平野恵理子のレビュー一覧
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昭和の時代、主に戦後以降当時の社会を支えるためにあった仕事だが、今では無くなってしまった仕事を集めた書籍。イラストがついているので、どんな仕事だったのか想像しやすくなっている。当時の価格帯も掲載されているが、当時の経済状況の知識が無いので、冒頭に記載がある簡単な賃金・物価の変遷表から想像するか、本格的に調べてみるしかない。これもまた楽しいのですが・・
消えてしまった仕事についても、一つ一つ考察することも楽しいと思った。いろんな妄想をするのが、楽しいのだ。
例えば、なぜ、その仕事が消えてしまったのか?もし、その仕事が現在の進歩したインフラやテクノロジーを使えたとしたら、今でも仕事として存在できる -
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平野恵理子『五十八歳、山の家で猫と暮らす』文春文庫。
横浜から両親の残した八ヶ岳山麓の小淵沢の山荘に移り住んだイラストレーターによるエッセイ集。カラーイラストも多数収録。
五十八歳、山の家、猫と気になるワードが3つも並べば読まずにはいれないでしょう。
自分は還暦を過ぎて、再雇用が決まったのを機会に田舎のポツンと一軒家に移り住み、その半年後には全身真っ黒の迷い猫を保護し、飼い始めた。
著者も書いているが、山の家となると家の中に色んなムシが現れる。ゲジゲジやカマドウマ、カメムシなどは著者の家と同じだ。風呂場でカマドウマに遭遇すると驚くのは解る。
冬への備えや雪との格闘も山の家ならではだ -
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ここに114種の「昭和の仕事」が取り上げられ紹介されているのだが、昭和半ば生まれの自分でも、その多くは直接には知らない。あるときには相応に必要とされる仕事であっても、時代が移り行き、機械化が進んだり生活環境が変わっていくと、少しずつ廃れてしまったり、場合によってはなくなってしまう。
取り上げられている職種では、身体を使った労働が多いが、それだけ「働く」ことには苦労が多かったし、その働く姿が生々しく人の目に見えていたのだろうなと思う。正に生業(なりわい)の世界。各解説はコンパクトにまとめられていて、社会の片隅で黙々と働いていた人たちの姿が浮かんでくる。
それぞれの職種に平野恵理子さんの -
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『五十八歳、山の家で猫と暮らす』の平野恵理子さんによる歳時記。
立春には手書きのお札、夏至にはアジサイの花を電灯の上に吊るす、大暑には麻布で布団皮を縫う、などなど、二十四節気ごとに手づくりで季節を味わうアイデアをイラストで紹介。
マッチ箱に紙を貼るだけとか手軽な感じがいいですね。ゆるいイラストもかわいい。というかこっちが恵理子さんの本業なのか。
冬になったらあたたかいものを作る機会が増えるので土鍋を食器棚の手前に出すとか、小さなことでも季節を感じられるんだな。
もともとは『暦生活』の連載記事だったそうで、私が恵理子さんを知ったのもここの記事だったと思います。
2月なのに春みたいな -
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『五十八歳、山の家で猫と暮らす』に続く、平野恵理子さんの山暮らしエッセイ。
この第二弾のタイトルに勝手に親近感を抱いていましたが、免許をめぐるあれこれは本当に親近感。
やる気満々で問い合わせたら「今は学生の予約でいっぱいだから4月まで待て」と言われたとか、最初のうちはミラーを見る余裕なんてないから見るふりしているだけだったとか、若い人に「運転怖くないですか」と聞いたら「全然」と即答されたとか、今まで行った一番遠いところはディーラーだとか、ああ、よくわかる。
「どこかで自分が車を運転していることに、いまだに確信を持てていないようなところがある」というのも共感。
ローカルな地名がい