広田照幸のレビュー一覧

  • 教育

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    学校の役割の中心に、何が正しいのかを判断するための知識の基礎を置き直すという提言は、混迷する政策に振り回されている現場(実際はもっとしたたかではあります。でないとやってられませんから。)を大いに勇気づけてくれる。

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    2009年10月04日
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか

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    馬を水飲み場に連れて行く事は出来るが、
    水を飲ませる事は出来ない。
    好きなことわざ。

    学校が好きじゃない次男の事だけ考えると、
    個別最適化でいいじゃない、
    通学する必要ってあるの?と思ってしまうけど、
    学校がなければ学習機会が得られない子供、
    というのも確かにいるだろうなあ。
    集団でいる事が苦痛、という子供もいるだろうけど。
    オプションがいろいろあるといいのかなぁ。
    登校すべき子が来なくなったりしちゃうだろうか。

    道徳は教えるのが難しいけど、
    頑張ってる授業はあるな、と思う。
    劇にしてロールプレイやらせるとか、
    現場は工夫してて感心しています。
    むしろ大人の道徳教育が必要かも、と時々思う。

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    2025年10月28日
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか

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    最後にある「第七章 身のまわりの世界とグローバルな世界」の部分は抽象度が高く具体例がいまいちピンときませんでしたが、それまでの部分は説得力のある議論が展開されていました。

    ちくまプリマ―新書として中高生も手に取ることを想定した話し言葉での語り口は読みやすく、「学校の勉強は意味ない」と考える/感じる中高生にとって、目を開かされるきっかけになるのではないかと思います。
    その意味でも、タイトルもセンスがあると思いました。

    学校で各教科の勉強をする目的を、漠然とした、「将来の選択肢を広げるため」という言葉で説明するのではなく、「学校」という教育機関の仕組みがどのような背景で成立してきたのかというと

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    2025年01月28日
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか

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     価値観が多様化している昨今。教育の専門家は学校というものをどの様に考えているのかを知りたくて手に取ってみた。

     実際は、「学校」という枠にとらわれず、「教育とは何か」に焦点を当てた書籍。

     繰り返し述べられていたことは「教育とは生きる社会を創発する人材を育成する場であること。」

     この本を読む限り、現代の学校教育はそのような思想を伝える場にはなってはいないようだ。

     私は、たまたまこの本を手にして、思考を巡らせる事が出来たが、このような事は学校で教わった記憶もないし、今後の子どもたちが教えて貰うことも期待できない。

     とてつもなく大事な事が書いてあると思う。ぜひ教える立場の人には読

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    2024年05月01日
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか

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    タイトルに惹かれて購入した。
    自分も学校での勉強って将来必要ないんじゃないかと思うこともあった。
    しかし、なぜ学校が大切で、ずっと必要とされているかを改めて認識することができた。
    ただ大事だと言われるよりも納得感があるし、たくさんのことを学校から学んできたんだなと感じた。
    学生は特に読んでほしいし、学生じゃなくても学びたいと思わせられる一冊でした。

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    2024年01月30日
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか

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    私は教える側の人間だけど、あんなに必死に覚えたはずの教育基本法をすっかり忘れてしまっていたことに気がついた。子どもたちは社会の形成者。明日からの取り組みを変えていけたらいいなと思う。参考になった。子供にも読んでほしい。

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    2023年09月06日
  • 教育学

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    ・「教育とはかくあるべき」という期待や願望を、教育の定義(教育とは何か)の中に盛り込んでしまうという方法的態度である p6

    ・教育とは、誰かが意図的に、他者の学習を組織化しようとすることである p9

    ・(教育とは)目の前の出来事を別の次元で概念的にとらえなおそうとする「メタ思考」の次元の言葉なのである p12

    ・私は、近代の教育思想の一つの源流を、社会の改革や変化をプログラム的に計画しようとする思想に求めることができるのではないかと考えている p16

    ・一九世紀の一〇〇年の間に、教師の仕事は以前とは比べ物にならないほど、微妙で複雑なものになった。

    ・つまり、規範を語ろうとすると、教育

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    2023年06月21日
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか

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    教育社会学的観点から説明した本である。教員養成学部の学生だけでなく、教育に問題意識を持っている全ての人に向けて読んでみてもいい本である。現在の教育の問題点だけでなく教育の功罪をあますことなく丁寧に伝えている。

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    2023年02月15日
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか

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    学校教育の目的について再確認できたし、学校教育の役割や孕んでいる問題などについて新たな視点も得られた。
    第3章『知識と経験』は共感できる部分が多く、生徒、学生側が読んでくれたら最高だなと思ったけど、まず読まないだろうな。
    日常経験からかけ離れたことを記号などを通して学ぶから、学校は退屈。だけど、日常経験から離れているからこそ、学ぶ価値がある。
    第5章『平等と卓越』で書かれている、教育が目指す所で生じる矛盾というか、ジレンマみたいなものは、永遠のテーマかもしれない。

    中高生はなかなかこの本は手に取らないかもだけど、保護者の立場の方が読んでくれたら、「教師って色々考えてやってんだなー」くらいは思

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    2022年12月05日
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか

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    タイトルに惹かれて軽い気持ちで読み始めたのだが、久しぶりに「教育」について深く考える機会を得られ、とても充実した。そもそも学校ってなぜ存在するのか、なぜ現存の教科を勉強すべきかなど興味深く読んだ。

