フクイタクミのレビュー一覧
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あぁまたしてもフクイ先生の作品が打ち切りになってしまった。やっぱり蛇の村編が少しゆっくり過ぎたのか、設定的にはガンガン面白い騎士だしてバコバコバトルしてもらいたかったけど至極残念な終わりである。天使サイドをもっと盛り上げて欲しかった。
誰かを守るためには力が必要。異形の力を手に入れ、村を追い出される結果になってもこの姉弟は付かず離れずいました。2人一緒でいられればそれでいい。しかし、運命がそれを許さない。大切なものを守るために力が必要なのは必然でして、それを求めたのがシイドでもあるわけですが。過去に後悔を残すシイドが導くクゥの道っていうのもこの先見てみたかったですが、打ち切りになってしま -
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蛇の村でのいざこざが終わり、旅を続けるクゥ達に騎士を倒す騎士討伐隊が現れる第3巻。
赦しは請わない。騎士の力を捨てるために旅するクゥ達とは袂を分かったシイド一行。今回は彼が持つ王国軍という権力に対しての反抗が描かれていました。彼もまた女神の思惑とは違った方向に動き出していますが、クゥを思い出すところを見ると普通の人間が持つ情は残っているんですかね。赦しを請わず、権力を踏み潰すことに集中するシイドですが、討伐隊との戦闘も見てみたいなぁ。こういう反逆キャラっていうのは物語が進むほど良くなってくるものなんですがねぇ。
今回で新キャラのムチデカ女キャラのパティさんも出たというのに!本誌では! -
Posted by ブクログ
日常を取り戻すため故郷を離れる。広大な外の世界に触れる2巻。
本当の家族。村の中だけで暮らしていたクゥ達が最初に触れた外の世界は歪に作られた国でした。カイリたちは力と恐怖だけで国を作ろうとしましたが、過去の族長の通り絆の力が必要なのは道理な理由で、そこに厚い絆で結ばれたクゥ姉弟が訪れるっていうのは旅物語の始まりとして良い展開だなと思いました。
最初の敵としてはカイリ一派は申し分なかったのですが、1巻の騎士の力が強烈だっただけにもっと大立ち回りがないと物足りなかったです。あと、フクロウ丸呑みみたいな描写を思いつくあたりフクイ先生の演出は面白いからそういった部分をちょいちょい出していって -
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「ケルベロス」のフクイタクミ先生新刊ということで購入。今回は前作と違い、圧倒的にコンプレックスを抱え込んだクゥバンテが主人公。少年漫画では欠かせないコンプレックスの克服、自己の変革を目指し力を得るが、果たしてそれは本当の自分の力となりうるのか、これから彼が歩む道がきになる物語です。
自分を変えたい気持ち、なにをやってもうまくいかない。それによって周りから非難されるのはいい、それがまだ自分だけなら。こうしたクゥの悩みは彼の優しさゆえなのがなんとも悲しみを誘います。しかし、騎士となる前に洗脳から抜け出せたのもその優しさのおかげというのが皮肉めいていて、複雑な気持ちになります。この悲劇は姉のノ