ジョン・コナリーのレビュー一覧

  • 失われたものたちの本
    描写はグロテスクでしたが、物語の展開はさくさく進んでとても読みやすかったです。大人の事情により悩む主人公の揺れる感情がほんの少しですが、共感する部分がありました。昨年、「君たちはどう生きるか」という映画を拝見しました。この本と似ている部分があり、どちらの作品にも違う良さがありました。こちらの作品もぜ...続きを読む
  • 失われたものたちの本
    グロテスク描写が苦手な人にはあまりおすすめできないけど、ストーリーはすごく好き。

    主人公のデイヴィッドの、思春期らしい多感で繊細で善良なだけではない人間らしい心の動きが、大人の視点で読んですごくいじらしくなってしまう。自分が思春期の頃を思い出しても共感できる部分は多かったけど、同じくらいの年齢の頃...続きを読む
  • 失われたものたちの本
    大人向けの童話
    描写が思ったよりもグロテスクだった
    文章は読みやすいのでサクサク進む
    子供の頃読んでいた本を思い出して懐かしくなった
    出会えて良かった本
  • 失われたものたちの本
    本屋で帯を見て、手に取られずにはいられなかった本です。3年間の読書離れから引き戻してくれた本。ファンタジーなのかもしれないけれど、子供向けというよりは、大人の心を子供に帰らせてくれる、読書のワクワク、楽しみを素直に思い出させてくれる本でした。子供でも楽しめる内容なのに、大人を飽きさせないのは、残虐な...続きを読む
  • 失われたものたちの本
    色々な意見があると思うけど元々ダークファンタジーが好きな私はこの本もかなり好きだったしあっという間に読み終えてしまった。
    王道の冒険譚にダーク要素が加わっている。挿絵はないけど文章だけでも血などのグロ要素がダメな人にはおすすめできない。

    ジャンルは間違いなくファンタジーなんだけど、結構現実的という...続きを読む
  • 失われたものたちの本
    心にスッと流れ込んでくるような文章で読んでいて心地が良かったです。
    血生臭い場面は多いのですが、言葉選びが繊細なせいか不思議と読み切ることができました。
    主人公の12歳の少年デイヴィッドが不思議な世界で危険な敵と闘う姿に心打たれました。
    不思議な世界での出会いと別れに感動し、また元いた世界でのデイヴ...続きを読む
  • 失われたものたちの本
    宮崎駿監督作品である「君たちはどう生きるか」を観て、この小説に出会うこととなった。かなり長い、長編小説だと思う(村上春樹の長編ほどではないが、世界観は壮大だと思う)。「君たちはどう生きるか」とのアナロジーを感じながら読み進めるという楽しみ方を私個人はした。あと何度か、「君たちはどう生きるか」と「失わ...続きを読む
  • キャクストン私設図書館
    「失われたものたちの本」から入った私にとって、「裂かれた地図書」はダークファンタジーの面白さを確固たるものにしてくれた。
    本にまつわるお話ばかりなので本好きにはたまらない一冊だった。
    あとがきの「本というものを一つの宇宙として捉えるコナリーだからこそ」という言葉の通り、本の持ついろんな特性を味わえる...続きを読む
  • 失われたものたちの本
    母親に死なれた 神経症的な少年ディビット
    父親は5ヶ月後 ローズと再婚してジョージを産む。
    12歳の男の子は 気持ちがついていかない。
    父親をローズとジョージに取られたと思う。
    ちょうど ロンドンは大戦の真っ只中
    ドイツの飛行機が飛んでくる。
    そこで不思議な王国に迷い込む
    昔話 童話でいっぱいの国
    ...続きを読む
  • 失われたものたちの本
    個人的にはすごく刺さりました!
    童話がベースのファンタジー小説です。
    冒険譚が好きな人は結構刺さると思うけど、正直好き嫌い別れる話だと思います。
  • 失われたものたちの本
    読んだときの年齢や状態によって解釈は変わりそうだけど、それぞれで楽しめそうな本。子供の頃にファンタジー読んでた人には読んでみて欲しい。自分的にも色々考えながら読めて良かった。
  • 失われたものたちの本
    本当に読んで良かった。ジブリの「君たちはどう生きるか」を観た後、宮崎駿がこの本を元に映画を作ったとのことで購入。私はほとんどの小説において集中し一気に読めるようになるまでにしばらく時間がかかるのだが、この本は最初のページからもう面白い。そして最後までずっと面白い。とても質の良いファンタジーだった。フ...続きを読む
  • 失われたものたちの本
    ダークファンタジー!想像力をかきかたてられる細やかな描写で脳内に登場人物の姿を思い浮かべながら読み進めました。サラッと読むのもよし、色々紐付けて読むのもよりよし、心にざらざら残る読み応えある作品でした。
  • 失われたものたちの本
    久々のファンタジー小説。宮崎駿監督の帯を見て購入を決意。
    かなりブラックだが深みのある大人向けのファンタジー小説。たくさん人が死んだり、暴力的な描写もあるので、苦手な人はいるかもしれない。

