宮田雄吾のレビュー一覧
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10年以上前の本になるのだが、いまだに虐待の被害を受けている子供がいる以上は、この本に描かれている事もまだまだリアルな話なのだろう。
冒頭から残酷すぎる虐待の事例から始まる。それから身体的虐待、重度なネグレクト、性的虐待、心理的虐待で心身ともに大きく傷つけられた子供の事例が描かれている。どれも残酷すぎて現実なのかと目を逸らしたくなるようなものばかり。そして傷ついた子供だちの異常な行動(奇声を上げる、暴力、自傷行為)を目の当たりにすると、虐待さえ受けていなければこうならなかったのにと心が痛む。虐待が子供を変えてしまったのだ。そしてその子供達と必死で向き合う著者をはじめ施設の職員の方々には頭が下が -
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Posted by ブクログ
子どもを巡る、保育、養護、療育、貧困対策、性の多様性、居場所作りなどについて各テーマごとにコンパクトにまとめられており、第一線で活躍しマスコミにもよく登場する筆者たちが現場発の生の声で語っている。
今保育士の受験勉強の途中で、児童養護や福祉について学んでいるので、乳児院や養護施設、里親、虐待からの保護などいろいろディープな環境にある子どもたちの事情に興味があって読んでみた。
正直読んでいて辛くなる。
一般人に縁がありそうなのは保育園の待機児童問題くらいで、その他は不幸にして家庭や親に恵まれなかった子たち、または、生まれつきの障害や性的マイノリティーなどの苦労を負った子たちだ。
しかしその -
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筆者は、長崎の情緒障害児短期治療施設「大村椿の森学園」園長かつ子どもたちの治療にあたる主任医師である。
この、略して情短という施設は、虐待などにより親と暮らせない子どもが共同生活をおくる児童養護施設に、治療という機能を加えた施設である。なんとなく児童養護施設にその機能があるものと思っていたのだが、明確に違うらしい。
筆者が勤務するこの施設に入所してきた子どもたちの実例を紹介しながら、虐待がいかに子どもの心身を深く傷つけ、治療に困難が伴うかを訴えたのが本書だ。
登場する子どもたちは、どの子もあまりにいたいけで不憫。このような状況で生きてこなければならなかった彼らを思うと心底胸が痛むが、実はこの -
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子どもの人権をまもるというテーマに沿って……かな? けっこうそうそうたる人々が稿を寄せている。宮田雄吾(大阪共立病院・大村椿の森学園)、山野良一(名寄市立大学・専門社会調査士)、駒崎弘樹(認定NPO法人フローレンス代表)、仁藤夢乃(一般社団法人Colabo代表)、熊谷晋一郎(東京大学・当事者研究)、大塚玲子(編集者・ライター)、内田良(名古屋大学・教育社会学)、大貫隆志(「指導死」親の会共同代表)、大原榮子(「メンタルフレンド東海」世話人代表・名古屋学芸大学)、前川喜平(元文部科学省事務次官)、白濵洋子(佐賀女子短期大学・学校保健)、内藤朝雄(明治大学・社会学)、山下敏雄(弁護士)、村田和木(