フェリックス・フランシスのレビュー一覧
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ネタバレディック・フランシスの息子、フェリックス・フランシスの新競馬シリーズ。先にシッド・ハレーシリーズが刊行されたが、ノンシリーズのこちらから。
リスク管理専門のハリィ・フォスターは、ある厩舎で起こった火事について調べるよう依頼される。当初は馬だけが犠牲になった火事だと思われていたが、中から死体が見つかり…
父のディック・フランシス顔負けの作品。シリーズ引き継ぎなんて滅多に聞かないし、しかも競馬シリーズという親のライフワークかつ偉大なシリーズを、なんと滑らかに引き継いだのだろうと感心する。
非常に重苦しい真相だが、ハリィのロマンス要素のおかげで全く暗くならない。好き嫌いは別れるだろうが、このロマンス要素の描写が父ディックとの貴重な違いだと思う。一方でマンネリと言われたシリーズに新しい要素を盛り込み、より面白いシリーズとしてほしい。
版元を変えての新シリーズ開幕だが、ぜひ、既刊を順次翻訳してもらいたい。 -
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うん、ありやわ
いいんです
もう開き直りますよ
だってわいなんかあれですもん
なんの責任もないただの読者ですもん
今回も華麗に返しますよ!手のひらw
素晴らしい!
もういやもうなんかもうむしろもうありがとう(「もう」多いわ!)
という訳でフェリックス・フランシスの『競馬シリーズ』最新作です
この『競馬シリーズ』はイギリスの冒険小説の伝説的作家ディック・フランシスから次男のフェリックスが引き継いだものなんですが、以前わいは親子の微妙な作風の違いを「違和感」と、わりと批判的に捉えていたんですな
まぁ、そこにはその違いを明確に認識出来ている自分をちょっぴり自慢してる部分もあったわけですが
だけど、それって当たり前のことで、何を偉そうに語っておったのか?と気付いた訳です
いや気付かされました
そしてこの違いこそがフェリックスの長所なんではなかろうかと
むしろ今の時代に合ってるんじゃね?っていうね
フェリックスの方が全体的にソフトなんよね
いや中身はだいぶ重いテーマなんだけどさ
うん、爽やかさというか、ユーモアの面では確実にお父さんより上だし
それでいて冒険小説としての芯は外してない
そしてなにより、すげー面白かった!
すげー面白い『競馬シリーズ』がまだまだ読める!
ありがたや〜 -
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「シッド・ハレーに何かしろと言えば言うほど、彼は反対のことをする」
シッド・ハレーが帰ってきた!
(ドンドン)シッド・ハレーが帰ってきたぞ!
(ドンドンドンドン)目を覚ませ!シッド・ハレーが帰ってきたんだぞ!!
かつてディック・フランシスの漢字二文字の『競馬シリーズ』に胸を熱くした仲間たちに告ぐ
いや同志たちに
いや兄弟たちに告ぐ
シッド・ハレーが帰ってきた!
またしてもあの冒険が始まったんだ!
不屈の主人公シッド・ハレーと出かける時がきたのだ!
雄叫びをあげろ!
拳を振り上げろ!
いやまずはベッドから出て靴下を履け
おいおい兄弟ぐずぐずするなよ
ならとっておきの情報をひとつ加えようじゃないか
チコ・バーンズも帰ってきてるぞ!!
