能勢博のレビュー一覧
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ウォーキングが身体に良いということはなんとなく知っていたが、どのようなやり方が健康的で、なぜそうなのかということがよくわかる内容となっている。ただし、生化学の知識がないと、少々読むのはしんどい。筆者の行った研究が色々と紹介されており、半年のウォーキングを正しく実施するだけで多くの病気を防ぐことができるというのは希望の持てる知見である。
運動するように働きかけてもなかなかできない人がいるが、それが遺伝的にそうなっている可能性があるというのが興味深かった。周りの人のサポートやコミュニティが大事であると言われていたが、なかなか難しいなと思った。まずは意識的にトライしてみるところから。 -
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なかなか興味深い内容で、実践したくなった。
体力低下こそが生活習慣病の最も重要な要因で、それを向上させればそれらの症状が改善する
ただの1日1万歩はあまり効果がない
インターバル速歩のやり方
(1) まず、図2-12に示すように、服装は軽い運動ができる程度のもので、靴は底が柔らかく曲がりやすく、踵にクッション性のあるものを選ぶ。
(2) 数分間の下半身を中心とした軽いストレッチ(図2-13参照)を行った後、視線は25m
程度前方に向け、背筋を伸ばした姿勢を保つ。
(3) 足の踏み出しはできるだけ大殿になるように行い、踵から着地する。慣れないうちは、1、2、3とカウントして、3歩目を大きく -
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最高酸素消費量→ SSS
SSS の60%強度の運動を1日30分、週3~4日実施→ 基本メニュー
【before】この本を読む前の私はこれらを知りませんでした。
・解糖系→ ATP の産生速度は好気的代謝系(有酸素・脂肪燃焼)の2.5倍。そのため運動開始時や高強度の運動時にエネルギー供給源として働く。
・解糖系の ATP 産生効率は、好気的代謝系に比べ16分の1と極めて低い。
・運動開始後1分以上で、好気的代謝系の出番となる。→生体から、酸素要求度に応じて活動筋・呼吸・循環器系を動員するのに時間がかかるから。
・生活習慣病や認知症、がん(中高年疾患)の根本原因は、加齢性筋減少症(サルコペニ -
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2023年に読んだことを忘れて再度。
ジョギングからウォーキングに興味を始めたせいか、エビデンス解説が多いという印象は同じだったが、前回に比べるとかなり読み込んだ。
歩き方自体の説明はほんの一部だが、それを検証するのに10年という記述にはぐうの音も出ない。
ここ数年で、ウォーキングが推奨されたり、本書で解説するようなウォーキング方法が普及してきたので、世の中に溶け込んできたという印象。
運動をしてこなかった人、激しい運動を控えざるを得ない人、双方の動機づけとして打ってつけだと思う。
—以前の感想—
ウォーキングのコツや動機付けという話でなく、あくまでウォーキングの効果を科学的に検証する -
Posted by ブクログ
冒頭からの理論と科学的な部分が文系脳には理解が難しく(そこがちゃんとしているのがブルーバックスの良さでもある)、長い間ちまちまと読んでいたけれど、身体を作り替える必要があるので、その方法の参考にと一気に読んだ。
1日10000歩歩くよりも、効率が良い運動になる「インターバル速歩」。
もっと早く知りたかった!
私ががんになったのは、長く超過体重状態にあったからだと思っていたけれど、運動不足もやはり関係していそう。
がんの治療でも今は何かと遺伝子の話が持ち出される。
この本の中にも、ずくなし遺伝子と呼ばれている、運動が継続できない人にみられる遺伝子のことが少し書かれている。私、持ってるんじゃ -
Posted by ブクログ
とりあえず、インターバル速歩が体力向上、健康維持に良いものだということが述べられている。
個人的には細かい仕組みとか理屈とかは読んでもすぐに忘れそうなので、インターバル速歩のやり方を中心的に読んで終了。
なんとなく、中高年向けの体力向上を意図している様でもあるので自分にも効果があるかはわからないが、もう40代に足を踏み入れつつあるので中高年に入りつつある気もするので、効果はあると見ている。ちょっとキツイくらいの運動強度というのはどの年代でも同じことなので。
これで健康に効果があるのなら、インターバル速歩を知っただけでも価値があるので星4つ。 -
Posted by ブクログ
冒頭、体力(筋力と持久力)の定義、加齢による体力低下、そしてトレーニングによる持久力向上メカニズム、と話が進む。
手続きを踏んで話を進めるところに安心感を覚えつつ、読み通せるか幾分不安にもなる。
が、乳酸が疲労物質ではないことや、血流による体温調整メカニズムなど、初めて知ることができた。
ちょっときついと感じる速さで3分間歩く。
ペースを落としさらに3分歩く。
これを一セットとして5セットを週四日。
これが本書で提唱されるインターバル・ウォーキングの概要だ。
トレーニング後30分以内に乳製品を摂ると、筋力向上と炎症の抑制にも効果があるそうだ。
関節痛、骨粗鬆症も改善すると聞くと、そうならない