    主人公はデイビッドというまだ12歳の子供。舞台は戦時中のイギリスで母親が病気で亡くなり、父と継母との間に子供...続きを読む
  • 失われたものたちの本
    平和に終わるべき物語も、書き手や読み手の気持ちによって変化し、邪悪なものへと姿を変えてしまう。本は読まれてこそ生き続けるもので、本の世界も平和だったりそうで無かったりと形を変えながら現実の世界と並行して存在している。

    そんなふうに妄想が膨らむストーリーでした。映画になったら面白そう。
  • 失われたものたちの本
    帯に、宮崎駿監督の言葉があったから読んでみた。
    映画「君たちはどう生きるか」と重なる部分が多いけど、この本の方がもっと生々しいし、本だからこそ自分の想像力でより残酷な描写が思い描けてしまうと思った。
    主人公が現実世界で抱えるものは子供ながらに感じるドロドロとした感情で、自分にも覚えがあるものだった。...続きを読む
  • 失われたものたちの本
    帯に宮崎駿氏推薦って書いてあるから、勝手に児童書よりかなーと思いましたが、思ったよりダークで残酷でした。
    知らない童話もあって訳者あとがきであれ童話ベースなのかと後で知りました。
    多分三人の軍医さんってやつの女狩人出てくるやつ一番狂気を感じました。
    がらがらどんも出てたらしいのですがどこだ…と思った...続きを読む
  • 失われたものたちの本
    母親を亡くした少年デイヴィッドが、継母や生まれたばかりの弟、父親との関係に悩みつつ生活するなかで、いつしか本達の声が聞こえるようになる。
    ある日、引っ越した先の家の荘園から、異世界に紛れ込んでしまう。そこで出会う者達や、危険な冒険、出来事を経験し、成長して元の世界に戻ってくるお話。

    バンバン登場人...続きを読む
  • 失われたものたちの本
    宮崎駿さんの映画、君たちはどう生きるかの要素のひとつになった作品 獰猛で生々しく、残酷な物語
    でも、それだけじゃない

    ねじくれ男の言葉
    お前は誰かに邪悪な行いをさせられたのではないぞ そんなことは誰にもできやせん
    己の内に飼う邪悪に、お前が溺れただけのことさ

    できるだけ溺れないように生きていきた...続きを読む
  • 失われたものたちの本
    あの映画と同じようで全く違うような、不思議な感覚。映画が希望ならこちらは諦観。映画が次世代へのバトンとするなら、この物語は自らの幕引き。
    たしかに原作とは言い難いかも。
    残酷見本市みたいにグロいシーンが続くのはしんどかったけど、ラストの描き方で帳消しでした。

    自分の物語があるならば、今どんな世界が...続きを読む