さあ、兄弟、出かけようじゃないか -
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ネタバレ競馬シリーズ43作目。
アフガニスタンの戦場で右足を失った大尉トマスがイギリスに戻り、
実家である母親の厩舎に戻ったところから話ははじまる。
有名な調教師である母親は、投資に失敗したあげく脱税をネタに脅迫されていた。
不仲な母親だったが、偽の投資話を持ち掛けていた税理士の死や、
脅迫者の正体を探り始めるトマスだったが、
閉鎖された厩舎に縛られて義足を外された状態で取り残され、
死にかける。
もちろん、なんとか逃げ出し、
厩務長のフラットに身を潜ませながら真相にたどりつくが
最後の方では、
年の離れた金のある男と結婚している初恋の相手が、
悪事に加担しているのかどうかが気になって仕方なかった。
まさか最後に「味方による誤射」で亡くなってしまうとは。
文字通りの「死地」を脱しても、事件を解決しても、
恋愛の側面ではハッピーエンドとはならないことの多い、
このシリーズの最後にふさわしいのかもしれない。
競馬シリーズ、最後の作品。
長い旅だった。
賛否はあるだろうが、この漢字二文字のタイトルは、
とりあえずカタカナにしとけ的な今のタイトルと違って、
時代が感じられてとても良かったと思う。
素晴らしい旅だった。 -
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ネタバレ長年にわたり、ともにヒット作を生み出すパートナーであった最愛の妻メアリーさんの死後、5、6年の沈黙を破って、2006年に復活したディック・フランシスの、復活後、3作目。
主人公は、弁護士であり、かつアマチュア騎手。
仕事に誇りを持ち、なおかつレースに出ることを心から愛している。
「これぞ、ディック・フランシスだ」とうれしくなりながら読んだ。
そして、主人公は7年前に妻と死別しており、ともに過ごしたころを回顧するシーンもある。
レースへの思いを綴るところも、妻との思い出を綴るところも、ディック・フランシス自身の言葉なのではないかと思うくらい、自然で、そして切実であった。
小説のプロットもよくできていて、シリーズのなかでも上位に入る出来栄えだったと思う。
ただ、最後に主人公が悪い奴を殺害するところだけはちょっと引っかかった。なんとなく、ディック・フランシスらしくない終わり方だったような。。
あー、それにしても、これであと読んでいないフランシス作品は、のこり2つだ。
読み終わってしまうときのことを考えると、なんだか寂しいなあ。 -
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文庫が出たので、再読。
読むものに困ったときにはディック・フランシス!
ニューマーケットで、レストランのオーナーシェフをしているマックス・モアトン。
伝統あるレースの前夜祭で料理を担当するが、腹痛に苦しむ。
客が何人も食中毒に倒れていたとわかり、料理に問題があったと疑われ、レストラン閉鎖の危機に。
ところが、レース当日、賓客を集めた客席で爆破事件が!
廊下にいたマックスは、九死に一生を得る。
テロと報道されるが、二つに事件には何か関連があるかも知れない。
独自の調査に乗り出すと、命を狙われ…?
ディック・フランシスは執筆協力者だった奥さんが亡くなった後しばらく休筆していましたが、「再起」で復活。
息子のフェリックスが協力して書き上げ、連名に。
物心ついたときから、両親が作品のことを話し合うのを聞いて育ったそうです。
フェリックス視点のせいか、家族は競馬関係だが主人公は違うという設定。
才能ある若いシェフで、これからが人生の本番といった感じ。
全体に話が若々しく、事件をきっかけに出会った音楽家の女性と恋に落ちるのも楽しげで、初期作品のムードも懐かしく思い出されます。
いろいろな要素が入っていて、読み応えのある仕上がりになっています。 -
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節目節目でシッド・ハレーを再登場させることは理解する。読めば面白いし。今作はチコが帰ってきたのもうれしい。
でもやっぱり競馬シリーズは都度新しい主人公を登場させていくところに魅力があると思っているので残念な気持ちもある。
ただ、出版社がシッド・ハレーの登場作しか信用していないみたい(本作より前に刊行されたものを邦訳していない)なので危機感を覚える。
今作のシッド・ハレーが金融資産の運用やベンチャーキャピタル的なことで稼ぐことに内心で満足していないという、21世紀的な訴求ポイントもあるのだし、なんとかなりませんかね?(文春もしくは早川向けのメッセージ?) -
Posted by ブクログ
シッド・ハレーは誰のもの?
