吉野次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ全体的には性善説をベースにしていますが、私はゲスなので、勘ぐります。
採算性度外視の箱物施設は、壮大なマネーロンダリングかと。税金→建設会社→献金・天下り。各施設のトップに採算性を要求すると、経営能力の無さが露呈するので、公共施設・スポーツ=金儲けダメという建付けにしているものと。
陸軍省、厚生省系から文部省へとつながる学校体育。組体操というは軍事教練の残滓ですかね。教師にも頭を下げてお金をもらう概念が無いので、そこから派生するスポーツに採算性があろうはずもなく。公共性といいながら、利用しない人はとことん利用しないのが体育施設とも思うのです。つまりは、一部の人しか利用しないのに公共性?という意味です。 -
Posted by ブクログ
トンネル内での列車火災事故、運転手の故意による安全装置破壊、安全検査データの書換など、度重なる不祥事に加えて社長経験者が相次いで自殺。崩壊寸前の組織となってしまったJR北海道の腐食ぶりを関係者のインタビューより暴く。
一番のインパクトはJR北海道労働組合委員長のインタビュー。とにかく、質問の返答をぼかしまくって、まともに答えようとしない。会社は会社、組合は組合で勝手にやっていくという意識が露骨だ。こんな一世代前の労働組合とのやりとりは、経営者も大変だったろう。自殺したことに同情する。
そもそもJR北海道の安全意識が低さは、赤字路線だらけの北海道鉄道において、経営が成り立たないことが原因だ。その根本を解決しなければ、また不祥事は起こるだろう。 -
Posted by ブクログ
世界で行われている、ネットを使った不正行為の一部を説明した本。あくまで概要レベルの内容になるが、知らないところでこんな不正行為が当たり前のように行われている事実を知り、正直怖いと思った。
大分昔に見た、ザインターネットや、ダイハード4、マイノリティーリポートなどのSF映画がそのまま現実になっている事実を知り、改めて恐ろしさと、SF映画の凄さを感じた。
なんかマトリクスが現実になりそうな気がして怖い。
あと日本にとって一番の脅威は、中国、北朝鮮ではなく、日本人自身という内容が、本当に一番腑に落ちた。
少しでもコンピューター、ネットワークリテラシーをつけて、自分で自分の首を絞めないよう対応していきたい。
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Posted by ブクログ
ネタバレまだテレビが盤石だった時代の本だが、今でも基本的な構図はあまり変わってない。
テレビ局は、なぜアメリカのように海外にコンテンツを売って儲けようとしないのか?「番組は死蔵することで価値が出る」との発言は衝撃的。
テレビ局にうなるほど金があったころなら、そういうバブル期のような発想でやっていけたんだろうが、年々急激に萎んでいく市場を見てると、滅びるべくして滅びる人々だったとしか思えない。まあ、似たような失敗は頂点を極めたビジネスはおうおうにやってしまうことなんだろうが。
キー局と地方局とのずぶずぶの関係、NHKと民法の「二元体制」など、一読しただけで一般に知られているテレビの常識がいかに間違っているかがわかる良書。 -
Posted by ブクログ
2011年5月27日。石勝線で特急列車が脱線炎上。不幸中の幸いか、
死者は出なかったものの大惨事になってもおかしくない事故だった。
その後も不祥事が続く中、当時のJR北海道社長が行方不明となり、
後に遺体となって発見された。
しかし、JR北海道の歯車は既に狂いまくっていた。2013年に入って
も列車からの出火、貨物列車の脱線、運転士の覚せい剤使用等々、
不祥事が収まる気配が一向になかった。
そうして、社長経験者でもある相談役が、またもや自らの命を
断つことを選択した。
何故、次から次へと問題が起きるのか。本書は関係者の証言を
丹念に集め、国鉄の前身からJR北海道が辿って来た歴史を追い
ながら問題点を提示している。
自死したふたりの社長経験者だけが悪いのではない。それは
北海道の鉄道の歴史の分だけ積み重なった負の遺産が飽和
状態を迎えたからなのだろう。
例えば旅客路線としてではなく、貨物路線として発達して来た
歴史。例えば国鉄時代からの赤字路線。例えば民営化後の労使
の馴れ合い。例えば労働組合同士の対立。
鉄道事業だけは赤字を減らせない。そこで手を出した不動産事業
が期待以上の収益を上げる。そうすると鉄道事業の現場への関心
が薄まって行く。
自然、現場が要求する予算が通らない。利用客の安全の為に欠かせ
ないはずの保守・点検が疎かになる。そうなると、現場の士気も
あがらない。
石勝線特急列車事故の被害者である医師が語っているように、
分割民営化の際に赤字路線を多く抱える北海道だけを独立し
た組織にしたことが、そもそもの間違いだったのかもしれない。
ひとりJR北海道という組織だけの責任に留まらない。監督官庁
である国土交通省の、重大事故が起きるまでの監査の体制にも
問題提起をしている。
ふたりの死の真相には触れていないので、タイトルには偽り
ありなのだが、非常に丁寧に取材され専門用語も少なく分かり
やすい内容だ。
出来ることなら、副題をメインタイトルにした方がよさそうだ。
きっと著者はJR北海道に再生を願っているのだろうな。そこはか
となく愛情を感じる作品だった。