蔵本由紀のレビュー一覧

  • 非線形科学 同期する世界

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    いろいろな「同期現象」のしくみを覗きこんでみよう。

    メトロノーム、パイプオルガン、ホタルの発光。僕らの身体。いろんなところに同期がある。

    不正確なミクロなリズムが集まって正確なマクロリズムを生み出す。

    ただそういうことがあるよ、というだけではなくて、それを活かした人為的なシステムも作られている。



    著者は数理的に同期現象を研究してきた人だが、この本ではそういう話は出てこない。まあ、わかりやすく書いてもらっているのだと思う。けれど、なぜだか随分読むのに時間がかかってしまった。好きだけども苦手分野、なのだろうか。



    本のテンションがずっと平坦というか、一定リズムで書かれていて、僕のリ

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    2022年06月01日
  • 非線形科学 同期する世界

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    メトロノームの振り子、ホタルの明滅、橋を歩く群衆の足取り…。バラバラにリズムを刻むミクロレベルの個体が多数集まると、それが何であろうと自然はマクロレベルの大きなリズムに纏め上げてしまう。これらの同期現象がもつ「全体が個別の総和としては理解されない」非線形の不思議さを、生物学、人体生理学やロボット工学等における事例を挙げながら分野横断的に記述してゆく。

    著者によれば、このような同期現象が生じるには、自らの活動が他の個体(部分)の活動を沈静化(or賦活化)し、その結果他の個体の活動が自らの活動を賦活化(or沈静化)するというフィードバックシステムが必要。しかもこのシステムが瞬時に働くのではなく、

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    2014年08月06日
  • 非線形科学 同期する世界

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    【非線形を線形にしたい】
    今や世にあるほとんどの課題は非線形です。

    原因と結果が一対一にならないものを非線形という言葉で片付けてしまえばいいわけです。
    いろいろな答えが出るよくわからない、非線形な問題ですと。

    便利な言葉です。非線形な問題ですと言えば問題が解けた気がきます。

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    2014年07月28日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

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    ひとくちに同期現象と言ってもこの世界には非常に多彩な形態がある。群れで明滅を繰り返す蛍、惑星と衛星による自転と公転、そしてヒトが織りなす流行の伝播。様々な興味深い事象を紹介しながら数理科学の醍醐味を数式なしで説く好著。

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    2014年04月12日
  • 非線形科学

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    読んだあと思ったのは,非線形科学という言葉と,この本の内容であるカオスやフラクタル,自然現象に共通するパターンなどとがどう関係しているのかよくわからなかった.非線形科学がそれらを総称する言葉なんだと言われればそれまでだけど,それにしては広すぎる領域を非線形科学と一言でよんでいる気がする.
    非線形というと,線形でない.ということを想像する.つまりは何でもアリ..?

    著者は非線形科学という高度に理論化された学問をどこまで平易な言葉で説明し,内容を伝えることができるかという挑戦を含んでこの本を書いたそうだが,少なくとも誰でも理解できるという本ではなかったように思う.ちょっと難しい.

    ただ,非線形

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    2013年10月26日
  • 非線形科学

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    ネタバレ

    非線形科学。マイブームなので、読みあさっている。

    内容紹介より抜粋

    生命体から非生命体まで、森羅万象を形づくる、隠された法則とは?
    世界的第一人者による数式を使わない画期的な入門書 自然界の秩序は、どのように生み出されているのだろうか。すべてのものがエントロピーを生成し崩壊に向かう物理法則のなかで、どのように森羅万象が形づくられているのだろう? 自然にでき上がる模様などのパターン、自ずと同期するリズムや振動…。実は、意思を感じざるを得ないような不思議な自然現象にも、複雑で手のつけようのなさそうな現象にも、明快な法則・能動因が潜んでいる。そして、非線形科学は、これまでの科学とは異なる視点から

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    2011年12月11日
  • 非線形科学

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    数式無しでの非線形科学の紹介は挑戦であり大変難しい。フラクタルのイメージなどは一般的ですが。それでも自然現象の複雑性の中に秩序を見出してきた過程を感じることができます。

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    2011年09月04日
  • 非線形科学

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    現実の事象をカオス理論や流体力学などを用いて解明するのが「非線形科学」(でいいのかな)
    理想的な状態を前提とする既存の自然科学とは一線を画しているのがこの分野で、ともすれば有用なのか疑わしい側面も。
    海岸線の長さは無限大など、直観に反する話が面白かったです。
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    入門書と書かれているが、あくまでもアカデミックとしての入門書。新書としては難解な言い回しや説明に欠ける文構成で、読み手を選ぶ。
    なんか雑多な感じで知識は増えたけど身についた感じがない・・・
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    目次:
    第1章 崩壊と創造
    第2章 力学的自然像
    第3章 パターン形成
    第4章 リズムと同期
    第5章 カオスの世界
    第6章 ゆらぐ自然

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    2011年08月02日
  • 非線形科学

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    とっても難しかった。ごく大まかな議論はわかるし面白いんですが、各論に入ってしまうと半分くらいしかわからないや。文系人間はつまらないな~

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    2011年06月11日
  • 非線形科学

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    要素還元的な科学観一辺倒への危惧とともに、非線形科学の概説
    カオス、散逸構造、フラクタル、スケールフリー(ネットワーク)の紹介

    カオスについては、ローレンツモデルが対流のモデル化であることを新しく知った。異なるカオス構造に共通に存在数、ファイゲンバウムの普遍定数

    要素を見てもわからない構造に対する知見が存在する(さまざまな自然現象に共通に出現するフラクタル構造等)ことは明らか。そこに、世界の真理の手がかりがあるのか(科学が成り立つか)という問いの探求


    再読したい

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    2010年08月08日
  • 非線形科学

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    [ 内容 ]
    自然界の秩序は、どのように生み出されているのだろうか。
    すべてのものがエントロピーを生成し崩壊に向かう物理法則のなかで、どのように森羅万象が形づくられているのだろう?
    自然にでき上がる模様などのパターン、自ずと同期するリズムや振動―実は、意思を感じざるを得ないような不思議な自然現象にも、複雑で手のつけようのなさそうな現象にも、明快な法則・能動因が潜んでいる。
    そして、非線形科学は、これまでの科学とは異なる視点から、その動的な機構を明らかにする。
    私たちに新たな自然観を与える非線形科学について、第一人者が分かりやすく解説した、知的好奇心を刺激する入門書。

    [ 目次 ]
    第1章 崩

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    2014年10月26日
  • 非線形科学

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    言ってることはおもしろい。でもむずかしい。頭が途中で止まるww何度か読まなきゃほんとには理解できない。

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    2010年04月23日
  • 非線形科学

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    おもしろいんだけど,寝る前に読み出す気にならない.
    自分の中では,お茶に持って行かないと読めない類の本.

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    2009年10月04日
  • 非線形科学

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    リニアからノンリニアへ。というのは科学も人間も。と言っても人間はもともとノンリニア。その方向性で、考えてみたいことがたくさんあります。そうそう、フラクタルの話も出てきます。いや〜、理解するのにあと何十年とかかりそう。笑

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    2009年10月04日