久正人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
やっぱり、この漫画、好きだ
ストーリーと画がマッチしている
シンプルなようでいて重厚さを感じる、丁寧な画
盛り上げるタイミングを緻密に計算して、そこまで溜めに溜めつつも、途中で読み手を飽きさせないテンポを維持し続けるストーリー
キャラの感情を表情にはっきり出させるのが巧い漫画家だ、と思う、久先生は。YJで好評連載中の『ねじまきカギュー』の描き手、中山敦支先生に匹敵する
特に、172pのしおの形相はいい
大事な人を失ったことに対する悲哀、苦しみや怖れ、やるせなさ、大事な人を自分から奪った侵略体に対する怒りと憎しみ、恨み、殺意、そして、大事な人を守れなかった自分への失望、絶望、憎悪、怨念が限界寸前 -
Posted by ブクログ
本作はピカレスク・ロマンです。簡単に言うと「無法者が主人公の話」ですかね。
舞台は世界中の異形が集められた「エリア51」。
主人公はこの街で探偵家業を営む女・マッコイこと真鯉徳子。
銃の腕前は一流、過去に訳あり、助手は河童。
この女が手を出せばネッシーだろうが吸血鬼だろうがサラマンダーだろうが吹っ飛ぶ!
しかも敵役ばかりが異形ではなく、脇にはパンやらアーサー王やら天照大神やら、小物から大物まで勢揃い。
これで面白くない訳がない。
それに、知らない人のために書いておくと、久正人さんはベタ塗りを特徴的に使い、コマ割もかなり特殊で格好いいです。
『グレイトフルデッド』の時ほどやり