ヴィンセント・スタンリーのレビュー一覧

  • レスポンシブル・カンパニー

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    責任のある企業とは。
    企業のあるべき姿を提示している本ですが、企業が向き合う「工場」や「顧客」にも協力を呼びかけています。
    確かに企業単体で動いても意味はなく、企業を通して全体で動くような仕組みがあれば、この大量消費社会に少しでも抵抗出来るんじゃないかと感じました。
    そのための行動を示しており、なるべく多くの人に読んで欲しい内容と思いました。
    特に『自然』を「資源」と呼んでしまっている指摘にはハッとしました。
    この本が発売されて既に12年経っていますが色褪せる事なく、まさに今必要な内容だと切に思います。
    巻末のチェックリストも企業向けにありますが、家単位で出来ることもあるため、協力していきたい

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    2024年11月05日
  • レスポンシブル・カンパニーの未来―――パタゴニアが50年かけて学んだこと

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    社会に対する責任とはなにか。ひとは社会的意義のある仕事をしたいと思っているもの。
    パタゴニアが企業としての責任や社会に果たすべき役割を考え行動していることがよくわかります。そして地球が直面している課題も。

    なんとなく知っていたパタゴニア、あらためて製品に込められた思いを知ることができました。正しいことをすれば正しいことをするようになる、、いい言葉だなと。できることからひとつずつ。

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    2024年04月29日
  • レスポンシブル・カンパニー

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    訳読本は、理解するのにやっぱり疲れるときがある。

    でも、この本はパタゴニアの本質部分しか書かれていない。こんなにも消費者に正直に、自然を真っ直ぐに愛する会社が他にあるだろうか?
    この彼らの精神を私たちは見習うべきだろう。大きなビジョンを持ちながらも、社会に人に正直に生きる。これは、会社のあり方でもあるが人間としてのあり方でもあるはずだ。
    常に愚直にあることを誇りにしたいものだ。大人の本音と建前に引きずられて言い訳がない。

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    2013年07月03日
  • レスポンシブル・カンパニー

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    資源が乏しくなりつつあるにもかかわらず、世界人口は増加し、都市に住む人が増え、消費は拡大している。これでは、遠からぬ将来、いまのような消費社会は崩壊するだろう。我々はいま、大量消費の新しい社会―ポスト消費社会―へと移行しつつさり、時間や公的空間、バランスといったものについて人間が持っていた感覚を取りもどさなければならない状況にある。
     ポスト消費社会になると、社会コストと環境コストが製品価格に反映され、物の値段は全体に高くなるはずで、楽しみとしての買い物は減るだろう。これは悪いことではない。時間的にはいまよりも余裕が生まれ、友だちや家族と過ごす時間を増やしたり、有意義な仕事をする時間を増やした

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    2013年04月14日
  • レスポンシブル・カンパニーの未来―――パタゴニアが50年かけて学んだこと

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    CSRを世界にも稀な高水準で果たすパタゴニアの経緯と事例、そして彼らの目指す世界が分かるという点では必読書。
    一方で、彼らの顧客セグメントは登山家やサーファーなど、サステナブルなプロダクトとも相性がよく、プロダクト以外でもCSRを果たしそれをアピールすることで顧客ロイヤリティに繋がりやすいのは確か。
    それを踏まえると、そうではない企業でどこまで再現性があるかは怪しいと感じた

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    2024年05月25日
  • レスポンシブル・カンパニーの未来―――パタゴニアが50年かけて学んだこと

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    過去に読んだり個人的に知っていることも書かれていましたが、パタゴニアが創立して50周年のこれからについてが読めました。
    なので、パタゴニアの本を読んだことがない人にとっては過去の本を読むのもいいですが、これを読めばいいかもしれません。

    起業している(したい)人や、会社を変えられる立場の人、今の所属している会社の旧体勢にもやもやしている人が読むと新たな発見があると思います。

    自分の商売がうまくいっていて、自分の仕事に付加価値をつけたい、また、ビジネスに責任を持つことということが何か知りたい人にもよいと思います。

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    2024年04月07日
  • レスポンシブル・カンパニー

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    パタゴニアの創業者であり現在もCEOをつとめているイヴォン・シュイナードの共著。社会や環境に対する責任を果たすことが結果としてビジネスにもメリットをもたらすという、一見背反する事柄をどう実現するかについての具体的な手法が解説されている。巻末のチェックリストは環境保護に関心ある団体には役に立つ資料になりそう。

