蔭山克秀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
予備校講師の著者が封建制の時代から現在までの経済史を著者ならではの表現で書いた一冊。
全編通じて著者の経験を踏まえながら非常にライトな表現でタイトルにもあるように2時間で読める程度のサクサクと読める内容になっていますが、欧米や中国などの世界全体のことや日本でのこと、そして政治や戦争に至る経緯まで多岐にわたる事項が書かれており、非常に勉強になりました。
世界史や経済などの授業で学生時代に学ぶ内容でもその本質や経緯などは漠然としたものが多く、本書で学び直して、より深い知識を得れたと感じました。
世界の覇権が英国から米国、そして今また中国の台頭によって変革の時を迎えていること、戦前、戦後復興時の -
Posted by ブクログ
予備校の先生(蔭山氏)が書かれた経済面の切り口からの通史です。メインは20世紀ですが、それ以前の時代の8世紀から書かれています。
さすがに大学受験生を相手にしているだけあって、分かりやすい語り口で興味深く読ませていただきました。歴史を学ぶときは有名な事件や戦争を軸に追っていくのも確かに面白いですが、経済という観点から見ていくと、また違った味わいができると、この本を読んで感じました。
この本で、今まで単に記憶していた内容にはすべて背景があることがわかり面白かったです。たとえば、なぜドルは変動制になったのか、金本位制はなぜ必要だったのか、なぜそれを放棄することになったのか、中国の人民公社はなぜ -
Posted by ブクログ
ほんとにすらすら読める。
例えがいっぱい出てきて、たくさん噛み砕いて説明してくれようとしていて、すらすらよめる。
ただしやっぱり哲学そのものがすんなりと受け入れやすいものではない、馴染みのない考え方だったり、前に出てきた用語が後の時代の人のときにも出てきたり(漢字でもない英語でもないので、用語から意味を推察できない)して、読み終えるまで一直線!とはいかない。倫理政経は選択していない素人なので。それでも、「難しくてわかんない!」とはならない面白い。
きっとこの本を読んだだけでは人に説明するには足りないけど、入門として、「ふ〜ん、名前だけ知ってたけどそういう人なんだ」「この有名な言葉ってそう