ウスバーのレビュー一覧
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ネタバレゲーム世界転生系物語シリーズの第二巻は、現実になって上手くいったりいかなかったりな有用レベルアップ法にチャレンジした巻になっている。
ゲームでは定番だったけど、この世界では上手くいかない方法もあれば、この世界でも有用な方法もある。
無限骸骨法やドモホルン・リンク法、そしてこの世界にたった主人公が新たに生み出した方法など。
それらを弟子のブレブレパーティに試し、そしてその成果としてメインクエたる<闇深き十二の遺跡>へのチャレンジを行う内容が前半に描かれている。
修行編で特に力を入れて描かれているのは、ラッドの特別訓練として課された<トレジャーハンター>転職のための神殿でのエピソード -
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ミツキとの決闘後が描かれている4巻である。メインとしてはリンゴの登場、次への引きとしてはゴールデンはぐれノライムの討伐大会のスタートまでが収録されている。
全体にテンポよく物語を進めている印象が残ったが、やや足早というか、一つ一つの展開が流れがちになっているのが気になる。
何が原因かと見返してみて思ったが、これは思うにコマ割りの問題ではなかろうか。基本四角で分割されたコマ割りはどのページをめくっても変化に乏しく、大ゴマにしても2Pぶち抜きはおろか、1Pで一コマということもない。必ず小窓を加えていて、大ゴマの印象を弱めてしまっている。
この辺はもしかすると、現代的な技法に私の頭が付いてい -
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三巻ではソーマの結婚におけるトラウマ(ティエルとの思い出)と、猫耳猫世界における最人気キャラたるミツキとの遭遇戦、そしてトレインちゃんとの別れが描かれている。
相変わらず、原作の描くカラーをよく漫画に落とし込んでいて、イチゼンさんによるコミカライズはなかなか成功していると感じ入るところだ。猫耳猫世界の悪意を象徴する猫の解説などは本当に腹が立つ良い出来栄えである。
物語の描き方も、漫画としての特性をよく活かしたもの。原作者による後書きも(違った方向で)力の入ったものであり、一冊でコンパクトにまとまっている内容といい、よくできた三巻だったと思う。
惜しむらくは、やはり刊行間隔だろう。前の -
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二巻はイーナとの交流編。端折ったり変更したりしながら、ラムリックでのイベントを消化している。
猫耳猫でも人気のあのキャラの姿を最後に描いてこの巻は締められていて、次はあのアレな決闘か、と思い出させるところである。
この辺のテンポ感は決して悪くないのだけど、刊行速度を考えるとさすがにちょっと厳しいものがあるかなと思わなくもない。ネット版を読んでいて、書籍版の原作も読んでいる自分でさえ「あ、ここからだっけ」となってしまったくらいだ。
今回も丁寧なお仕事で、いろいろなシーンを工夫しながら描いている点も加味しつつも、でもやっぱり地味な感の否めない序盤なので、ここでは星四つと評価したい。 -
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順調に物語を重ねる異世界転生ギャグ小説の天啓、三巻は武闘大会編である。
異世界転生ファンタジー作品では定番のネタであるが、この一冊にコンパクトにまとめられた内容はさすが。最初から章で一冊にまとめるように計算されていたかのような、ネット小説では珍しいくらいの納まりの良さである。
内容的には、ウスバーさんで言うとやや手荒な勘違い物であるが、加筆を加えて物語に厚みを加えてあるのは、ネット小説読者に良い形でサービスしていると思う。連続刊行といい、ウスバーさんは相変わらずの無茶っぷりである。
勘違いの描き方の荒さを加味して、星は四つ半としたい。
次は同じくらい定番ネタである学院編に入るが、こ -
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クロニャ登場による、台無し系ドタバタファンタジーの開幕回である。
前回はなんだかんだと真面目な戦闘がメインと言えたが、ここからは(元のネット小説の流れが崩れないとしたら)台無しな最低の(注・誉め言葉です)物語が展開していくことになる。
挿し絵、カラー絵、表紙と全面に押し出されているクロニャの可愛らしさが、逆に不憫な思いを強く起こさせるが……これ以上はネタバレになるので控えておく。
久々に読むが、妙な伏線回収の異様なまでの手際の良さはさすがウスバーさんと言ったところだろう。
ネット小説に比べても、だいぶ盛り盛りでボリューミーな一冊に仕上がっている。元のネット小説のファンにもお勧めで -
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三巻目となる猫耳猫は、毎度毎度のイベント加筆に加え(本当に頭の下がるところだ)、ミツキが体験した王都でのイベント外伝と、闇の犯罪集団に関する特典SSペーパーと、相変わらず盛りだくさんな内容となっている。
シリアスな展開と、ガチシリアスな外伝が挿入されていた驚きの二巻と比べると、今回はまあまあのギャグ路線。楽しいマイホーム編(※ただし、命は保証されない)や、非道っぷりでは猫耳猫でもピカ一のミツキとの対決編、ずっこけのクライマックスである道場編などを収録していて、外伝もその流れなのか、素敵なオチである。
加筆分では、ミツキに良い感じのサービスシーンが追加されていて、外伝と合わせて本当にミツキ