三菱総合研究所のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
都市計画やまちづくりに関する書籍としては、初めて手にした本。計画を考えるにあたって、またはビジネスの今後の予測をするにあたって、最近の人口動態、技術、便利と感じることをどのように捉えていく必要があるのかわかったように感じた。見出しの、100年に一度のパラダイムシフトに乗り遅れるな! の意味も読んだあと見るとそういうことかと思った。
この本を読みながら自分の生活で思い当たること。
Uber eatsのような新しい形態のサービスが、私には非常に刺さった。ご飯の買い出しが面倒な日だけでなく、最近はコロナで外出も気軽にできない中、毎日自炊するのも辛い。今まで出前をしていなかった店のメニューも注文できるサービスは、私にとって革新的だった。
スマホで注文でき、どれくらいの時間がかかるかも、リアルタイムで地図に表示され、支払いも登録したクレジット、受け取りも対面じゃなくて良い。
この本ではシームレスという言葉がキーワードになっているが、このような今までかゆいところまで届かなかった手が届くようになる。そんなサービスがこれからは求められるし、どんどん出てくるのだろう。
地味かもしれないが、その地域のニーズを分析してどのようなサービスが求められているかのテーマとして、保育園が挙げられていた。
私の地元では、入所保留の児童が増え続ける一方で、空き枠のある保育園もある。地図上の距離は近いが、坂の上で限られたバスしか通らず、申し込みを躊躇する親が多いようだ。駐車場もないし、園バスも敷地的に導入できない。そういうところに、本書で紹介されていたような、オンデマンドバスのようなものがあれば解消できるのではないかと、ふと思った。移動革命というビジネスの本で保育園のことを考えるとは思わなかった。
将来的に、今よりずっと便利に変わる技術が出来上がることはわかったが、技術に合わせた法改正も遅れてはならない。ここで紹介されているサービスの多くは、匿名化できるにしても、多くの個人情報を集積しなければいけないからだ。新しい技術は難しく感じる。よく理解できていないものに対して、個人情報を知られるのではと警戒するひとはきっと少なくない。このサービスをしっかり享受できるのが、この技術を正確に理解した一部の人とならないよう、セキュリティを前提とした、情報を吸い上げやすい法体制を作る必要があると感じた。
わかりやすくあっという間に読めました。
日本の技術がこんなに進んでいたなんてと高揚した気持ちで読むことができました。 -
Posted by ブクログ
IoTまるわかり (日経文庫) 2015/9/16
編:三菱総合研究所
IOTは「Internet of Things」の略で、「モノのインターネット化」と言われている。
接続可能なあらゆる「モノ」のデータをつなげる「IOT」は人の代わりを担ったり、日々の活動を効率化してくれるとともに、これまで人間の能力ではできなかったことを可能にしたり、時間や地理的制約を気にせずにすむことができるようにしてくれる。そうしたことを通じて、人の能力の可能性を大きく広げてくれる。
本書の構成は以下の5章から成る。
①2030年、IOTが変える社会
②IOTを大づかみしてみよう
③消費・サービスへのインパクト
④製造業・ものづくりへのインパクト
⑤日本にとっての大きなチャンス
まるわかりというだけあっておおづかみから始まり、事例の紹介やキーワードの解説等いたせりつくせりの内容。IT初心者でありIOT初心者の私でも楽しくそして理解の上で読み終えることが出来た。
IOTについてもまだまだ変化の途上であり、ゴールは見えない。ゴールはないのかもしれない。しかしもうすでにIOTの恩恵を受けて私たちの生活自体が快適なものに向かっていることは確かである。
これもIOTのおかげ。あれもIOTのおかげとIOTなしではこれからの社会は成り立っていかない。
あらゆるモノがつながるだけではなく色々な知識・価値観もIOTによってつながる日も近い。 -
Posted by ブクログ
IOTとはのとっかかりにはもってこいの書
気になる語句
38 IOTが注目されるようになった4つの大きな変化
1-モノに搭載するセンサーが安くなり、種類が増えた
2-デバイス(端末)も安くなった
3-データをつなげる通信環境が整備されてきた
4-データを蓄積するインフラが整備され、データを高速に分析する技術も向上してきた
45 モノのスマート化
IOTが普及した世界で、モノがモノであることを忘れさせ、モノが自律的に判断した上で、全体の中で最適な制御を行うようになる。
64 ユーザーとの価値共創
IOT普及の結果、イノベーションの源泉となるユーザーインサイトを導き出すことが重要になる
99 カスタマージャーニー分析
消費者が商品を選択、購入~利用するプロセス別に、消費者の具体的な行動・行為などを書き出して分析する手法が、IOTの普及によりさらに精緻化されていく -
Posted by ブクログ
技術は確実に進化する。これら技術を使い我々はどんな世界をデザインすべきか。これは未来への提言なのだ。
つまり未来を創るのは我々なのである。
そういう意志を持っていけということなのだ。
いずれにしても大前提として、デジタル化がベースになることは間違いがない。
デジタル前提で、さらにバイオ・コミュニケーションが重層的にトランスフォーメーションすることで、大きな変化につながるということだ。
バイオ進化によって、確実に人間は100歳まで生きることが可能となる。
その時に世界はどうなっているだろうか?
2050年頃には、世界の人口も100億人を超えると言われている。
「寿命100歳・世界人口100億人」が2050年という未来なのだ。
我々の今までの古い考え方では、この未来を乗り切ることは相当に難しい。
大きく発想を変えていく必要性があるということなのだ。
この世界では、劣化した古い身体は機械に取り換えることも可能になるだろう。
遺伝子工学も発達して、病気についても遺伝子レベルで治療することも可能になるだろう。
そもそも治療の薬だって大きく進化し、手術や診療だってテックの力で大きく進化しているだろう。
これらはBX「バイオ・トランスフォーメーション」と本書では位置付けている。
バイオレベルでの急激な進化が、人類の健康や長寿だけでなく、「能力の拡張」までも後押ししていくのだ。
取り替えた機械の身体は、超人的な能力を持つこととなる。
筋力だって脚力だって、今までの常識では計ることが出来ないくらいに拡張が可能なのだ。
健康・長寿・身体能力を手に入れた我々は、それで一体何をしてどんな生活していくのだろうか。
だからこそ「コミュニケーション」という概念が再構築されなくてはいけないのだ。
これがCX「コミュニケーション・トランスフォーメーション」となる訳である。
デジタル化とバイオによって、コミュニケーション方法は確実に変化していく。
これを受動的に受け入れるだけでなく、変化の度合いを理解して、自分にとって最も適切なコミュニケーション手段を選択していくことがこれからを生きていく上で本当に必要になっていくのだろう。
人間は決して一人では生きていけない。
我々は孤立化できない種なのである。
様々な機会を通じ、人は滑らかにつながる必要性がある。
しかしながら一方では、これら技術の進歩や貧富の格差によって、交流が分断されていく可能性も示唆している。
本書でも記載があるが「なりゆき」に任せては決していけない。
我々が理想とする未来を創り上げていかなければいけないのだ。
技術の進化は必ず光と影が付きまとう。
結果的には便利な技術をどう使うか、使う側がどうするかによって、我々が幸せになれるかどうかが決まるのだ。
社会の変化は止められないだろう。
だからこそ正しく理解し、未来を構想しなければいけない。
未来を創るのは我々なのである。
(2022/5/15)