけの変遷から子育てを問い直す。

    [ 目次 ]
    ●「家庭の教育力」は低下した?
    ●「村のしつけ」は幸福なものだったのか
    ●「教育する家族」の登場
    ●童心主義・厳格主義・学歴主義
    ●高度成長は何を...続きを読む
  • 教育
    [ 内容 ]
    教育を基礎づけていた普遍的・超越的な原理が崩壊し、グローバリゼーションとあいまった新自由主義的教育改革が進行しつつある中で、「教育」を語る対立軸は揺らぎ、その思想の危機が臨界に達しようとしている。
    「教育はいかにあるべきか」について語る、現在の錯綜した言説を位置づけ直し、教育の未来に向...続きを読む
  • 教育
    従来の教育本より確実に読みやすい。
    実践的教育学と教育科学の性質をもとに、
    教育学の概要を語っている。

    よく教育学を学ぶ人は、この2つがあることを知らず、
    どちらかだけに偏りがち。
    現場ではA、でも科学的にはBの方が効果が上がる。
    だから、AとBは喧嘩になる。
    なぜなんだかわからない方は一度読んで...続きを読む
  • 教育学
    広田照幸は注目すべき学者のひとりであるように思う。本書では学校の成り立ちや歴史から現在の状況まで紹介分析されている。ポストモダン化された現在の混迷状況における対処の考え方(の萌芽しか本書では見えないが)が私の考えに近い。著者の他の著作もぜひこれから読んでいきたい。
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか
    あけましておめでとうございます。
    本年もよろしくお願いいたします。(2回目)

    年末に読んだ本のレビューが追いつかないまま、年を越してしまった…
    2023年に残した、わたしの煩悩かも。
    新書のレビューって長くなっちゃうんですよね。
    2024年は、もう少しレビューを早くコンスタントに端的に、したいもの...続きを読む