國原吉之助のレビュー一覧

  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    講談社「ガリア戦記」、何気に解説がよかった。あと、やっぱりカエサルが書いていない”第八巻”があるのもいい。第八巻を書いたヒルティウスによると、カエサルは、自己の考えを正確に明瞭に述べる技量を備えていた、とのこと。確かにその通りと思う。ちなみに、やっぱり第八巻はなんとなく爽快さに欠ける。カエサルとヒルティウスの違いなのだろう。
    改めて「ガリア戦記」について。カエサルは、こんな感じ?
    ・自分が指導者であると自覚して、判断・行動をしている。・部下を叱りはしても、自信を持たせるような配慮を必ずしている。・人を見抜く洞察力もあり、状況把握力を持っていたのだろう。・戦わずして勝つ手段として、技術力を全面的

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    2013年01月28日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    カエサルが自身のガリア遠征を簡潔な文体かつ客観的に描いた史料。民族うんぬんはごちゃごちゃするので無視すればとても読みやすい構成になっている。第八巻はカエサル以外の人が書いたためやはり劣ってしまう。自画自賛したり我褒めするようなことは書かれておらず、遠征での成功・失敗・ガリア民族について余すことなく描かれており、これを読んだローマ市民の支持率は否が応でも上がってしまうだろう。メディア戦略にも長けているカエサルはやはり別格です。

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    2012年04月22日
  • ゲルマニア アグリコラ

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    「ゲルマニア」というゲルマン民族の風俗や民族に関する概要をまとめた作品と、「アグリコラ」という岳父(妻の父)の伝記を一冊にまとめたもの。

    風俗誌や伝記として史実を坦々と記すというよりもいきなり著者タキトゥス自身の政治的主張が表に出たりしがちな上、異本も多く解釈が分かれる箇所も多いようで、これを読むとカエサル「ガリア戦記」の平易な文章が賞賛されラテン語の教科書となったことが納得できる。

    タキトゥス自身もカエサル「ガリア戦記」をよく引き合いに出すけど、必要な箇所はちゃんと引用されているのでこの本一冊でもとりあえず問題なく読める。が、先に解説つきの「ガリア戦記」を読んでおいたおかげで分かりやすか

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    2011年10月30日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    まるでエイジ オブ エンパイアを観ているかのよう。簡潔で客観的な描写は読みやすい。大八巻だけは別の作者が書いたものでカエサルの文章よりも劣る。巻末の専門用語略解に絵があるので戦闘の様子が想像しやすかった。ガリア人がケルト人のローマ読みだったのを初めて知った。ガリア人とローマ(カエサル)はアケメネス朝とイオニア人に、ブリテン島のガリア人やゲルマン人はアケメネス朝とアテネ、スパルタの関係に似ている。イオニア人よりも文明度が低い分、アグレッシブだったのだろう。

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    2011年09月02日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    2000年前に書かれた本ですがローマの作戦、ガリア人の戦いぶりが実に鮮やかに描かれています。登場人物が多く、また地名が現在と異なる等多少難しく感じるところもありますが、所々に挟まれた地図や挿絵が理解の助けになるでしょう。

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    2011年05月16日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    ローマの英雄カエサルによる、7年にも及ぶガリア遠征記。綿密にして簡潔な文章は自身の筆によるものとは思えないほど客観的な記録となっている。当時のローマとガリア(ヨーロッパ本土からイングランドにいたるまで)の関係が面白く、興味が湧く。長く読み継がれてきただけのことはある。記述が冷静過ぎて小説のような盛り上がりには欠けるけれども。

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    2011年04月24日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    カエサル自身の文才(?)によるものなのだろうか、どんどん先へ先へと読み進めたくなるような文章だった(第七巻までは)。もっともラテン語原文を読んでいるわけではないので実際どうなのかはわからないが、少なくとも訳者の国原氏の力があってこそのものでもあろう。
    共和政期ローマ時代のガリア(現在のフランス・ドイツ周辺)を舞台にしたカエサルの戦功日誌的なもの。そのためか当時の戦争がどのようであったのかが垣間見られる。

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    2009年10月04日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    ようやっと読んだ。んー、これまでなじみの薄いタイプのカタカナ名前が多いのがつらい。でも文章の躍動感はすさまじいものがある。塩野でなくてもカエサルに惚れる気持ちはわかる。ハゲの女ったらしだけど。これは時間をおいて再読、かな。

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    2009年10月07日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    人物名や部族名を覚えるのが大変でしたが、2000年以上前の天才的政治家・武将が実際に書いた迫真の記録を読めた、というのは貴重な体験だったと感じました。全体的に文の訳し方(日本語への訳し方)は塩野さんの文章よりも自然な感じがしましたが(兵士への演説とか)、カエサルが兵卒達を「お前ら」と呼んだり、兵卒達が「わしら」と言ってるのには違和感がありました。ちょっとおっさんくさいってば(笑)。

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    2009年10月04日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    ネタバレ

    塩野七生氏が著書の中で絶賛していたので試しに読み始めてみたが、読み始めた時は「それほどか?」という印象。

    塩野氏が歴史家でも研究者でもないのに歴史書のような装丁、引用でミスリードしながら嘘混じりの誤解・勉強不足の内容を平気で書くことや『ローマ人の・・』の書き方への嫌悪を差し引いても、
    1) 原文で読んでいないこと、
    2) 私が日本語・英語の優れた報告書(= より進んだ時代の洗練された形式)に慣れていること、
    3) 同時代のローマ人のレベルを知らない(日本書紀を読んだ経験から、同時代人はかなりの野蛮人であり、簡潔に系統的に書けるのはかなりの知識人、才能であろうことは想像できるが・・)こと、

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    2024年03月23日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    この訳は読みやすく、毎日1巻づつよめる。日曜の晩はガリア戦記をたのしむことにした。その前にふと思い立って、ラテン語で1ページ目を「ながめ」でみた、それからおもむろに和訳を読んでみると、ラテン語で分かったつもりになっていたことと丸で違う。ラテン語の進捗は程遠いことに気づいただけだった。

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    2011年10月23日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    確かに名文なのだろう。カエサルが一気に書き上げたと言うけれど、なるほどそのときの情景が浮かんでくる様である。

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    2010年12月25日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    塩野七生の『ローマ人の物語』のカエサルについての内容を読んで、
    気になった本。

    カエサルが7,8年に及ぶガリア遠征について、
    1年毎にまとめて記述したもの。
    自分の行動について書くときに一人称ではなく「カエサルは...」と客観的に記述してるのがちょっと面白い。

    「簡潔にして流麗」というのがカエサルの文体の評価らしいですが、
    結構回りくどい言い方もしてるような気がするんですが。
    訳が悪いのか、いや読解力が足らないのか。
    その内また読んでみようと思います。

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    2009年10月04日
  • ガリア戦記 Gaius Julius Caesar

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    二千年以上前に書かれたのに充分面白いです。先にカエサルがらみの本を読んでおいて、固有名詞に馴染んでおくとわかりやすいかも。

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    2009年10月04日