國井修のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
世界最強組織のつくり方
感染症と闘うグローバルファンドの挑戦
著:國井 修
ちくま新書 1430
世界エイズ・結核・マラリア対策基金、通称「グローバルファンド」
ビル・ゲイツ、コフィ・アナン、U2ボノが支援する、三大感染症と闘う国際ファンド
WHOに凌駕する規模の医療援助を展開しているこのファンドの内容を紹介するのが本書です
エイズ、結核、マラリア、三大感染症。毎日ジャンボが2,3機墜落するほどの死者を出している
過去16年で、500憶ドルを調達、年間50億ドルの予算を組んでいる
WHOの年間予算の2倍であり国際機関の保健医療援助額としては最大である
気になったのは、以下です
・吉 -
Posted by ブクログ
最高に面白かった。医学書ではないけれど、医療に関してガッツリ書かれている本。
若手医師が読むと確実に刺さる内容がいっぱい散りばめられていると感じた(というか、自分には刺さる内容が沢山あった)
自分のやりたいことは、最近「病気治し」よりも「病気になりかけの人を良くすること」だと感じている。1番自分の中で印象に残っている患者も、入院している重症患者や高齢者ではなく、外来で(当初あまり使われていなかった)SGLT2阻害薬を導入してDMや心不全や肥満が改善した、明らかに「予後が伸びた」と感じることのできた中年男性だった。
また、小さい子を育てている層の患者(腎臓内科ならIgA腎症の患者が多い)の慢 -
Posted by ブクログ
本書は、20年以上に亘り、世界各地で医療活動・援助を行ってきた國井修医師の半生記である。『月刊ナースコール』で2003~2010年に連載された「Dr國井の国際協力最前線」を再編集し、書下ろしを加えたもの。
國井さんは、自治医大を卒業後、栃木県の山間僻地での診療活動を挟み、NGO、大学、国際医療センター、外務省、国連等で国際的な医療活動を行い、本書刊行時はソマリアで活躍されていた。その間、訪れた国は、カンボジア、インド、バングラデシュ、インドネシア、アフガニスタン、パレスチナ、イラク、ザンビア、モザンビーク、ガボン、エチオピア、ルワンダ、シエラレオネ、ナイジェリア、コンゴ、ミャンマー、ケニア。。 -
Posted by ブクログ
病院で働く医者というよりは、公衆衛生や民間企業に腰を据える医療関係者の人たちの対談コラム
私自身病院に来る手前の人たちに医療従事者側が介入するシステムを構築することに興味があるので色々と参考になる内容が多かった。横文字が多くてちょっと読みづらかったけど。
医者としての将来に不安はつきないが、同時に変化していく未来が楽しみでもある。何でもできるし、何者にでもなれる。多分。
✏少子高齢化や人口減少で社会保障費の負担がどんどん大きくなる中で、サステナビリティだけを考えれば、医療費を抑えるために治療を「諦める医療」にシフトすればいいという話になりがちである。しかし、質を担保したまま持続可能な医療にす -
Posted by ブクログ
國井修氏(1962年~)は、自治医大卒、公衆衛生学修士(ハーバード大学)、医学博士(東京大学)。これまでに医療活動を行ってきた国は110ヶ国以上。栃木県の山間僻地での診療に始まり、NGO、国立国際医療センター、東京大学、外務省、長崎大学熱帯医学研究所(教授)、ユニセフ(ニューヨーク本部、ミャンマー、ソマリアでの保健・栄養・水衛生事業を統括)を経て、2013年、本書で語られている「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(通称・グローバルファンド)」に移り、現在は、約10人の幹部の一人として、戦略情報部、技術支援・連携促進部、コミュニティ・人権・ジェンダー促進部などを統括している。尚、國井氏のユニセフ
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