ロス・トーマスのレビュー一覧
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締まっています
訳者さんはサラパレツキー等の翻訳で有名な方。
ロストーマスには、マイケルパディロやウーのシリーズがあるが
この主人公はそうしたシリーズとは別物の作品。
最後に一気にアクションがあって事態を解決するのは、
ロストーマスのお約束として、事態の説明をするのに
頭でアクションがあり、うまいこと読者を掴むながれになる。
この辺の進め方はとても上手い。
翻訳は割と出てるけど電子化はされてないので、原文でゆきなさいとの思し召しなのか。
お好みで。 -
Posted by ブクログ
ジャムセッション=レギュラー・メンバーでないミュージシャンが寄り集まって自由に、そして互いに刺激し合って演奏すること。原題とはかけ離れているが、作品をわかりやすく表現したいいタイトルだと思う。
つかみどころのない飄々としたキャラが登場し、どこまで嘘か本気かわからないことを平気で口走る。この辺りの軽さが何となく心地よい。緊迫したシーンでも行間から伝わってくる雰囲気は実にゆるく、自然と力の抜けた曖昧さにハマっていた。
ストーリーはいたって単純なのだが、次から次へと増える登場人物に多少戸惑うことがあるかもしれない。敵なのか見方なのかわからない怪しげなキャラとの騙し合い。この相手の裏をかく策略戦がスト