あらすじ
「IoT=モノのインターネット」っていう言葉がそもそも謎。今まで言われてきた話との違いがわからない。どうせ、新しいシステムを売り込みたいだけでしょ。ITの話は、カタカナが多くて、結局なんだか理解できない──こんな方々におすすめです!
冒頭では「2030年の社会」をシミュレーション。仕事と暮らしがどう変わるのかを具体的にイメージしてもらうことで、IoTの本質に迫ります。IT用語になじみの薄い読者が「腹落ち」できることを心がけました。
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Posted by ブクログ
IoTまるわかり (日経文庫) 2015/9/16
編:三菱総合研究所
IOTは「Internet of Things」の略で、「モノのインターネット化」と言われている。
接続可能なあらゆる「モノ」のデータをつなげる「IOT」は人の代わりを担ったり、日々の活動を効率化してくれるとともに、これまで人間の能力ではできなかったことを可能にしたり、時間や地理的制約を気にせずにすむことができるようにしてくれる。そうしたことを通じて、人の能力の可能性を大きく広げてくれる。
本書の構成は以下の5章から成る。
①2030年、IOTが変える社会
②IOTを大づかみしてみよう
③消費・サービスへのインパクト
④製造業・ものづくりへのインパクト
⑤日本にとっての大きなチャンス
まるわかりというだけあっておおづかみから始まり、事例の紹介やキーワードの解説等いたせりつくせりの内容。IT初心者でありIOT初心者の私でも楽しくそして理解の上で読み終えることが出来た。
IOTについてもまだまだ変化の途上であり、ゴールは見えない。ゴールはないのかもしれない。しかしもうすでにIOTの恩恵を受けて私たちの生活自体が快適なものに向かっていることは確かである。
これもIOTのおかげ。あれもIOTのおかげとIOTなしではこれからの社会は成り立っていかない。
あらゆるモノがつながるだけではなく色々な知識・価値観もIOTによってつながる日も近い。
Posted by ブクログ
「~まるわかり」などという本を読むのはちょっと恥ずかしいですが(この分野のこと、何も知りません、と言っているようなものなので)よく把握できていないのは事実なので読んでみました。なるほど、こうなっていくのか。
Posted by ブクログ
IOTとはのとっかかりにはもってこいの書
気になる語句
38 IOTが注目されるようになった4つの大きな変化
1-モノに搭載するセンサーが安くなり、種類が増えた
2-デバイス(端末)も安くなった
3-データをつなげる通信環境が整備されてきた
4-データを蓄積するインフラが整備され、データを高速に分析する技術も向上してきた
45 モノのスマート化
IOTが普及した世界で、モノがモノであることを忘れさせ、モノが自律的に判断した上で、全体の中で最適な制御を行うようになる。
64 ユーザーとの価値共創
IOT普及の結果、イノベーションの源泉となるユーザーインサイトを導き出すことが重要になる
99 カスタマージャーニー分析
消費者が商品を選択、購入~利用するプロセス別に、消費者の具体的な行動・行為などを書き出して分析する手法が、IOTの普及によりさらに精緻化されていく
Posted by ブクログ
IoTは、単にモノがインターネットにつながるということだけでない。つながることによって、モノの情報がインターネットを通して、モノの提供者に届けられる。提供者は、その情報を元に、更なるモノの改良や、モノの情報に合わせたサービスを、利用者に提供することができるようになる。
興味があるとか、ないとかではなく、IoTは、これからのIT業界そのものの進む方向にあるモノだということがわかった。
Posted by ブクログ
2030年のシュミレーションというのが、リアルなSFみたいで面白かった。
至る所にセンサーがあり、ひとの行動が収集され、モノの動きが収集される世の中。
モノが壊れる前兆をキャッチし、改良が行われより良いモノが作られる世の中。
健康状態を毎日チェックできる世の中。
管理されている世の中は、便利と言えるかもしれないが、息苦しくも思う。
IOTの具体的なイメージを持つことができるので、良い本だと思います。
Posted by ブクログ
小題にもあったが、まるわかりというかまずはわしづかみ。新しい概念など日経文庫から入るのはやはりわかりやすくて良い。IoT自体は昔からあったが、いま環境やニーズが整ってきて実現、発展してきていることなどは今後を予想するにあたっても注目。
Posted by ブクログ
