田嶋陽子のレビュー一覧

  • 50歳からの性教育

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    タイトルで損をしているのでは。50代からというけれど、問題の根底はどの年代にもおなじではないか。とはいえ、50代ぐらいがいちばん「やっかい」かもしれないので、そこにだけでも届けたい、という切なる願いだろうか。
    僕は好奇心旺盛なのかどうかしらないが、きちんと受けていないはずの性教育のことも、まあ大体網羅できていたようで、1〜5講の講義は無難に読みすすめた。だが少しカタい。6講の対談でようやく突き抜けた、というか、本音が聞けた、というか。教育的にみれば1〜5が貴重で、読書を楽しむのなら6、か。(1〜5あっての6ではある)

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    2024年02月19日
  • 50歳からの性教育

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    ネタバレ

    独身未婚中年男性の自分にとって、第5章までは特に目新しい情報はありませんでしたが、非常に良い本だと思いました。

    自分にとっては、第6章の村瀬先生と田嶋先生の対談がすごく良かった。お二人の対談だけで1冊読みたいと思いました。
    田嶋先生はTVだと男性を言い負かすほどの勢いでいろいろと物議をかもしていましたが(自分はTVタックルが好きでよく見ていました)、対談で語られている内容は非常に地に足のついた話だと思いました。

    もっとも、自分は平成期日本のフェミニズムは労働政策的にはあまり上手く行かなかったと思っています。男女雇用機会均等法が出来た当時は経済的にはまだ上向きでしたが、バブルがはじけました。

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    2023年08月19日
  • 愛という名の支配(新潮文庫)

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    ネタバレ

    昨今のフェミニズムの流れで復刻版が出た田嶋陽子の著書。
    特に母と娘の関係性の方が父と娘よりもフェミニズムで説明できることが多い、というのも昨今の流れ。
    すごいのは、その主張を30年前に上梓してたということ。
    今読んでも、全く古さを感じない。

    一方で、彼女がよくテレビに出ていた時代から考えると女性の状況はあまり変わらないけど、男性の、特に若い男性たちの意識は少しずつ変わっている気がする。
    ジェンダーギャップ指数は相変わらず低いけど、それでも前には進んでいる、多分。

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    2021年07月25日
  • 愛という名の支配(新潮文庫)

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    久々に田嶋陽子の名を見聞きした気がした。1990年代はけっこうテレビやメディアで見聞きすることが多かったけど。この本も90年代に出版されたものの二度目の文庫化。
    上野千鶴子は何冊か読んでは腑に落ちるようなすごさを感じていたけど、ある意味90年代のフェミニズムの双璧の一方ともいえる田嶋陽子の本を読むのは初めて。この本は論というよりはエッセイで、もしかしたら聞き書き形式でライターが文章にしたのかなという感じもするくらい、しゃべっているのを聞いているような感じで読める。そのぶん読みやすい一方でまとまりに欠けるかな。
    書題は、母との関係や男性との関係を取り混ぜてのことだと思う。読んでみると、田嶋陽子さ

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    2020年01月08日