吉野次郎のレビュー一覧
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ネタバレ全体的には性善説をベースにしていますが、私はゲスなので、勘ぐります。
採算性度外視の箱物施設は、壮大なマネーロンダリングかと。税金→建設会社→献金・天下り。各施設のトップに採算性を要求すると、経営能力の無さが露呈するので、公共施設・スポーツ=金儲けダメという建付けにしているものと。
陸軍省、厚生省系から文部省へとつながる学校体育。組体操というは軍事教練の残滓ですかね。教師にも頭を下げてお金をもらう概念が無いので、そこから派生するスポーツに採算性があろうはずもなく。公共性といいながら、利用しない人はとことん利用しないのが体育施設とも思うのです。つまりは、一部の人しか利用しないのに公共性?という意 -
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事業改善命令。無意味に見える膝詰め対話。レール検査データの改竄 、JR北海道トップ二人の自殺 ー 北海道の幌内鉄道は、1880年、東京、大阪に次ぐ日本で三番目の鉄道として開業。炭鉱を中心に、硫黄、木材、農産物を運ぶための輸送手段として鉄道網が整備された。今でも、道内465駅の一日の旅客数は東京駅一駅に満たず、貨物のついでに旅客を運んでいるような状況だ。貨物のせいで、レールはガタガタだった。貨物車両は重く、サスペンションが硬い。レールへの負荷が旅客車両より高い。広域な北海道では電化率を高められず、車両の重いディーゼル車の比率が高い。あらゆる悪因子が作用した。
「経営幹部は訴えを聞くだけで -
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トンネル内での列車火災事故、運転手の故意による安全装置破壊、安全検査データの書換など、度重なる不祥事に加えて社長経験者が相次いで自殺。崩壊寸前の組織となってしまったJR北海道の腐食ぶりを関係者のインタビューより暴く。
一番のインパクトはJR北海道労働組合委員長のインタビュー。とにかく、質問の返答をぼかしまくって、まともに答えようとしない。会社は会社、組合は組合で勝手にやっていくという意識が露骨だ。こんな一世代前の労働組合とのやりとりは、経営者も大変だったろう。自殺したことに同情する。
そもそもJR北海道の安全意識が低さは、赤字路線だらけの北海道鉄道において、経営が成り立たないことが原因だ。 -
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世界で行われている、ネットを使った不正行為の一部を説明した本。あくまで概要レベルの内容になるが、知らないところでこんな不正行為が当たり前のように行われている事実を知り、正直怖いと思った。
大分昔に見た、ザインターネットや、ダイハード4、マイノリティーリポートなどのSF映画がそのまま現実になっている事実を知り、改めて恐ろしさと、SF映画の凄さを感じた。
なんかマトリクスが現実になりそうな気がして怖い。
あと日本にとって一番の脅威は、中国、北朝鮮ではなく、日本人自身という内容が、本当に一番腑に落ちた。
少しでもコンピューター、ネットワークリテラシーをつけて、自分で自分の首を絞めないよう対応してい -
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ネタバレまだテレビが盤石だった時代の本だが、今でも基本的な構図はあまり変わってない。
テレビ局は、なぜアメリカのように海外にコンテンツを売って儲けようとしないのか?「番組は死蔵することで価値が出る」との発言は衝撃的。
テレビ局にうなるほど金があったころなら、そういうバブル期のような発想でやっていけたんだろうが、年々急激に萎んでいく市場を見てると、滅びるべくして滅びる人々だったとしか思えない。まあ、似たような失敗は頂点を極めたビジネスはおうおうにやってしまうことなんだろうが。
キー局と地方局とのずぶずぶの関係、NHKと民法の「二元体制」など、一読しただけで一般に知られているテレビの常識がいかに間違ってい -
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2011年5月27日。石勝線で特急列車が脱線炎上。不幸中の幸いか、
死者は出なかったものの大惨事になってもおかしくない事故だった。
その後も不祥事が続く中、当時のJR北海道社長が行方不明となり、
後に遺体となって発見された。
しかし、JR北海道の歯車は既に狂いまくっていた。2013年に入って
も列車からの出火、貨物列車の脱線、運転士の覚せい剤使用等々、
不祥事が収まる気配が一向になかった。
そうして、社長経験者でもある相談役が、またもや自らの命を
断つことを選択した。
何故、次から次へと問題が起きるのか。本書は関係者の証言を
丹念に集め、国鉄の前身からJR北海道が辿って来た歴史を追い