紫式部のレビュー一覧
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作者が意図しただけあって、
展開に流れがあって、物語に惹き込まれ易い。
大胆な巻の省略が上手く機能している。
絵合わせ、香比べ、書比べと、
優美で典雅な世界に魅了されつつ、
そこに潜む人間批評のスリルにドキドキする。
しかし、自分の愛しい人が他の女の話をする。
それってどんな気持ちだろうか。
今...続きを読むPosted by ブクログ -
通釈と原文を合わせ読めるのが良い。「つれづれなるままに」は「今日はこれといった用事もない」となる。兼好が見てきた物事には全て意味がある。そんな考えを分かりやすく知る事が出来る。Posted by ブクログ
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1巻に続いて挿絵がすてき。
光源氏の30歳代の様子を描いた2巻。
お話の方は、けっこう読みやすいです。が、、、
平安の言葉?(裳着→もぎ、とか)
をすぐに忘れてしまって、
「えーーーっと、なんだっけ?」みたいに
前のページに戻ること数え切れず。。Posted by ブクログ -
荻原規子の源氏、ちょっと期待しすぎたか。
意外なほどに、古文に忠実なのではないだろうか。
読みやすいとは思うけれど、彼女らしい物語性は感じられなかった。
淡々と綴られていく物語は、多くを説明せず、語らない。
そこは読者側の読解力、想像力にかかっている。
試されている気がして、ちょっと息苦しい。
ま...続きを読むPosted by ブクログ -
女性の姦しい感じや清少納言の面倒くさそうな感じが今のOLの世界にも通じているような感じかした。女性ではないので実際はどうだが分からないが、今も昔もかわらないなぁ。Posted by ブクログ
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古典としては読みやすいですが、いつもの荻原さんの文章のような読みやすさを期待するとちょっと読みづらいかと思います。 もう少し意訳して、荻原さんの文章にしてしまってもよかったのではないかと思いました。Posted by ブクログ
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この前、島根県に旅行に行ったのだが、そこでたくさんの神社などを見た。
出雲大社は「縁結びの神様」という程度の認識しかなくて、もちろん神話も、有名なのを触りだけ知ってる程度。
そんなんじゃ100%楽しめないと思って、かの有名な「古事記」を読むことを決意(もう遅いけど)。
いきなりむつかしいのは手に余...続きを読むPosted by ブクログ -
教科書で習った程度しか知らない世界。そのほかの段も、清少納言の性格がぶれない感じで面白かった。ただ後半はだれる。何を言いたいのかわからない段も増えてくる。単なる日記・メモ帳のたぐいだなあと思う。豆知識が途中途中にはさまれ、参考になった。Posted by ブクログ
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初心者のための古事記入門書。
抜粋されたエピソードを現代語訳、書下し文、解説で紹介している。
古事記は予想以上にツッコミどころ満載でした。
現代語訳を先に持ってくることで書下し文が読みやすくなっていて、意味の分かる古い言葉に接することで、日本語の響きの楽しさが味わえて面白かった。Posted by ブクログ -
平家物語の全体像と主要なエピソードがざっと読める。学校で習ったのをなんとなく覚えているのか、他の作品で観たり読んだりしたのか、知っているのもちらほらと。
出家する人と自死する人がとても多いのが印象に残った。死生観、人生観がよく分からない。Posted by ブクログ -
日本神話をわかりやすく口語訳してくれている。
アマテラス、スサノオといった有名な神様の逸話や、ヤマトタケルの武勇伝など、何と無くしか知らなかったことをお手軽に学ぶことができる。
天皇の繁栄とからめて書かれているので、話が飛び飛びであることを感じてしまうことは否めない。
ヤマトタケルは日本書紀で...続きを読むPosted by ブクログ -
枕草子のいわゆる入門書。現代語訳のあとに原文が記載されており、また主要な章が抜粋されているため、初心者でも読みやすく、清少納言の世界観に浸りやすい。
入門書とは言いながら、その時代における基礎知識がなければ少し読みにくいような部分もあるが、現代と感覚が共通しているような部分も随所に感じられ、意外な印...続きを読むPosted by ブクログ -
古典とは思えないガッチリしたSF。
大昔によくこんなぶっ飛んだ設定を思いついたもんです。
途中、おばあさんが一切登場しなくなったので、死んだの…!と思いましたが、元気そうで良かったです。
まあ、昔の既婚女性はそうそう出しゃばらないものですよね。
13.02.01Posted by ブクログ -
「枕草子:清少納言」と「方丈記:鴨長明」と「徒然草:吉田兼好」 日本3大随筆のウチのひとつ
むろん古典を読める能力は残念ながら持ち合わせていませんので、現代語訳でつまんでみました。
原文は枕草子と対応して243段で構成されているようですが、本書はそのうちの75段を選択した入門書です。
読んだ感想...続きを読むPosted by ブクログ -
このシリーズはおおまかな話の流れがつかみやすく、読みやすくてお気に入りです。
全体像をつかむための内容でも、さすがの源氏物語という感じで、わりと長め。Posted by ブクログ -
おもしろかったけど、やっぱりあの分量をこの紙数では無理があるなぁ。
戦いの場面ばかり選ばれていたのは作品の性質上仕方がないことかしら。
全訳が未だ出版されてないというのは驚きの事実。ぜひぜひ、と思う。
全体に現代語訳に原文の良さが全く反映されていなかったのが残念。むしろ原文の方が分かりやすかったと...続きを読むPosted by ブクログ -
前々から興味を持っていた伊勢物語。本書は原文と現代語訳の両方と平安時代の豆知識(一部絵もあり)がついていてわかりやすい印象をうけた。個人的には現代語訳を原文より後に持ってきてもらった方が読みやすいと思ったのが残念な部分だった。しかし平安時代の人の恋愛観念がよくわかり面白かった。それは現代人には理解し...続きを読むPosted by ブクログ
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とある本の予習のため。そしてとある人への予習のため。
前半と後半に分けるならば前半が圧倒的に面白い。
そして文体の面白さ。
しかし八剣士それぞれがそれぞれに残酷な面も持っているのがぎょっとする。Posted by ブクログ -
有名であるにも関わらず、長く読みづらい記述のためにとっつきにくい源氏物語を、巻ごとに「あらすじ」「通釈」「原文」「寸評」をつけることで読みやすくした、源氏物語ビギナーにはとてもありがたい本。
日本人なら源氏物語という本を知らない人はいないと思うし、なんとなくの内容(光源氏ってプレイボーイが色ん...続きを読むPosted by ブクログ