    「一歩進むことが、次の一歩を可能にする」「人間とネズミの遺伝子は1%しか違わない。パタゴニアと他の企業も、ほとんど違わないはずだ」「製品が環境に与える負荷の90%はデザイン段階で決まる」「責任ある会社の利害関係者とは、株主、社員、顧客、そして地域社会と自然である」「仕事に意義が生まれるの

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    2014年11月09日
  • レスポンシブル・カンパニー

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    ネタバレ

    時代は大量消費社会からポスト消費社会へ。地球は史上6番目に迎える絶滅の危機、企業は地球と向き合い責任ある活動が求められる。これに気づく進む企業は、自然に与える負荷を考慮して経営を考えるべきと説いている。

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    2013年11月18日
  • レスポンシブル・カンパニー

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    アウトドアブランドとして独自のポジションを確立している、パタゴニア。
    その経営方針や社内運営がユニークであることを漏れ聞いていたので、興味を持っていました。
    最近、そのパタゴニアの創業者による著書が話題になっていたので、読んでみることにしました。
    テーマは「企業の責任」。
    まず、人間が経済活動を続けていくことの限界、自然界の生物が置かれている危機的状況を説明しています。
    その上で、「責任ある企業」の利害関係者として、株主、社員、顧客に加え、地域社会、自然を挙げています。
    そして企業として、企業の一員として取り組むべき「有意義な仕事」とは何かを、パタゴニアの具体事例を挙げて考察し、利害関係者に対

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    2013年08月27日
  • レスポンシブル・カンパニー

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    前作を読んでしみじみいいなあと思っていたら、尊敬する人から新作もいいわよ、と言われて早速買ったのがこれ。

    人は正しいことをすると、もっと正しいことをしようとする。

    この一文に、パタゴニアの企業スピリットが凝縮されているような気がします。だから、成長しながら正しいことを推進し続けてこられたんじゃないかと。

    自然資本の経済を読んだときも感動して涙が出たけれど、この本でも、ほらこんな風にできる会社があるじゃないか、と嬉しくて泣けました。

    で、レスペクトの気持ちを込めて、パタゴニアのバッグをひとつ買ったのでした。

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    2013年05月01日
  • レスポンシブル・カンパニー

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    ネタバレ

    事業(株主・取引先)、社員、顧客、地域社会、自然という5つの側面に対する責任ある企業活動がどのようなもので、どのように前進していくかが示されている。
    商品の品質、機能性と価格だけでなく、製造過程や流通過程でどれだけ自然や人に影響を及ぼしているのかという価値基準の重要性に気づく。
    ただし、生物としての活動そのものが環境に何らかの影響を与えることは明白だが、生活するうえで影響はゼロにできるはずもなく、では、極力少なくするべきかと問われると、著者のように明確には答えられない自分がいる。
    実際のところ、品質よりも低価格やファッション性に重きが置かれるような生活や好みも否定できない。パタゴニアの製品が信

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    2013年04月07日
  • レスポンシブル・カンパニー

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    【ひとつの戦略】
    パタゴニアの宣伝でもありますが、これからの企業を見ることができます。
    あくまで、ひとつの戦略ですが、このような方法もありだと思います。

    環境負荷と企業利益は、いっけんトレードオフの関係に思います。
    環境に対して負荷の少ないものを生産すれば、利益は少なくなると感じます。

    しかし、この本を読むとよくわかるのですが、「地球にいいことをしている」と「会社に利益をもたらしている」では、前者の方が社員のモチベーションが高くなります。
    さらに、ブランドイメージが良くなり結果的に高利益企業になっていきます。

    メーカにとっては、いかに安くていいものをつくることが目標になっていますが、高く

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    2013年03月08日
  • レスポンシブル・カンパニー

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    環境や社会に対する取組みを重視しているパタゴニアが企業として取り組んできたことをまとめた本ですが、多くの気付きを得ることができます。製造されたものは価格以上の代償(自然など)をどこかで支払っているし、例えば美味しいコーヒー豆は違法な労働環境によって作られてるのかもしれない。いち消費者として考えたことなかったけど、製品の背景、ストーリーをもっと知り、自分が好きになれる企業から買いたいと思った。また生産者としても、電気や水、環境に着目し、事業を考えていくことへの意識が出て非常によかった。

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    2013年01月04日
  • レスポンシブル・カンパニーの未来―――パタゴニアが50年かけて学んだこと

