若田光一のレビュー一覧
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宇宙飛行士若田さんが3ヶ月の宇宙飛行の直前に出した著書
きぼうの役割、宇宙飛行士に求められる能力、運用センス、
地上での訓練など詳細に分かりやすく書かれ、宇宙や実験の写真など多く掲載
宇宙へ暮らす時代を身近に感じる事ができる
長期滞在では、ミニ地球環境を維持する仕組みや環境が不可欠である
酸素を供給し、二酸化炭素を除去し、気圧、温度の維持。
飲み水や食糧を供給し、排泄物を処理など。
環境制御システムを宇宙で長期に維持すること自体、非常に大きなチャレンジ。
しかし、そこで得られた技術やデータ、知識や我々地上の生活に還元できるものは多い
水は貴重品
飲料水、実験機器など -
Posted by ブクログ
ネタバレチームで仕事をする上で何が重要か、どのように考えればよいか、宇宙ステーションの指揮官としての経験から説かれた本。
「一瞬で判断する力」というタイトルだが、瞬間的な思考力というよりも、仕事の進め方をどのように決めていくかという意味での「判断力」について書かれている。
限られた条件、国際色豊かなメンバー、宙と地上の立場・状況の違いなど、話のスケールは大きいが、普通の職場での問題解決にも役立つ考え方が豊富に書かれている思う。
内容は壮大だけど、実体験を元に書かれているのでリアリティと説得力が違う。
何より宇宙飛行士としての話は、普通の仕事論の本より断然面白い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ若田さんの人生観、リーダーとしての感覚が書いてある。
心にグッとくるキーワードが散りばめられているから面白い。
「やってみてダメだった」では許されない
くよくよ悩んだところで何も変わらない。自分自身にできるのは、前に進むか、留まるか、後退するかの三つだけ。だったら前に進みたい。
挑戦する相手は自分
周囲の眼はごまかせても、自分に嘘はつけない
あくまでも。自分が自分自身で設定した壁を乗り越えることができたかどうか
周りから批判されたり褒められたりしても、果たしてそれが自分の生き方、価値観に照らして合わせてどうなのかを見極めることが肝要
前例踏襲に陥ってはいけない
a bad decisio -
Posted by ブクログ
国際宇宙ステーションに長期滞在中の若田さんにエールを
送りたくて、書店で見つけて即買いした一冊。
第1章 宇宙ステーションは「ミニ地球」
第2章 国際宇宙ステーションで何をする?
第3章 長期滞在―「宇宙に暮らす時代」が始まる
第4章 宇宙飛行士はどんな人たち? 宇宙で何をする?
第5章 宇宙飛行士に求められる能力―「運用のセンス」
第6章 宇宙飛行士訓練の実際
第7章 グループで力を発揮するために
第8章 宇宙飛行士の地上業務
第9章 宇宙開発を日常に活かす
国際宇宙ステーションの概要を分かりやすく解説している
第1章~第3章ももちろんよかったけれど、やっぱり宇宙 -
Posted by ブクログ
題名にもある通り、ISSおよび宇宙飛行士について書かれていて、著者の自伝ではない。ISSと宇宙飛行士という形に本書の内容は大きく分けられる。
正確な状況把握、的確な作業の遂行、コミュニケーション。これらの能力は地上でも宇宙でも大切なもの。しかし、宇宙におけるこれらの重要性は、地上におけるそれとは比較にならない。なぜなら生命の危険に直結するからだ。だっから過酷な環境下で何度も訓練を行うのだろう。
また、宇宙で実験することの意義、ひいては宇宙開発の意義もよく伝わってきた。
各章内が細かく別れているので、呼吸がとりやすかったので簡潔にまとまっていると感じた。読みやすい本。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
国際宇宙ステーション(ISS)は、1998年から建設が進められている世界15ヵ国による国際協力プロジェクトだ。
日本人で初めてこのISSに長期滞在する若田宇宙飛行士が豊富な写真・図に自らの体験を交えて、そのすべてを興味深く解説する。
[ 目次 ]
第1章 宇宙ステーションは「ミニ地球」
第2章 国際宇宙ステーションで何をする?
第3章 長期滞在―「宇宙に暮らす時代」が始まる
第4章 宇宙飛行士はどんな人たち?宇宙で何をする?
第5章 宇宙飛行士に求められる能力―「運用のセンス」
第6章 宇宙飛行士訓練の実際
第7章 グループで力を発揮するために
第8章 宇宙飛行士の地上業務
第 -
Posted by ブクログ
若田光一さんのISSの説明本…のはずだが、おおむね内容は宇宙飛行士の業務に関するもの。やはり冬山訓練やロボットアーム訓練(若田さんの十八番!)など宇宙飛行士としての訓練や経験は非常に濃密に書かれている。特にロシアでの訓練の様子やアメリカとロシアの宇宙飛行に関するポリシーの違いなどは若田さんでないとここまで詳細には書けないだろう。
この本の内容はISSや他のミッションについて内容薄めな事から分かるが、日本人の最長宇宙滞在記録を持つ若田さんは業界きってのプレイヤータイプ。野口聡一さんや山崎直子さんなどロビー活動が盛んな優等生的スポークスマンタイプの話は分かりやすく興味をそそられるが、こういう職人気 -
Posted by ブクログ
本書で提示されているスキルは至ってシンプルで特に目新しいものはないが、宇宙飛行士いう、未知なる環境で絶対にミスが許されない職業で、いかに基本が大事かということが痛感させられる。目から鱗の仕事術なんてものよりも、基本に忠実に、確実に目の前の業務をこなしていくことが、結局は近道になる。
本書で提示されているスキルはビジネスマンなら一度はどこかで聞いたことがあるものばかりだ。trust but verify等、私も新入社員として働いていた一年目に教えらた事だ。当時は軽く流していたが、これが宇宙飛行士という(文字通り)雲の上のような職業に通じるものだとは、いかに基本が大事かという事が思い知らされる