國原吉之助のレビュー一覧

  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    カエサルの文才がよく分かる1冊
    途中カエサルの死後に他者が挿入した箇所と読み比べてみると彼の文章を書く能力の高さがよく分かる

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    2024年03月20日
  • 同時代史

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    ガルバの治世からウェスパシアヌス帝の誕生まで、そしてバタウィ族の叛乱を記述する。かなり詳細に書かれているので読むのは一苦労。しかしそれだけ貴重な歴史的資料なのだろう。仕方のないことだが人物の評価についてはタキトゥス自身のバイアスを感じずにはいられない。
    歴史の記述を読むだけにとどまらず、当時のローマ人の価値観を感じることができる。元老院は基本的に皇帝に追従するのみ。骨があり実績のある軍人が次期皇帝を狙ってクーデターを起こす時代。ハンニバルと戦った共和制ローマ時代の元老院の気骨と団結感は全く感じられない。そういったタキトゥスの嘆きを感じることができる。

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    2024年06月04日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    世界史の授業でも習った、ユリウス・カエサルの『ガリア戦記』
    部族名や集落名になじみがなく最初は読みにくいが、
    慣れてしまえばなんということもない。
    カエサルがどのようにしてガリアと向き合ったかを知れる。
    贔屓目で見た分を考慮しても、一読の価値がある。

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    2021年05月06日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    評判に違わず、おもしろかった。
    部族名は覚えにくく、ある程度スルーしながら読んだ方がいいかもしれません。
    ローマ軍はガリアを侵略している立場のため、侵略する側の視点で描かれているのでその部分がノイズになるかも。

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    2020年04月12日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    7年に及ぶ戦争を淡々と表現していますけど、的確な状況の把握、明確な決断根拠・目的が記録されていて、とても2000年以上前に書かれた手記とは思えませんでした。
    世界を動かす人間力はどのようなものか、スケールを感じさせてくれました。

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    2016年02月03日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    カエサルの著。古典に共通する簡潔さを極限まで濃縮した一冊です。動乱の時代の先頭を駆け抜けてきた男達の生き様の記録がここにあります。

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    2014年11月08日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    人生の50冊
    豊かな教養のための楽読部門 ベスト2

    ヨーロッパをデザインした男、ユリウス・カエサル本人によるヨーロッパ統合史。
    これ以上ないというくらいに簡潔で、明瞭。
    文章の目的は、
    政治家による広報文書であり、
    マスコミ機能を利用したプロパガンダと考えれば
    合点がいくが、これほどの文章力で自分の業績を表現できる政治家が歴史上でどのくらいいるか。
    まさに不世出の人物による自伝。

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    2013年08月07日
  • 同時代史

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    ネタバレ

    ネロの死後に即位したガルバ、オト、ウイティッリウス、ウエシパスアヌスの4人の皇帝たちの争い。オトに敗れローマで殺害されたガルバ。初戦には勝利したものの最終的に敗れ潔く自決したオト。オトを倒しガリアからローマで皇帝となったウイティッリウス。政治を顧みず自堕落な生活を続けるウイティッリウス。東方のユダヤとの戦いの最中に兵士たちに皇帝におされたウェシパスアヌス。内乱の果てに皇帝となったウェシパスアヌス。ゲルマニアの反乱。

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    2012年11月28日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    ネタバレ

     8年に渡ったガリア地方への遠征を、簡潔な文章でまとめている。ガリア諸部族の風俗についての記述も、カエサルが指揮した戦闘の背景として欠かせない。1年を約30頁でまとめており、読みやすい。地図は何度も見返した。

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    2012年11月19日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    塩野七生のローマ人の物語で興味を持った本。
    カエサルが歴史家のために資料として記録したガリア戦記にもかかわらず、歴史家がこれ以上のガリア戦記を書けないという感想をもったのも納得。
    簡潔にて明瞭、にもかかわらず情景が思い描けるほどの描写。2000年以上残る作品に相応しいほどの作品。
    巻末に専門用語が図入りで詳細に記載されてる点は良かったのだが、カエサルの8年にもわたる行軍を1枚の地図で記載してあり、非常に解りづらかった。。。1年毎に1枚の地図で記載してほしかった。。。

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    2011年11月04日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    完訳本には珍しく、図説が充実。(どういう印象持ってるんだ)
    注や専門用語の解説もあってとてもわかりやすい。
    何より戦記普通に面白い。
    内容を鵜呑みにするわけにはいきませんが。

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    2010年11月07日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    最高にすばらしい。
    今から2000以上前の天才指導者ユリウス・カエサルの書いた行軍記である。
     あくまで簡潔に、わかりやすく書かれている。

