池内恵のレビュー一覧

  • 【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛(新潮選書)

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    1916年サイクス=ピコ協定(第一次世界大戦後、オスマン帝国の支配地域をどのように分割し統治するかの、イギリスとフランスによる取り決め)→1920年セーヴル条約(アナトリア各地で現地の勢力が進めた実効支配を、列強や周辺諸国が認め、恒久化しようとした)→1923年ローザンヌ条約(ムスタファ・ケマルらが設立したトルコのアンカラ政府が、セーヴル条約受け入れを拒否。トルコ独立戦争を戦い、フランスやソ連軍に対して有利に戦闘を進めて、個別に条約締結に持ち込んだ)

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    2018年11月04日
  • イスラーム国の衝撃

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    アル・カイーダ、アラブの春、イスラーム国とそこに一連の流れがある。それにしてもアラブ諸国やイスラムは洋語が複雑すぎる。(笑)もう何冊か読んで状況を俯瞰してみよう。

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    2018年04月04日
  • 現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義

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    著者の別の書籍が好きだったので。9・11事件直後の本のため内容は若干古いが、充分今にも通ずる。アラブ現代史の原点と言われる1967年6月に起きた第三次中東戦争をどうアラブの民が受け止めたか説明している。大まかに二つの流れがあり、一つがマルクス主義に基づく人民闘争論。提唱者は先の戦争の敗北をプチブルジョア政権に求め、プロレタリアート人民の闘争を呼びかけた。この動きはパレスチナ解放運動にも発展した後、世界各国の革命の失敗により自滅したが、イスラエルを仮想敵とした陰謀論として形を変え禍根は残った。もう一つの流れが宗教信仰回帰主義。「イスラームこそ解決だ」と提唱した楽観的なイスラーム主義が、後のイスラーム原理主義の台頭を促したのではないかと作者は言う。カラダーウィーによって提示されたあくまで諸々の問題が解決した状態の理想論、結果は提示されるが手段は一切明示されない楽観主義がイスラームのパラドックスを現しており非常に面白かった。これらの流れが高まる終末意識・陰謀史観・オカルト思想に繋がったらしいが、現在はどうなっているのか気になる限り。

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    2017年01月07日
  • イスラーム国の衝撃

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    2年近く前の本なので、情報が古いのは仕方ないが、近代~現代における中東の状況をきちんと説明してあって、イスラーム国が生じるまでの背景がわかりやすい。

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    2016年12月22日
  • 【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛(新潮選書)

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    サイクスピコ協定が今の中東の混乱を招いたというのが、最近富に聞こえる話だが、どうやらそれだけではないというのが本書の内容。

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    2016年08月07日
  • イスラーム国の衝撃

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    イスラーム国の成り立ちのためにイスラーム教やカリフ制を理解する必要があるし、戦闘員をならず者と大くくりしないようグローバル・ジハードという崇高な共同主観があることを理解する必要があるし、でまだまだ消化に時間がかかる本になりそうです。

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    2016年02月07日
  • イスラーム国の衝撃

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    ネタバレ

    イスラム世界の事を少しでも知ろうとして読んだか、想像以上にややこしかった。丁寧にイスラム国の成り立ち、資金源、外国人戦闘員はなぜ集まるのかが解説してあり、あまり詳しくない身としては為になった。
    資金源は主に、石油(日100万ドル)と身代金(年2000万ドル)で、サウジアラビアなどが支援しているというのは、アサド政権やロシアのプロパガンダで流された情報らしい。
    外国人戦闘員は貧困からイスラム国に身を投じるのではなく、思想に感化されて加わる者が殆どらしい。白人戦闘員は少ないがイスラム国のメディア戦略により、象徴的にクローズアップされているようだ。

    主な外国人戦闘員の内訳(15年1月時)
    チュニジア約3000人
    サウジアラビア約2500人
    ヨルダン2089人
    モロッコ約1500人
    レバノン890人
    ロシア800人
    フランス700人
    リビア550人
    英国400人
    トルコ400人

    この一年で状況が変わっているから新刊も読みたい

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    2016年04月06日
  • 現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義

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    面白いは面白い。内容は詳細。
    だいたい流れも掴めたが、もう少し分析対象の期間を長くして、アラブの思想を概観できると良かった。

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    2013年06月01日
  • 現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義

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    イスラムの現在おかれている思想的現状を
    終末論にとり憑かれたものとして描いてしまった本。

    筆者の、「こんな風に書きたくないんだけどさぁ」っていう
    泣き言というか、うめきが聞こえてくる。

    現実はどうか知らない。
    これは興味深い資料となるけど、ちょっとこの書き方では
    紙幅の問題があるとしても、現実をこれで知ったつもりにはなれない。

    まぁ、そう思わせてくれるのが、筆者のうめきなんだけれどもね。

    それにしても、死者が這い出してくる終末の刻は
    確かに今の全体的なネットワークの包囲網を思わせるところがある。
    (これは勝手な意見だけれど)
    富めるほど終末が近づくと言う。
    そして、獣が現れるというのなら、まぁ、すでに僕らは動物化してるらしいし
    終末の刻は通り過ぎてしまったのかなと思うんですけれど、どうでしょう。

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    2011年02月10日