マイケル・ユシームのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
監訳者による、孫子の「彼を知り己を知れば百戦危うからず」との言から始まる。
本書の結論は、中国リーダの教訓から欧米が学べることもある かと。
気になった点は以下です。
・欧米は株式は分散されていて、株主のために短期の利益のために左右される。
中国は、起業家の株の保有率が高いので、長期的利益に主眼を置きやすい。
一時の赤字であっても、将来のプラスであれば、ためらいもなく投資を行う。
・欧米は、1:株主 2:顧客 だが、中国は、1:顧客、2:従業員
・中国人企業は勉強家、自己管理型学習、経験学習、リーダシップ・コーチングが
3つの柱。中国企業は、学習する組織。
・政府、特に地方政府 -
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Posted by ブクログ
事例が盛りだくさん。それも、殆どが著者達自ら当事者らにインタビューした内容で構成されているだけあって、よくあるちょこちょこっと調べたような上部だけの浅い紹介でなく、現場の空気感まで伝わってくるような、リアルなストーリーを感じられるしっかりとした記述が良かった。
さらに、これら膨大な事例から、取締役会のあるべき姿、リーダーシップのあり方を、チェックリストという形に落とし込むことで上手く纏めている。忙しい人は取り敢えずこの部分だけ読むというのも良いかも。
日本のプライム市場の一般的な水準が本書のレベルに到達するのはまだまだ遠い未来だろうから、正直、いち実務担当者である自分には、本書から得た知見を -
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Posted by ブクログ
時代の変遷とともに多様化・複雑化する企業の経営環境にあわせて役割が変化しつつある「取締役会」に着目し、そのあるべき姿や課題と解決策について論じたビジネス書。
著者は、取締役会が単なる形式的な役職だった時代から、機関投資家の台頭と圧力によって経営の監視役としてコーポレートガバナンスの担い手となり、さらに今日では経営者とともにリーダーシップを発揮することが求められていると主張し、経営理念やCEOの選解任にように取締役会が責任をもつべきことと、資本配分やリスクマネジメント等の経営幹部と協力すべきこと、さらには業務遂行等取締役会が関与すべきでないことを明確化し、経営幹部と適切なコミュニケーションをと