本作に隠された最重要なテーマはこれだと思われる
本作はイギリスが生んだ冒険小説の巨匠ディック・フランシスの競馬シリーズを次男であるフレデリック・フランシスが受け継いだシリーズの(邦訳の)4作目にあたる
さて冒頭の問いに戻ろう
シッド・ハレーとは様々なヒーローが登場する本シリーズにおいて、父フレデリック、息子フランシスそのどちらの執筆作品でも最多の登場回数を誇る隻腕の元チャンピオンジョッキーで、もちろんシリーズで最も人気のあるキャラクターであると言っていい
古き良き英国の冒険小説の主人公とはかくあるべしを体現する不屈のヒーローである
この人物はいったい誰のものなのか?
候補者は三者だ
彼を生み出した父ディック・フランシス
彼を受け継いだ息子フレデリック・フランシス
そして我々読者だ
今作でシッド・ハレーにはたいへん大きな”改変”が加えられている
それは移植手術により自由に動く左手を手に入れ、隻腕でなくなっているのだ!
そう、これはたいへんなことでなのです
果たしてこの”改変”は許されるのか?
その答えは「シッド・ハレーは誰のものか?」という問いの答えが出れば自ずと明らかになると思う
わいなりの結論はこうだ
シッド・ハレーは現在シリーズを書き継いでいるフレデリック・フランシスのものだと思う
そう認めざるを得ない受け継ぎっぷり、英国冒険小説の魂を体現するストーリーにも文句のつけようがない
そして左手を得たことでシッドがどう変わったのか、どう変わらなかったのか
このへんの心の動きの描写も見事だった
でもなぁ…
シッドはやっぱり隻腕だよなぁ… -
Posted by ブクログ
失われた左手を移植手術で取り戻したシッド・ハレーだったが、新たな手を得たことで夫婦関係に深刻な亀裂が走ることになった。失意の日々のなか、騎手時代からの知人から、競馬の公正性を脅かす問題が生じているという命がけの告発が届いた。競馬界のルールの隙を突く企みゆえ、監督機関も容易に手が出せない。そんな敵をいかにして追いつめればよいのか?
移植された左手との「関係」に悩みながら敵の攻撃に立ちむかうシッドは、長年の相棒チコとともに古城での決戦に向かう――。
新・競馬シリーズ翻訳第4弾。文春文庫としては3冊目。そしてシッド・ハレー登場作としては通算第6作。とにかく新作が読めれば満足なのです。 -
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【新・競馬シリーズ】左腕を移植手術した元騎手シッド・ハレーが競馬界の不正疑惑を調べる探偵譚 #勝機
■あらすじ
左手を移植手術した元騎手シッド・ハレー。彼のもとに騎手時代の知人、現在は調教師であるゲイリイから相談を受ける。どうやら競馬界で問題が起きており、彼自身も危険な状況らしい。シッドは現役の調教師、騎手などに不正の事実があるか聞き込み調査を始めていく…
■きっと読みたくなるレビュー
フランシス親子の競馬シリーズ。存在は知っていて、ずっーと読みたかったのですが、やっと読む機会ができました。本作はフェリックス・フランシスの新・競馬シリーズの第3弾。誇り高きイギリス競馬界を舞台に綴られる物語です。
競馬とか遊びでやったことはある程度で全く知らないんですが、まーエンタメとして読みやすいですね。またおきている事件もありそうな話で興味深い、楽しく読ませてもらいました。
本作は元騎手であるシッドが、競馬界の不正疑惑を調べる私立探偵譚。彼が関係者に聞き取りをしていくのですが、シッドの交渉ぶりに感心しちゃうんすよね。特に怪しい人物をどんどん追い込んでいく様は、まさしく刑事みたいでカッコイイの!