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    2022年11月28日
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか

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    思春期の中学生と接していると、学校の意義、将来への不安、充実しないマンネリ化した日常などなど、友だちや成績以外のボンヤリとした悩みで、鬱々としている姿をよく見かけます。学校の意義とは?学校にできることとは?そして学校に期待するとは?そんな疑問に答えを見つけたくて、手にしました。

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    2022年11月25日
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか

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    ネタバレ

    読みやすい、分かりやすい。そして、時事ネタも。

    ・教育とは、誰かが意図的に、他者の学習を組織化しようとすること。
    ・条文より…素案は「人格の完成」ではなく「人間性の開発」だった。「一人ひとりが未来の新しい社会を作り出していく主人公のような存在になること」が目指されている。
    ・「偏向」よりも「教育内容の過度の画一化」の方こそ警戒すべき。
    ・学校は、この世界がどうなっているかということを、言葉や記号を使って子どもたちに学ばせる役割を果たす。
    ・高卒で仕事ができる人は、自分でお手本となる人を見つけて成長できる。経験から学ぶ人。大卒の人は、自分で勉強をする人が、仕事ができる人になっていく。
    ・精神的

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    2022年11月24日
  • 学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか

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    学校教育の役割を検証する。
    特にこれからの学校教育に求められるものをとらえなおす。
    「よりよく生きていくこと」と「高い収入を得ること」を切り離したとき、人はなぜ学ぶのか?「よく生きる」とはどういうことなのかまで考える。
    中高生向けに書かれているけど、大人こそ読むべきかも。
    教育学者のエゴもあって笑える。

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    2022年08月27日
  • 迷走する教員の働き方改革 変形労働時間制を考える

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    現在、進んでいない教員の働き方改革。
    その「どこがイカンのか」について詳しく書かれています。
    この本の内容をしっかり理解することは、働き方改革に繋がると思います。

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    2022年02月14日
  • 迷走する教員の働き方改革 変形労働時間制を考える

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    ・「定額働かせ放題」
    ・予算計上のないまま、働き方改革は工夫してやれ。

    「働き方改悪」を防ぎ、それぞれの職場の実態に合わせて、子どもも教員も安心出来る環境づくりのための改革が必要である。

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    2020年04月28日
  • 迷走する教員の働き方改革 変形労働時間制を考える

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    働き方改革のための第一歩として。基本の労基法や給特法についてよくわからない方は必読。教員こそこういう本を読んで自分たちの危機的状況を分析して対処法を真剣に考えた方がいい。

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    2020年03月23日
  • 教育学

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    私が学んでいた高等教育や大学政策は、どうも教育学の中でもかなり外れに位置しているようだ。また学問としての「教育学」には、おおよその範囲があることがわかった。隣接する学問としては心理学・医学・社会学だった。こうしたディシプリン間の関連を、ミクロ―マクロ、学問志向―教職志向で整理した田中による図表を用いて、教育学を概括した。大きく分けて、教師養成のための技術の開発と、教育を通じた人間・社会の考察という2つから、この学問は発達したとしている。そしてこれらの本流は教育と学習の結びつき方の検討にある。またこうした教育学を分類する方法は、技術知と反省知という区分もある。入門書としてとてもわかりやすい内容だ

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    2017年04月03日
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ

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    しつけの部分、やっぱり気になりますね~。自分がするって意味でも、他人がしているって意味でも。必然的に自分に甘く、他人に厳しくなりがちなものだと思うし、巷の“最近のしつけは…”っていう話も、そもそも古い人が自分に甘く他人に厳しい結果繰り出される言葉、って気がする。本書にもあるように、最近の方が我が子に対する関心は大きいと思うけど、程度問題ってか、バランスにも気を付けないといけないな、と思った次第。

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    2013年03月20日
  • 日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ

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    ネタバレ

    タイトル通り、日本人のしつけ観をまとめた一冊です。

    大まかな流れとして、子供のしつけの責任所在は
    ①周囲の環境
    ②学校
    ③学校と家庭(主に親)
    ④家庭(主に親)

    と変遷してきたようです。
    その背景には高度経済成長による貧困層の縮小及びそれに付随する親たちの余暇時間の増加
    としています。今の親たちはしつけがなっていない、等の世間的イメージや、
    昔は良かったとする懐古主義を否定し、
    寧ろこんなにも教育熱心になった親たち(子供のしつけは親に責任がある)が
    『熱心にならざるを得ない』逼塞した状態になっていると反論しています。
    少年の凶悪事件についても、マクロ的に見れば激減し

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    2011年09月07日
  • 教育学

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    前半は教育学説史、後半は現代の教育学説と社会の関連性のようなもの。
    個人的には、後半に強く興味を持った。

    ポストモダン以降、「教育の目的」が語り得なくなってしまった。
    その教育学の空隙を埋めたのが、政治家やエコノミストの言論である。

    彼らの持ち込んだ「経済のための教育」というイデオロギーは、教育に市場原理主義や競争、評価を導入しようとした。
    彼らは教育を、「労働者の生産能力を高める手段」と考えている。

    また、冷戦の終結により勢いづいた保守派が、教育にナショナリズムや道徳保守主義を導入しようともしている。

    そんな中、20世紀初頭の知の巨人デューイが教育の目的について行った議論が、現代にも

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    2011年08月13日