喜安幸夫のレビュー一覧
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「喜安幸夫」の長篇時代小説『身代わりの娘~大江戸木戸番始末(十二)~』を読みました。
「喜安幸夫」の作品は半年振りですね… ここのところ時代小説が続いています。
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まだ肌寒い如月。
米沢町の小間物商い、珠洲屋の娘「お珠」は病が治癒したお礼参りに出かけるが、同道の女中「お千」が「お珠」に近づく白い蛇を目撃する。
「白蛇の現われた者は死ぬ」言い伝えに、すわ「お珠」に災難が、と一家は心配するが、それは、珠洲屋を見舞う大騒動の前触れに過ぎなかった。
頼れる木戸番の「杢之助」が町内の平穏を守るために大活躍。
人気シリーズ最新作!
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Posted by ブクログ
本書は、日中海戦決戦と一対を成す東シナ海有事をシュミレートしたリベラルアーツである。背景として押さえるべき日本側の事実は、陸上自衛隊の03式中SAM改がアメリカ、ホワイトサンズの試射場で10発中10発命中の好成績収め、2016年の配備により都市防空機能が向上する。ただし、多弾頭に対しての実効については不明。ペイトリオッツミサイルや洋上にあるイージス艦のSAM-3にて飛来するBMDは、確度を高めつつある。一方、ABLについては、米国で試験は成功したものの余りに高価で脆弱な747の作戦行動を危ぶむ声に開発が中止となった。今年、中国の習近平総書記は、台湾の馬英九総裁と戦後初のトップ会談を行なったその
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2006年上梓。2006年当時の中国で起こったこと、オリンピック開催前の用地取得、新幹線事故の隠蔽、上海で顕著に見られた地盤沈下などを巧みに取り込んで日本と中国が日中境界線で睨み合う中で不測の事態から戦闘行為が起こったことを想定してフィクションを紡いだ。安倍政権下で成し得なかった憲法改正は2025年現在未だに大願成就とはいかないが、中国での不動産バブル崩壊以降の経済低迷と米中の経済戦争により中国自体が内政にフォーカスせざるを得ない状況と欧米日の企業が脱兎の如く生産拠点をアジアに移したことから太平洋を米中で二分しようなどという軍部の法螺も聞こえなくなってきた。しかし、一帯一路をはじめシーパワー国
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「喜安幸夫」の長篇時代小説『狂言潰し~大江戸木戸番始末(四)~』を読みました。
ここのところ時代小説が続いています。
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薬研堀の煙草問屋・肥前屋の番頭「庄助」の様子がおかしい。
まじめ一本で商売熱心だった店のあるじの「壱右衛門」が、商売を顧みず柳原堤の女を囲ったことを気に病んでいるという。
「杢之助」は意外な色恋沙汰に驚くが、そんなとき、堀に「庄助」の溺死体が揚がった。
色恋沙汰を利用し肥前屋を狙う一味の魔の手が、米沢町に伸びるのを感じ取る「杢之助」だが――。
シリーズ第四弾。
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米沢町一丁目の木戸 -
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アジアでの有事をテーマに描かれる小説は、意外に多い。例えば、夏見正隆氏は、東シナ海有事に、取り組んだ日本人作家として佳作を残している。本作では、中国を完全に敵性国家として描いており、正邪が明確なアメリカンノベルのような読み物となっている。これを日本で出版したことが驚きである。さて、物語は東シナ海で領海問題で日中間に緊張が漂う中、中国海軍に5万排水トンの新鋭空母が進水。中国版イージス艦を従えた空母群を形成して東シナ海を遊弋している最中、空母から発進した偵察ドローンが奄美諸島に墜落、回収を企図したキロ級潜水艦から中国軍水兵が無断で日本の国土へ上陸、その後潜水艦からのミサイル攻撃により破壊に至る。日
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