西野かつみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回は、短編3編を収録しています。
葛の葉との戦いのさなか、耕太の大量の気がちずるに注ぎ込まれ、それが二人の愛の結晶となって誕生しました。二人はこの子に円(まどか)と名づけてそだてることになります。しかし、耕太はまどかにメロメロになってしまい、周囲の人びとに波乱を巻き起こします。
第二話は、たゆらがついに意を決してあかねをデートにさそい、二人で恐竜展に出かけます。ところが、二人は恐竜たちの生きていた時代にタイム・スリップしてしまい、二人きりのサヴァイヴァル生活がスタートします。
第三話は、とつぜんすがたを消してしまったまどかをさがし求めて、耕太たちが町のヒーローとなった望に依頼します。
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ちずると彼女を守ろうとする薫風高校の仲間たちは、「葛の葉」の攻撃に果敢に立ち向かいますが、ついにちずるが捕らわれの身となってしまいます。葛の葉を率いる三珠四岐(みたま・しき)は、ちずるを八龍に覚醒させることを美乃里に命じます。
その一方で耕太は、御方さまによって薫風高校から連れ出されますが、ちずるの身に危険がせまっているのを放っておくことはできず、御方さまのもとから逃れて道を引き返します。そんな彼に呼応して、朔をはじめ蓮と藍、玉藻、カイなど、彼の仲間たちも協力を惜しまず、戦いはクライマックスへと向かっていきます。
これまでの登場人物たちが集結し、最終決戦に向かってストーリーがまとまっていく -
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ちずるの正体が、「葛の葉」のさがし求めていた「八龍」であることが知れわたってしまい、それを知りながらちずるをかくしつづけていた御方さまに対して、クリスマス・イヴの日までにちずるの身柄を引きわたすようにとの最後通牒が伝えられます。耕太を守ることを心にきめていたちずるは、彼にはなにも告げないまま、最後の戦場となる薫風高校から耕太を遠ざけ、「葛の葉」との戦いを受けて立つことになります。
ライトノベルのエロコメ作品としてもかなり過激な描写にいどんできた本シリーズですが、クリスマス・イヴの別れを前にして、耕太にぐいぐいちずるがせまるシーンでピークに達したような感があります。このあとは、葛の葉との決戦に -
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今回は、文化祭を舞台にした連作短編ふうの三話のほか、砂原幾(さはら・いく)と「御方さま」、そして八束(やつか)たかおの過去をえがいた短編が収められています。
文化祭では、耕太やちずるたちが演劇部の依頼を受けて「喜劇・ロミオとジュリエット」の舞台に出演することとなりますが、舞台のために彼らが禁欲をおこなった結果、耕太の性力の気が房虫術の練丹のような効果をもたらすこととなり、学校中の女子が耕太への発情を抑えられなくなります。玉藻の部下で保険医として薫風高校に潜伏している雪花(ゆきはな)までもが狂気に陥り、ふだんのクールな顔を脱ぎ捨て、耕太を束縛して事を遂げようとします。
バカバカしくてたのしめ -
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これまでなにかとメイン・ヒロインであるちずるを立てて、みずからは愛人枠に甘んじてきた望でしたが、耕太と二人きりになったのをきっかけに彼とキスを交わして、「耕太にとって、わたしはなに?」と尋ねます。そんな彼女の問いかけに耕太は返答できません。その後、望のことを「姫さま」と呼ぶ、人狼のマキリとレラが現われます。ちずるが人狼に攪乱されているあいだに、耕太は人狼たちの暮らす秘密の場所へと連れていかれてしまい、望と結婚することをせまられます。
いわゆるハーレムものの作品では、サブヒロイン以下の心情をどのように処理するのかということが、どこかで直面しなければならない大きな問題になるわけですが、本シリーズ -
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今回は、耕太やちずるが夏休みに海へ出かけます。
いわゆる水着回なのですが、ちずるがえらんだ浜辺には玉藻の経営する「海の家玉ノ屋」があり、またしても彼女は自由過ぎる母親にふりまわされることになります。一方、耕太の祖父・小山田弦蔵(おやまだ・げんぞう)は、朔とともに海鳴りのカイに戦いをいどみ、その結果カイの父親である大海神・豊玉彦(とよたまひこ)を呼び出します。弦蔵は、豊玉彦との戦いに敗れて捕らわれの身となりながらも、豊玉彦を耕太たちのもとへ向かわせる策を実行に移します。
耕太の祖父の弦蔵は今回がはじめての登場ですが、彼の正体などにかんしてはまったく触れられていません。今後の展開で、耕太の素性 -
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ちずるの正体をさぐっていた「葛の葉」の三珠美乃里(みたま・みのり)は、七々尾蓮(ななお・れん)と七々尾藍(ななお・あい)という双子の姉妹を薫風高校に送り込みます。彼女たちは、ちずるの妖力を消失させる薬を彼女に飲ませ、その結果ちずるは妖力と胸をうしなってしまうことになります。すっかり彼女の胸の虜になっていた耕太のため、ちずるは豊かな胸を取り返そうとさまざまな努力をおこない、そのなかでしだいに蓮と藍の信頼を得ることとなります。
今回もギリギリまで攻めた内容になっていますが、ライトノベルのレーベルではこのあたりが描写の限界なのかもしれません。となると、あとはマンネリ化が待っているだけなので、ストー -
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Posted by ブクログ
主人公の小山田耕太(おやまだ・こうた)は、ただ一人の肉親である祖父のことばにしたがって、薫風高校にやってきます。そこで彼は、先輩の源(みなもと)ちずるという美少女に気に入られ、いきなり濃密なアプローチを受けることになります。やがて、彼女の正体はキツネの妖怪であり、薫風高校は問題のある妖怪たちを集めて教育する施設だったことが明かされます。
人間と妖が理解しあえるわけがないと主張するちずるの弟の源(みなもと)たゆらが耕太に攻撃をしかけてきますが、耕太がちずるに心を開いた証拠に、ちずるが耕太に憑依して対抗し、たゆらを納得させます。
ライトノベルのエロコメ作品としては、石踏一榮の「ハイスクールD× -
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