しかし敵もさるもの引っ掻くもの、そう簡単にはしっぽを出さないし、反撃もしてくる。このスリリングな展開も惹きつけられる魅力ですね。
また主人公シッドにはもうひとつ特徴があって、なんと左手を移植手術しているのです。その腕をきっかけに、夫婦仲がギクシャクしてしまうのですが… これはなんとも切ない。決して夫婦仲が悪いわけではなく、むしろ愛情深い家族なんすよねー
そう、本作はシッド・ハレーの渋い生き様が読みどころなのです。秘めた男気があって、家族や友人たちを何よりも大切にして、でも葛藤したり、弱い部分もあってさ。こんなふうに生きられたら幸せだろうなーって思っちゃいました。
さて本作の事件、結末はどうるのか? どんな世界でもスキマを見つけては悪巧みを企てる輩ってのはいるもの。人の弱みに付け込んだり、陥れたり、こんなクズは地球から撲滅して欲しいですなー、まったく。
やっぱりシッド・ハレーに惹かれますね~、これまでの作品も気になってしまいました。
■ぜっさん推しポイント
本作はシッドの前妻の父チャールズや友人チコなど、脇役たちも粒ぞろいなんです。さらにお酒などの小道具も素敵、イギリスならではの雰囲気が伝わってきます。
古い友人に呼ばれ、シングルモルトを味わいながら語らうなんざ、いい時間の過ごし方です。この作品を読んでると、人との温かいか繋がりが感じられるんすよねー。優しい気持ちになれたる一冊です。 -
Posted by ブクログ
英国競馬の聖地、ニューマーケットで発生した厩舎火災。犠牲となった名馬の馬主の依頼で、危機管理コンサルタントの私が調査に派遣された。焼けた厩舎は高名な調教師一家のものだったが、カリスマ調教師だった父のもと、三人の息子たちがいがみあう地雷原のような一族であった。ほどなくして火災の焼け跡から人間の遺体が発見され、それは問題児として疎まれていた末の娘のものであると判明した。そしてさらなる死が。
なぜ厩舎は焼かれなければならなかったのか? 長年にわたって音信不通だった問題児ゾーイはなぜ帰郷し、遺体で発見されたのか? 殺人者は一族にの中にいるのか? 調査を進める私にも危険はふりかかった――。
文春文庫版の新・競馬シリーズ第2弾。明暗の対比が光る。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこのシリーズ初読。競馬システムの理解を途中で放棄して、本筋に集中。絶妙に嫌なところを攻めてくるマカスター、みんないいように操られ、これは終結できるのか?と思いました。ここまでしっかりやってきてたのに、ちょっとおマヌケ感すらある結末、まあ、こうじゃなきゃ彼は終わらないかもな、とは思いました。街中に賭け屋あるほど競馬が生活に密着してるんですね。シフォンドレスにピンヒールなんていう華やかな情景もイメージできて良かったです。すぐに女子と話してるチコのキャラクターが憎めず、シッドをいい感じに締めてくれてて楽しめました。ラストのドクターの言葉を基点に次作は始まるんでしょうか。ブラックジャックでは見たことあるけど、実際にできるんですかね。そんなことも期待して次作を待ちます。
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Posted by ブクログ
ネタバレ2025年の19冊目は、ディック・フランシスの次男、フェリックス・フランシスによる新競馬シリーズ「覚悟」です。政治家の世襲は概して誉められませんが、こういう世襲は、良いのではないでしょうか。
主人公は、隻腕のシッド・ハレーです。ハレーの元に競馬統括機構会長サー・リチャード・スチュアート卿が訪れ、レースで大掛かりな不正が行われていると訴え、ハレーに調査を依頼します。ハレーは、調査稼業から足を洗っている事から断りますが、翌日、スチュアート卿が変死してしまいます。そこからレースの不正に絡んだ、この事件に巻き込まれて行く訳ですが、エンタメ作品としては、十分に面白いと思います。
ただ、敵が少々、小粒だと思います。スチュアート卿の変死の真相が解明されないのは、話の主題がそこではないので良いとしても、全体として物足りなさを感じてしまいました。
☆4.3シッドは、隻腕のままの方が良いのではないでしょうか?