企業・経営部門がビジネス視点から語るIoT。Things(モノ)の使い方・使われ方を把握して、モノ自身がより良く使われるようになるという「新しい価値を生み出す」点が特徴的。インダストリー4.0、M2Mなどの主要な関連キーワードが紹介されながら、特に製造業・ものづくりをどう変えて行くかについて説明されています。時期的に、もし蓄積されたデータから医療用品の在庫と消費を予測して効率的に製造し、緊急時に適切な分配が実現できるような使い方が可能ならば、将来への希望が持てそうだと感じました。
Posted by ブクログ
IoTの概要を解説した1冊。各章を別々の担当者が書かれたためなのか、全体としてまとまりがない印象。技術の解説、ビジネスモデル、日本におけるIoTの活用など、それぞれ中途半端な内容に感じました。IoTという言葉を初めて耳にする方以外には、あまりおすすめできないかも。
Posted by ブクログ
IoTについて実用的な説明もされており、イメージしやすく理解しやすかったです。
また、セキュリティに対するリスクついても触れておりIoT時代について期待と不安を考えることが出来るで良本でした。
Posted by ブクログ
2015年に出版された本なので最新情報ではないですが、IoTをビジネス視点でざっくりと理解するのには良いと思います。
個人的に一つ注意した方が良いと感じたのは、IoTによって顧客情報が集まる前提で話が展開することです。人に対するサービスの話題では個人情報に関する問題などによって、現実的にはそんなに簡単に顧客情報が集まることはないのではないかと感じています。
冒頭のIoTのある生活のケースは個人的にはイマイチでしたが、初心者だったのでキーワードの説明などは役立ちました。
Posted by ブクログ
・IoTが普及することで変わるのは何か、消費者・サービスの観点と製造業・ものづくりの観点から
・O2O(Online to Offline)
・SNSの普及やパーソナライズによるサービス利用者の「わがまま」化
・個人にフォーカスしたサービス提供
・インダストリアル・インターネット
・作って売っておしまい、でなく、利用のされ方をフィードバックする
ところどころIoTのくくりを超えて展開される部分もあるが、技術論ではなくビジネスの観点から見たIoTを大づかみするにはいい。
Posted by ブクログ
ニュース新聞等で最近話題のIOT。
基本的な考え方を学ぶにはオススメの一冊です。
IOTでモノを所有する社会から利用する社会に変わり、モノの使用に対する効率化、利便性が向上する一方、セキュリティーポリシーの策定やサイバーセキュリティーへの対策がキーであると思いました。
Posted by ブクログ
IoTがざっくりわかるが、内容の半分はチンケなSFみたいな想像の話で不要。
そういった部分は読者でも十分に補える。
AIのくだりは面白く、何故MSがりんなを始め、IBMがWatsonを押しているかが理解できる。
Posted by ブクログ
スマート化したモノがSNS上で、他のモノや人とコミュニケーションをとる。製品は作って終わりではなく、状態やどう使われているかを知り、保守、サービス、改善に活かす。ユーザーとの価値共創の時代になる。
2030年の生活・勤務シーン、キーワード集などもあり、コンパクトでわかりやすいです。
Posted by ブクログ
名称のとおりIoTについて記載されている。M2Mは効率化を目的としている一方IoTは新たな価値創造が目的とされている。またこれまでの製造業においては、販売後のお客様の利用方法等について把握することができなかったものの、IoTにおいては、モニタリングすることができ、その結果をもって製品の改善を行うことができる。そのため、企画、設計、開発、販売、アフターケアの製品のライフサイクルの開始から終了までに亘り、何かしらの対処を打てるようになる。IoTの普及に伴い機械学習やAI技術も発展し、ゆくゆくは事前にアドバイスすることができるようになるだろう。また、個人的には医療やヘルスケア業界の発展がされていくのではないかと考える。
Posted by ブクログ
冒頭で、2030年のIoTやAI(スマートマシン)が普及した夢の様な生活を描くことで、IoTの世界に引き込みその解説に導き、インダストリアルインターネット、インダストリー4.0、M2Mなど用語のおさらいをする。次に消費・サービスへそして製造業・ものづくりでは、O2O要するにリアルのデジタル化そのリアルタイムな情報流通で顧客満足を最大化する方向へと進むと示唆する。終章では、日本の向かうべき道はものづくりとサービスの融合そして市場と顧客のコミュニケーションと提示し、最後は地方の時代と締める。やや終章が尻切れトンボの印象だったのが気になりますが、一般向け入門書として分かりやすく纏められていますした。