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     パタゴニアに入りたいと思う人は、その理由として、会社と自分の価値観が一致していることを挙げることが多い。このように深い部分で会社とつながっていると社員のモチベーションが高まり、仕事が大変になったときにも冷静沈着な対応が可能になる。毒性染料が使われていない新しい生地を探さなければならないときも、がんばりが利く。換気改善のためにびっくりするような額を投資してくれと工場と交渉するときも、配送センターの建設候補地に農地を提案してくるなと不動産業者を説得するときも、同じだ。正しいことをしようとするからモチベーションが高まり、ふつうならあきらめることもあきらめずにがんばるようになる。有意義な仕事というの

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    2025年09月12日
  • レスポンシブル・カンパニー

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     政府の視点も変わりつつある。国際連合では、各国政府の決算として「トリプルボトムライン」を原則にすべきだとしている。これは、利益(profit)、人(people)、地球(planet)という三つの面において最終損益を考えるもので、三Pとも呼ばれる。

     
     科学系ジャーナリスト、ダニエル・ゴールマンが書いた『エコを選ぶ力―――賢い消費者と透明な社会』(早川書房)では、環境破壊を減らせるシンプルながらとても包括的なルールが三つ、提案されている――「自分の環境負荷を知る、改善を心がける、得た知識を共有する」だ。これは、大企業から零細企業まで、これから活動を始めるところも続けていくところも、すべて

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    2025年09月05日
  • レスポンシブル・カンパニーの未来―――パタゴニアが50年かけて学んだこと

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    基本的には人、地球、収益の3つをバランス良く持続可能な企業を目標にすることではあるのだが、そのくらいは今現在SDGsとか言って、たくさんの企業が考えていることではある。

    ではパタゴニアブランドはなぜ、いまだに世界から尊敬される企業なのか。何か違うのか。

    ザックリ言うと、何十年も失敗を繰り返して軌道修正しながら、方向性もフレキシブルにしていくことだと思いました。

    イヴォンシュイナードさんは、70,80年代のころ自然のことなどあまり考えず、クライミング道具を作っていた過去。ハンパないCO2だったようです。
    2000年代では低コスト、低賃金で労働者に働かせせていたことなど、今では考えられないこ

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    2025年06月07日
  • レスポンシブル・カンパニーの未来―――パタゴニアが50年かけて学んだこと

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    写真が多くお金かかってそうな本
    パタゴニアが真に地球のための会社となった、企業活動の在り方についての本
    持続可能な社会と企業の成長は両立できるのかという問いに対する一つの答え

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    2024年09月10日
  • レスポンシブル・カンパニー

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    環境問題ではおなじみの企業パタゴニアが、40年かけて学んだ企業の責任とはいかなるものか。また、それはどのような試行錯誤の末、形作られてきたのかを、創業者であるイヴォン・シュイナードが、甥のヴィンセント・スタンリーとの共著でまとめたもの。
    今日では当たり前と思えることを他社に先駆けて実践してきたのはなぜか。また、社会や環境に対する責任を全うしようと一歩を踏み出すと、どのようにして次の一歩につながっていくかなどを紹介している。
    巻末付録として、企業が社会や環境に対する責任を果たすためのチェックリストが、24ページにわたって掲載されている。

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    2017年01月09日
  • レスポンシブル・カンパニー

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    前著の「社員をサーフィンに行かせよう」から、
    パタゴニアの理念と環境に対する取り組みをピックアップし、
    それにもう少し汎用性をプラスアルファした感じの内容。

    もちろん本書で改めて述べられている部分もあるが、
    前著を持っているなら買うよりも借りる方が良いかなと。
    (巻末のチェックリストもWebで公開されているしなぁ)

    パタゴニアそのものにも興味が沸いたら、
    前著の方も是非お薦め。

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    2014年04月19日
  • レスポンシブル・カンパニー

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    読中、レイチェルカーソンの『沈黙の春』を思い出した。

    自社の活動のみならず、素材や調達元の環境や労働環境に至るまで思いを張り巡らせ、企業責任を果たそうとするパタゴニアは、CSRの理想形のひとつかもしれない。特にコットンをオーガニックコットンへ切り替える決断は、崇高な理念があってこそ可能だったであろう。

    他方で、本書でも触れている資金助成先として、あのシーシェパードがある。ある人の正義は、ときにある人を傷付け、理想の極型は解消困難な暴力を生み出しているのかももしれない。

    本書で語られる思想が素晴らしいだけに、実情との違和感を感じざるをえない。

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    2013年04月10日