吉田量彦のレビュー一覧

  • 神学・政治論(下)

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    前半はテキストを元とした聖書神学の先駆けとも言える内容。後半になり『エチカ』にも通じる思想が現れてくる。

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    2025年01月25日
  • 神学・政治論(上)

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    前半はテキストを元とした聖書神学の先駆けとも言える内容。後半になり『エチカ』にも通じる思想が現れてくる。

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    2025年01月25日
  • スピノザ 人間の自由の哲学

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    スピノザの生涯や17世紀オランダの社会背景、デカルトをはじめ関係する人物についての説明が豊富。思想の文脈をたどる上で欠かせないところに手が届いている。

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    2023年04月21日
  • 神学・政治論(上)

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    一言でいうと
    「考えることを放棄するな!」
    これが当時としては危険思想であった。

    考えない人間ほど為政者にとってコントロールしやすい人間はいない、
    ということは歴史を振り返っても、火を見るよりも明らか。

    自分の頭で、
    知性で考えることの需要性をスピノザと共に考える、類稀なる良書。

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    2020年06月18日
  • 神学・政治論(上)

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    めちゃくちゃ面白い

    スピノザを知るには、まずはこの本なのでは

    翻訳が古い岩波の知性改善論とか、短論文で挫折するくらいなら(みすずの新訳はどうなのだろう?)、まずはこれを読むべきでは

    大事なポイントの多くがここに出てくるし、スピノザ の問題意識もよくわかる

    何を正そうとしていたのか
    「デカルトの哲学原理」(読んでない。國分さんの「スピノザ の方法」でかなり詳しく検討されてたが、それだけ)と合わせて読むと、当時のキリスト教、ユダヤ教の聖書の読み方などの方法論への疑問と、デカルトの哲学への共感と疑問とが露わになるのでは。

    そうすると、エチカは何だったのか

    デカルトのコギトからの哲学や、聖

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    2019年11月12日
  • スピノザ 人間の自由の哲学

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    スピノザの生涯と思想をていねいに解説している入門書です。

    すでに「講談社現代新書」では、スピノザの入門書として上野修『スピノザの世界―神あるいは自然』と國分功一郎『はじめてのスピノザ―自由へのエチカ』が刊行されています。著者もこのことに触れつつ、「スピノザの思想だけでなく、彼の生涯と生きた時代について、かなり立ち入って解説していること」と、「他の二冊が『エチカ』で展開された哲学・倫理思想を中心に取り上げているのに対し、本書はそれに負けないくらい、『神学・政治論』『政治論』で展開された宗教・政治思想にも目配りを試みていること」を特色としてあげています。

    著者は、『エチカ』がスピノザの「表の主

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    2023年02月03日
  • スピノザ 人間の自由の哲学

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    やや分量は多い(とりわけ新書という判型をかんがえるとけっこう分厚い)が、文体の点でも構成の点でもひじょうに読みやすい。べつにくだけた表現がやたら多いとかそういうことではなくて、たんなるジャーゴンのパズルになってしまわぬように注意深く噛み砕かれているという意味で読みやすい書き方になっていると思う。15章立てで伝記的事実のパートも結構しっかりとっていることや、著作も『エチカ』に限定せず広く取り扱っているところなんかがこの本のチャームポイントだろう。

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    2022年07月22日
  • スピノザ 人間の自由の哲学

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    『夜と霧』で引用されたエチカの一節が印象的で、その後読んだ別の本でもスピノザについての描写があり、スピノザを知りたいと思いこの本を手に取りました。
    エチカ(ほかスピノザの著作)を最初に読むべきだったのかもしれないと本を読み始めてから思いましたが、その時は書店で売り切れだったのでこちらを選んだのです。

    不勉強ゆえ、スピノザの引き合いに出される哲学の内容などもわからず、ピンとくることはなく思想の項目は文字が滑るように理解が難しかったのですがスピノザの一生についての描写は、研究に携わる人ならではの綿密な分析によって導き出した情報が丁寧でとても好ましく面白く読めました。

    過去の人の歴史を分析するの

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    2022年04月29日
  • 神学・政治論(下)

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    国家論とか政治論とかにはいつでもどうしても興味が持てず、後半、16-19章は飛ばし、20章だけ読んだ

    スピノザの宗教観、とてもいい

    要するに、聖書は、神への服従を言ってるのだ。そして神への服従とは、隣人への愛として行われるのだ。
    要するにこれだけのことだ、と。

    素晴らしい。初めてあのわけのわからん宗教がよくわかった。確かにそうだよ。

    そして、発言の自由を認めるべき、ってとこね。
    これは今なら表現の自由と読み替えたい。

    発言の自由を抑えることは不可能なのだ、どんなに法で否定しても、人は自分の好きに考えることをやめられない。
    つまり、好きに考えることをやめさせようとするのは、人間の性質を

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    2019年11月16日
  • スピノザ 人間の自由の哲学

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    スピノザにとってネックになるのは自由意志を認めない点であると思う。私が今まで読んできた本もそうだし、この本でもやはりしっくりこない。「自由意志を認めなくても問題ない」という結論ありきで、そちらの方向にしか議論を持って行っておらず、そのため端々に無理(そうじゃないケースもあるでしょ?途中まではいいけど、どうしてその結論に?など)が生じているように見える。

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    2023年07月07日