Posted by ブクログ
2016年01月31日
本書は、20年以上に亘り、世界各地で医療活動・援助を行ってきた國井修医師の半生記である。『月刊ナースコール』で2003~2010年に連載された「Dr國井の国際協力最前線」を再編集し、書下ろしを加えたもの。
國井さんは、自治医大を卒業後、栃木県の山間僻地での診療活動を挟み、NGO、大学、国際医療センタ...続きを読むー、外務省、国連等で国際的な医療活動を行い、本書刊行時はソマリアで活躍されていた。その間、訪れた国は、カンボジア、インド、バングラデシュ、インドネシア、アフガニスタン、パレスチナ、イラク、ザンビア、モザンビーク、ガボン、エチオピア、ルワンダ、シエラレオネ、ナイジェリア、コンゴ、ミャンマー、ケニア。。。と、アジア、アフリカの最貧国に属する国々をはじめ110ヶ国を超えるという。
私は、國井さんが本書でも語られる高校の後輩であるが、國井さんは当時から、決して大きくはない体のどこからそれほど湧いてくるのだろうと思う、エネルギーの塊のような方であったが、その後の30余年、更に何倍ものエネルギーで駆け抜けて来られたことがわかる。
本書では、常にポジティブで、チャレンジし、ユーモアを忘れない國井さんの姿が余すことなく語られている。
忙しない日常で失いがちな、勇気と元気を与えていただいた。
(2012年1月了)