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    2009年10月04日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    カエサルは、ローマ史に燦然と輝く名将の一人であるばかりか、ローマの将来を見通す慧眼の持ち主でもあり、さらにはローマ最大の弁護士とも称されるキケロにも並ぶ雄弁家であり、その上タキトゥスにも劣らぬ希代の名文家である。また、女性関係ではゴシップに事欠かない軟派男であり、借金王でもあった。そんな破天荒な天才の著作の中でも最も重要なのが、本書「ガリア戦記」である。ガリア戦記にはいくつかの邦訳があるが、おそらく一番読みやすいのは、近年出版された講談社学術文庫版であろう。それでも、訳文につきものの堅苦しさとぎこちなさはいかんともしがたいが、カエサルの明晰な思考と、そこはかとないユーモアのセンスを感じるには十

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    2009年10月04日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    2000年経とうが全く色褪せることない、普遍的おもしろさ。人間の本質がある。良い文章は、何回読んでもおもしろい。5回は読んだな。人生の曲がり角で、これからも読み続けよう。

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    2009年10月04日
  • ゲルマニア アグリコラ

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    ネタバレ

    「ゲルマニア」
    ローマ帝国北方の脅威。ゲルマニアの諸部族に関する民族誌。野生に満ち強力なゲルマン人と、文明化し過ぎ頽廃・衰亡へ向かうローマ人を対比し、警告を発する。

    「アグリコラ」
    タキトゥスを岳父アグリコラの伝記。暴君ドミティアヌスの元での貴族の生き方とブリタニア地理や民族を詳しく記す。

    「ゲルマニア」は岩波文庫で読んだけど、こちらの方が読みやすかった気がする。「アグリコラ」ははじめて。ブリタニア征服の歴史など面白い。タキトゥスって歴史家だけでなく、執政官や総督も努めていたのは知らなかった。

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    2025年10月01日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    ガリア戦記
    著:カエサル,G.J.
    訳:國原 吉之助
    講談社学術文庫 1127

    難読書、地名、人名ともなじみがないので、カエサルが率いている軍団がどのように動いているのか、イメージがしにくい。本書後ろに座標が入った地図と、その後ろに地名辞典とその座標が載っているのでそれを頼りにするしかない。ガリア(=フランス)領内をローマの大軍がくるくると回っているのである

    ガリア=ほぼフランス(+ベルギ全土、+オランダ一部、+スイス一部、+ドイツ一部、+イタリア一部)、つまり、ガリア戦記とは、ローマ人カエサルから見た、フランス討伐記なのである

    ゲルマニア=ドイツ、ブリタンニア=ブリタニア=UK、
    ロー

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    2024年05月18日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    カエサルのガリア征服は目玉となる業績の一つで糸も容易く成し遂げたように誤解するが、さまざまな想定外や苦労を乗り越えていたことをリアルに認識できた。

    文面の裏側が気になるところ。どうしてカエサルはガリア人や自分たちの動きを読み切れるようになったか。どうやって味方の士気をあげたか。普段どんな言葉を部下と交わしていたのか。具体的なやり方がとても気になった。

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    2021年02月26日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    ローマ人の物語を読んだときからいつか読もうと思っていた本。
    2000年前の話が生々しく伝わってくる。幾つもの惨殺すら記述するのだから。勝者の弁と言う当たり前の事を抜いても、それ程多くない人数で、戦いを勝ち抜いてきた所、特に、事前の情報収集を元に作戦を立て、実行に移し、相手の降伏の交渉においては、武器を一箇所に集めさせ、大量の捕虜を取ると言った一連の組み立て以外に、兵士の昼夜分かたずの力戦、設営なども興味深い。
    解説の年表にある、25歳の時に、「修辞学を学ぶ」と言う箇所は、この戦記だけでは無く、カエサルの政治家、軍人としてのベースになったんだなと。

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    2016年05月01日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    「ー」

    カエサルによるガリア地域の平定がカエサルによって書かれている。大変にシンプルな書き方で、美しい。たぶん原文はもっと美しいのだろう。ローマ人の物語、でカエサルの章をすでに読んでいたので、うまく理解できた。8巻からはヒルティウスによって書かれており、それによってカエサルの文章の書き方が優れていると再確認できる。

    ガリア人、ゲルマン人について記述されている。そこから、彼らに有効な戦術を考え、統治してきた様は素晴らしい。カエサルは偉大だ。

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    2015年03月29日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    ユリウス・カエサルによって書かれたガリア遠征記。
    カエサルの文章はキケロと並んで、ラテン語の名文といわれていますが、2000年以上前に書かれたものとは思えないほど、簡潔にして要点を得た文章。9年に亘ったガリア・ブリタニア遠征の全貌がつかめます。この遠征によってライン川がローマ帝国とゲルマン民族との国境が確定し、その後のローマ帝国の繁栄にもつながります。4~5万人の軍団でガリア全体を征服したカエサルの戦略的・戦術的な天才性ばかり目立ちますが、結果的に100万人以上の死者を出したといわれるガリア側から見ればいい迷惑なんでしょうが。

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    2013年08月11日